ハーブは何時間 勉強したらいいの?
ハーブの勉強を続けているけど、一体何時間勉強したらいいんだろう?
と思ったことはありませんか?
勉強がいつまで経っても終わらない、勉強をしてもしてもハーブの新しいことが出てきて不安になる
という方向けに、今日は、ハーブを何時間勉強すればいいのかということについてお話します。
「ハーブの専門家」の目安は1600時間
アメリカン・ハーバリスト・ギルド(臨床薬草学を推進する非営利の教育組織)では、ハーブの専門家として活動するには、少なくとも1600時間のハーブの学びが必要とされるとしています。
その「学び」の中にはもちろん「実践の学び」の時間も含まれていて、目安としては
座学:実践 = 3:1
の割合です。
ただこの時間数は、病院の施術者として働く場合の目安ですので、ハーブの先生やハーブをビジネスにする場合には、ここまでの時間は必要ありません。
日本のハーブの資格はどうなのか
私のもとには、「ハーブの資格があるのに、ハーブの実践ができない」という方が多くいらっしゃいます。
それもそのはずで、日本のハーブの資格は学びの時間、特に「実践」の時間が圧倒的に少なすぎるのです。
どれも「短期集中型」が多く、頭に詰め込むような形になりますので、資格を取った後の復習なしにはハーブを使えるようにはなりません。
ひとつの協会を例にとってみると、資格ひとつを取るのに必要な学びの時間はたったの36時間です。
5つの資格を取って上級資格まで行った場合でも180時間ほどで、そのうちの7~9割は座学で占められているのではないかなと思います。
なので、「ハーブの資格を取ったのにできない私ってダメだ」なんて思わなくていいんです。
ハーブの資格はあくまでスタート地点です。
資格を取ったあとに、さらに学び続ければ良いだけなのです。
私は何時間勉強したのか
ちなみに、こんな偉そうなことを言っている私は何時間勉強したのかというと、
アメリカのオンラインのハーブ学校で1475時間学び、その他には、リアルのハーブスクールやコミュニティカレッジで300時間ほど勉強していました。
これらはすべて英語で学んだので、私の頭では理解するまでにかなり時間がかかり、復習にはこの3~5倍の時間をかけたと思います。
そのくらい勉強してきた私でも、急に「〇〇のハーブの使い方を教えてください!」と言われた時にすぐに答えられない時があります。
そのくらいハーブは奥深く、簡単には習得できない分野なのです。
これから何を勉強していけばいいのか
「ハーブの資格を取って、ハーブ教室を開いたけどうまく行かない」
という場合、「さらに上級の資格の知識を手に入れれば全てが変わるだろう」と思ってしまうかもしれません。
ですが私は、ハーブの資格を取った後に学ぶべきことは、「今までの知識を実践すること」以外にはないと考えています。
世界的に見ても、日本人は頭が良くて勉強ができます。
なので、ついつい座学中心のハーブの学びに傾いてしまったり、ハーブを科学で理解しようとしたりしすぎる傾向にあります。
座学は学校みたいで安心します。
ですが、ハーブを教える側になる時に必要なのは、座学ではありません。
いかに生徒さんの不調や気持ちに寄り添って、最適なハーブの組み合わせを提案できるか、です。
その提案の選択肢が「ハーブティーだけ」では心もとないです。
ハーブティー以外でも、ハーブティーが苦手な方にはチンキを勧めてみたり、お料理好きな方にはハーブソルトを勧めてみたりという柔軟さを持っていてこそ、「ハーブの専門家」であると私は考えています。
ハーブは体感しないとその良さが分からない
ちょうど今日、受講生さんからこんなお言葉をいただきました。
「久しぶりに体験して あらためて五感に働きかけるハーブのパワーって素晴らしいなぁと実感しました」
ハーブは、本で見ているだけではその魅力は分かりません。
失敗を恐れずに、どんどんハーブを「体感」していって、その学びを体に刻み込んでいってくださいね。
お知らせ
ただいまモニター様のご協力で制作中の継続講座ですが、ようやく次の改善点や受講生さまに結果を出していただけるためのカリキュラムなどが固まってきました。
「ハーブを本気で使えるようになりたい方向け」の講座にする予定です。
ハーブを気軽に使いたいという方には申し訳ないのですが、これからは本気で学びたい方のために、自分も本気でかかわらせていただきたいと考えています。
夏前までに公式LINEから募集を告知予定です。どうぞお楽しみに。