ハーブを最大3週間もたせるための「ひと手間」とは
・ハーブを収穫した
・ハーブをいただいた
・ハーブを買ってきた
などの理由で手に入れたハーブ。
ここからどうすればいいのか
野菜のように冷蔵庫に入れてもいいのか
それともそのまま常温に置いておく方がいいのか
よく分からなくて迷った経験はありませんか?
実は、ハーブは野菜のような感覚で保存してしまうと2~3日でしおれてしまいます。
一方、ちょっとしたひと手間をかけて保存の処理をすれば、短くても1週間、長ければ3~4週間、元気な状態で保存しておくことができます。
この記事では、ハーブを長持ちさせるコツをご紹介していきます。
Step1 ハーブを洗う
ハーブを手に入れたら、まずはハーブを洗いましょう。
とはいえ、何でも洗えば良いというわけではないのでご注意くださいね。
ハーブを洗うと香りが逃げてしまい、ハーブの質が落ちます。洗う必要がなければ洗わずに保存するのがベストです。
■ ハーブを洗う必要がある時
・虫や土がたくさん付いている時
■ ハーブを洗う必要がない時
・お店で購入したハーブ
・虫も土も付いていない
・汚れが目に見えない
ハーブの洗い方
1.ボウルに水をためます。ハーブを束ねて茎の部分を持ち、葉の部分を水につけてゆすり洗いします。汚れが落ちたら水を捨てます。
2.サラダスピナーで水気を飛ばすか、キッチンペーパーで優しく抑えて水分を吸い取ります。
Step2 ハーブを保存する
ハーブを洗ったら、なるべく早いタイミングで保存の処理をしましょう。
ハーブのおいしさ・効能の強さで言えば、ドライハーブよりもフレッシュハーブの方が上です。
手に入れたハーブはすべてを乾燥させずに、できるだけフレッシュのまま使うことをおすすめします。
ハーブの使い方に迷っていても、後から考えることができます。
とりあえずは次の方法で保存してしまいましょう。
フレッシュハーブの保存法
1.濡れたキッチンペーパーでハーブ全体(または茎だけ)を包む
2.プラスチックパック(上の写真のようなもの)やタッパー、ポリ袋やジッパー付き袋に入れて野菜室に保存する
ハーブを入れる容器はふた付きが良いですが、完全密閉させるとハーブが呼吸できなくなります。タッパーのふたは軽めに閉める、ジッパー付きの袋であれば端の2センチくらいを開けておく、などして空気の通り道を作っておくと良いです。
Step3 ハーブを使う
フレッシュハーブが保存できたら、保存している1~3週間の間にどんどんハーブを使っていきましょう。
「ハーブの使い方がよく分からない」という方へ、ハーブのおすすめの使い方をいくつかご紹介しますね。
1.フレッシュハーブティーにして飲んでみる
フレッシュハーブティーは、ドライハーブティーよりもえぐみが少なく飲みやすいということをご存知でしたか?
ハーブに含まれる精油もドライハーブより多いので、香りをかぐだけでもリフレッシュ・リラックス効果が期待できるんですよ。
ぜひ新鮮なハーブティーを楽しんでみてくださいね。
2.スキンケアに使う
香りの良いフレッシュハーブは、お風呂に浮かべるだけで「ハーブバス」になるんです。
私は次のように使い分けています。
・夏の暑い日 →ミントのお風呂
・イライラする日 →ラベンダーのお風呂
・疲れが取れない日 →レモンバームのお風呂
使うハーブの量は、だいたい「ひとつかみ」程度です。
オレンジの皮やレモンの輪切りなどを浮かべても楽しいですよ。
3.料理に使う
ハーブを食卓で使えるようになると、家族の栄養補給になるんです。
私の娘は野菜嫌いですが、毎日食事にハーブを入れることで、ミネラルやビタミンを補っています。
ハーブ料理の例
■ ハーブの葉3~6枚をお肉と一緒に炒める
■ ハーブ2~3本を枝付きでスープに入れて「ブーケガルニ(ハーブの出汁)」にする
■ ハーブの葉を刻んで、パスタソースに混ぜる
ハーブティーが飲めない家族でも、上記のような方法で毎日少しずつハーブを与えていけば、ハーブティーを飲んでいるのと同じような効能も期待できます。
おわりに
冒頭でもお話しましたが、ハーブをきちんと保存すればほとんどのハーブは2~3週間は持ちます。
一方、適当に保存すればハーブは2日でしおれ始めます。
ほんの少しの手間でハーブの鮮度を保つことができます。ぜひ記事でご紹介した保存法に挑戦してみてくださいね。
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この記事を書いた人
ハーバリスト、ハーブの専門家、ハーバルコンシェルジュ|蘭(らん)
アメリカでの5年間のハーブ修行を経て帰国。日本にはないハーブの活用法を実践しながら学べるハーブ教室「One Meadow」を主宰している。