捨ててしまうのはもったいない!ハーブの花と茎の活用法
ハーブを使っていて、次のようなことを思ったことはありませんか?
「花が咲いているけど、これって使えるの?」
「茎は捨てるしかないの?」
レシピを見ても、使う部分はハーブの「葉」ばかり。
「花と茎を捨てるのがもったいない」と感じているあなたへおすすめの、ハーブの花と茎の活用法をご紹介します。
目次
1 ハーブの花と茎はどうすればいいの?
2 柔らかい茎は刻んで使う
3 硬い茎は食材の香りづけに
4 茎は乾燥させてストックできる
5 ハーブの花で料理をグレードアップ
6 花と茎が食べられるハーブ一覧
7 さいごに:注意すること
ハーブの花と茎はどうすればいいの?
ミント、バジル、ローズマリーなどのハーブ料理のレシピを見てみると、「花」と「茎」がレシピに出てくることはほとんどありません。
だからと言って、花を茎は使えないのかと言えば、そんなことはありません。
実際のところ、ハーブを使って料理をするシェフは、あまった花と茎をきちんと活用しています。
茎は香りづけに使う
ハーブの料理の本を見ると、茎は香りづけに使うと良いという記述があります。
(バジルは)葉を使う。香りだけを利用するなら、茎ごと使うとよい。
引用元 『料理に役立つハーブ図鑑』バジルの項より
正確には「茎ごと」と書いているので、葉を含めた意味ではありますが、
これは、「ハーブの茎も料理に使うことができる」ということでもあります。
ハーブの茎は硬く、食べるのには不向きです。
その一方で、茎にも香りはきちんとあり、食材にハーブの香りをつけるのには持って来いなのです。
葉のようにボロボロと崩れることがないので、料理後にさっと取り出せる点が便利です。
花は飾りに使う
ハーブの花は、観賞用の花に負けないくらい、鮮やかできれいなものがたくさんあります。
エディブルフラワー(食用花)は購入するとなるかなかのお値段がしますが、自宅で育てているハーブの花を使えば無料です。ハーブの花でどんどん食卓を飾りましょう。
ではここからは、ハーブの花と茎の具体的な活用法について見ていきます。
柔らかい茎は刻んで使う
ここからは、ハーブの茎の具体的な調理法をご紹介していきます。
まず知っておくべきなのは、ハーブの茎には2種類あるということです。
茎の種類は「柔らかいもの」と、木質で「硬いもの」。
それぞれ使い方が異なります。
小ねぎのように刻んで使う
ハーブの上部にある茎は比較的柔らかいので、直接食べることができます。
小ネギのようにサクサクと刻んで、薬味として使ってみましょう。
刻んだものをマヨネーズと合わせてソースにしたり
和え物の香りづけや彩りにするのもおすすめです。
茎が柔らかく、刻んでおいしく食べられるのは次のハーブです。
柔らかくおいしい茎を持つハーブ
ミント、バジル、ディル、イタリアンパセリ、レモンバーム、コリアンダー、ナスタチウムなど
硬い茎は食材の香りづけに
ローズマリーやタイムなどの木のように硬い茎は、香りづけに使います。
肉の香りづけに使う方法:肉の片面を焼いて裏返したところで、肉の上に「茎ごと」または「茎を3本ほど束ねたもの」を置きます。ふたをして3~5分、ハーブが香ってきたら、香りが食材に移ったサインです。茎を取り出します。
ディルやタイムの茎なら、ピクルスの瓶に加えてみましょう。味が格段においしくなります。
ハーブの茎を数本束ねるとブーケガルニになります。ブーケガルニには、オレガノやタイム、ローリエがおすすめです。ただし茎は苦味が強いので、5分程度で引き上げることをおすすめします。
硬くて香りの良い茎を持つハーブ
ローズマリー、タイム、レモンバーベナ、セージ、オレガノなど
茎は乾燥させてストックできる
ハーブの茎の一番簡単な使い方は、乾燥させてストックしておくという方法です。
料理をしていてハーブの茎が出たら、とりあえず小瓶に挿しておきます。
そのままにしておくと、秋冬なら2日ほどでカラカラに乾燥しています。
湿気のある季節なら、キッチンペーパーの上に並べて乾燥させるという方法もあります。
乾燥したものからどんどんジッパー付きの袋に入れていきます。冷暗所で2~3年保存できます。
乾燥した茎は何に使う?
私の場合は、乾燥させた茎はほとんどバーベキューコンロの炭の中に投げ入れて使います。
ハーブの香りの煙が、お肉に良い香りを付けてくれます。
もしくは、硬い茎でご紹介した方法のように、料理の香りづけにも使うことができます。
ローズマリーの茎を魚の上に置いてグリルで焼くと、おいしい香草焼きになりますよ。
ハーブの花で食卓をグレードアップ
ハーブの花は、料理に彩りを添えるために使うことができます。
フラワーサラダにおすすめの花は、ナスタチウム、ダンデライオン、ミント、ローズマリーの花。
フルーツを合わせてイタリアンドレッシングをかけるとおいしいです。
フラワーサラダのレシピはこちら
単色になりがちなドリンクも、ハーブの花びらを上に乗せるだけでおしゃれになります。
ドリンクの飾りつけにおすすめなのは、ラベンダー、ローズ、カレンデュラ、カモミール、タイム、ミント、バジルの花。
アイスドリンクに飾ってもかわいいですね。
食べられる花を持つハーブ
ローズマリー、タイム、バジル、ミント、セージ、オレガノ、ディル、コリアンダー、ナスタチウム、ダンデライオン、カモミール、ラベンダーなど
花と茎が食べられるハーブ一覧
どうせ育てるなら「花と茎の両方を使えるハーブがいい!」という方もいらっしゃると思うので、リストでご紹介します。
花・茎・葉のすべてが食べられるハーブ
・カモミール ・バジル ・ミント ・レモンバーベナ ・ローズマリー ・オレガノ ・セージ ・タイム | ・ダンデライオン ・ディル ・フェンネル ・レモングラス ・コリアンダー ・ナスタチウム ・ラベンダー ・レモンバーム |
さいごに:注意すること
さいごに、ハーブの花と茎を安全に利用するための注意点を挙げておきます。
道端に咲いているハーブは食べない
農薬がかかっているか、または排気ガスをたっぷりと浴びている可能性が高いです。
花屋で買ったハーブは食べない
観賞用として育てられているので農薬がたっぷりと使われています。
花を食べるときには、花びらだけを食べる
硬い萼(がく)の部分や花粉のついている雄しべ・雌しべを取り除いてから食べましょう。
すべてのハーブの花と茎が食べられるわけではない
この記事でご紹介したハーブは茎と花が食べられますが、それ以外のハーブについては、食用なのかどうか、毒性がないかを事前に調べてから食べるようにしましょう。
以上のことに気をつけて、ハーブを無駄にすることなく、花と茎まで楽しんでくださいね。