料理に役立つおいしいハーブ9選

「ハーブは料理に必要ない」

と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ハーブは料理のおいしさを引き立てるための大切な食材です。

あなたもきっと、普段からニンニクやショウガを使って料理に風味付けをしているのではないでしょうか。

ニンニクやショウガなしの料理を想像すると、なんだか味気なく感じますよね。

ハーブも同じです。

パスタやシチュー・ソテー料理などの欧米の料理を作るときには特に、ハーブを省いてしまうと味気ない仕上がりになってしまいます。

この記事ではおいしいハーブと料理への使い方をまとめてご紹介しています。

お料理の味をワンランクアップさせるために、キッチンにハーブを取り入れてみましょう。

料理に役立つおいしいハーブとその使い方

バジル

バジル

料理に使われるハーブで一番重要だとされているのはバジルです。

パスタピザなどのイタリア料理を作る際にはぜひバジルを使ってみてください。

バジルには色々な種類がありますが、まずは一番使いやすいスイートバジルから試してみることをおすすめします。

清涼感のあるバジルの甘い香りは、トマトソースドレッシングにおいしい風味をプラスしてくれます。

生のバジルは柔らかくクセがないので、サラダやパスタのトッピングにしてそのまま食べられます。

乾燥バジルを使うときには、ソースに加えて5~10分ほど加熱して香りを引き出します。パン粉に混ぜて揚げ物に使うこともできます。

 絶品バジルソースの作り方

ミント

ミント

ミントは料理用ハーブの中でも最も使いやすいハーブです。

生のままサラダに散らしたり、冷たい飲み物に浮かべたりするだけで、ミントの爽やかな風味を手軽に楽しむことができます。

ベトナムのフォーアジア風の炒め物には、最後の仕上げにミントの生葉を加えて軽く熱を通します。

また、乾燥ミントを細かく砕いてシチューにひとつまみ加えて煮込むと、肉の臭みを消すことができます。もしくは、お肉に塩コショウとドライミントをすり込んでから焼いてもおいしいですよ。

 ミントとトマトの地中海風サラダ

 ミントとプラムのフルーツサラダ

ローズマリー

ローズマリー

ローズマリーは強い香りを持つハーブです。

ローズマリーの香りは独特ですが、食材と合わせると脂っこさを和らげ、肉や魚の臭みを消すはたらきがあります。

レモンと合わせるとさらに香り良く、さっぱりとした仕上がりになります。

魚料理にローズマリーを使う場合には、味の薄い淡泊な魚ではなく、サーモンやブリ、サバなど、油の乗った魚に使うのがおすすめです。

 フライパンで作るローズマリーポテト

 ローズマリーとレモンのチキンソテー

 野菜たっぷりローズマリーのオムレツ

タイム

タイム

「万能の料理用ハーブ」とされるタイムは、多くのシェフが愛用するハーブでもあります。

生のタイムの葉を熱々の料理に散らすと、軽く熱が通って爽やかな香りが放たれます。

長時間の加熱にも強いハーブなので、ブーケガルニ(ハーブの束)にして、シチューと一緒に煮込むことができます。

トマトやズッキーニ、オリーブなど、イタリアの食材との相性が良いです。

 サーモンのハーブバターソテー

 赤玉ねぎとタイムのピクルスの作り方

 タイムが香るサツマイモのポタージュ

ディル

ディル

色鮮やかで甘い風味を持つディルは、初心者でも使いやすい料理ハーブです。

生の葉を刻んでポテトサラダに混ぜたり、焼いたエビの上に振りかけたりすると、いつもとはひと味違った一皿ができあがります。

ディルは乾燥したものよりも生のものの方が香りが良くて使いやすいです。

ちなみにディルとお肉との相性はあまり良くありません。魚介類やサラダ、ピクルスなどに活用しましょう。

 ディルときゅうりの本格デビルドエッグ

 炊飯器で作るディルのコンソメライス

 ディルときゅうりの簡単サラダ

ローリエ/ベイリーフ

ローリエ/ベイリーフ

アジア料理にもヨーロッパの料理にも、どんなジャンルでも活用できる便利なハーブです。

ローリエは丈夫なハーブなので、乾燥させると2年間ほど良い状態で保存することができます。
スーパーなどで簡単に手に入るので、ぜひ常備ハーブのひとつに加えましょう。

トマトパスタのソースカレーシチューなどを作るときに、1枚のローリエを具材と一緒に10分ほど煮込みましょう。深くコクのある味わいになります。

セージ

セージ

セージは強い香りと苦味を持つハーブです。

ローズマリーと同様に、あっさりとした淡泊な食材には使わずに、臭みやクセのある食材に使うようにしましょう。

セージが得意なのは肉料理です。
バターやオイルにセージ加えて香りをつけてからお肉を焼くと、香ばしく華やかな草の香りを加えることができます。

ちなみに、セージを料理に使うときの量は「ごく少量」で十分です。
香りもえぐみも強いハーブなので、入れすぎに注意しましょう。

セージは煮込み料理にもよく合います。
熱をよく加えるようにすると風味がまろやかになるので、ブーケガルニのひとつとしてシチューに加えるのもおすすめです。

オレガノ

オレガノ

オレガノはあまり主張のないハーブなので、あまり神経質にならなくても失敗しにくいハーブです。

単独で使うよりも、バジルやローズマリー・タイムなどのハーブと組み合わせることでよりおいしくなります。

長時間の加熱にも耐えられる万能ハーブで、魚や肉にもみ込んで香りを付けたり、パン生地に練り込んだり、サラダに振りかけたりして使うことができます。

ドライオレガノは香りが弱いので、一度フライパンで油やバターなどと一緒に加熱してから使うのがおすすめです。

チャイブ

チャイブ

長ネギに似た風味を持つチャイブは、料理用ハーブの中でも一番日本人が使いやすいハーブだと思います。

もちろん長ネギと全く同じ風味ではなく、長ネギとニンニクを合わせたような風味です。
サラダにそのまま加えても食べやすいですし、乳製品との相性も良いです。

飾りとしてそのまま料理にトッピングしたり、薬味としてサラダスープに振りかける、または卵に混ぜ込んでオムレツにしててもおいしいです。

チャイブはネギと同じように、加熱することで甘味が出ます。

細かく刻んでパスタソースに風味を足すこともできます。また、鶏肉や魚などの臭みを消すために一緒に加熱するのもおすすめです。

フレッシュとドライの使い方の違い

料理に使いやすいのはフレッシュハーブですが、やはり日持ちがしないことが難点ですよね。

使い切れないフレッシュハーブは早めに乾燥させて、ドライハーブとして活用しましょう。

フレッシュハーブの使い方

フレッシュハーブは基本的に料理の仕上げに使います。加熱時間は30秒~1分ほどでOKです。色を保ちつつ苦味を出さないように、強火でさっと加熱して香りを出すのがコツです。

ドライハーブの使い方

ドライハーブは料理の中盤で加えます。こちらは水分が抜けているために、香りが出るまでに多少時間がかかります。加熱時間は10~15分が目安です。
ドライハーブはまた、風味が凝縮されて味が濃くなっています。使う量はフレッシュハーブの3分の1ほどで十分です。

ハーブを料理に役立てましょう!

料理にハーブを使うと、目に見えて料理がワンランクアップします。

おもてなし料理としてお友達に手料理をふるまうときには、必ずハーブを加えることをおすすめします。
家庭料理とは違った仕上がりになるはずです。

週末のおうちごはんや、ごはんのお供、お酒のつまみなど。

どんなジャンルの料理にも役立つので、ぜひハーブを積極的に使ってみてくださいね。


参考文献

『料理に役立つハーブ図鑑』by 石井 義昭
『ハーブのすべてがわかる事典』by ジャパンハーブソサエティー
『The Herbal Apothecary: 100 Medicinal Herbs and How to Use Them』by Pursell, JJ