大量買いでも大丈夫!ハーブティーの保存方法を徹底解説
あまったハーブティーの保存法に困っていませんか?
「ハーブティーは冷蔵庫に入れるべきなの?」
「何の入れ物に入れて保存したらいいの?」
などなど、ハーブティーの保存に関する疑問に丁寧にお答えします。
目次
1 ハーブティーの保存のルール
2 保存に向いている容器、向いていない容器
3 ハーブティーの質を悪くする4つのNG行動
4 ハーブティーをおいしく保存するコツ
5 ハーブティーの保存期間と捨て時
6 おわりに:5年持つこともある
ハーブティーの保存のルール
ハーブティーは、ご存知の通り「乾燥された状態」になっています。
つまり、ハーブティーの保存のコツは「湿気らせないこと」、ただそれだけを注意すれば、最後までおいしいハーブティーを楽しむことができます。
保存するときには、お菓子についている乾燥剤を一緒に入れておくと、湿気を取り除くのに役立ちます。
保存に向いている容器、向いていない容器
ハーブティーの保存に使う容器には、ハーブティーに向いているものと、向いていないものがあります。
ハーブティーの保存容器は?
◎ ガラス瓶
〇 アクリル容器
× タッパー
× プラスチックバッグ
保存には袋よりも瓶がおすすめ
小分け包装になっているおせんべいが、開封前なのに湿気ってしまったという経験がありませんか?
実は、お菓子の包装に使われているようなプラスチックの袋は、一時的な保存方法でしかありません。
お持ちのハーブティーが1週間やそこらで消費できるような量でなければ、プラスチックバッグを使った保存ではハーブティーはすぐに湿気ります。
100円の瓶をうまく利用する
ハーブティーの保存でベストなのは、ガラス瓶に入れるというものです。
ガラス瓶は密閉度が高く、匂いや湿気を完全にシャットアウトします。
ふたは金属でもプラスチックでも良いので、回して閉めるようなタイプのものが理想的です。
100円ショップのものや使い古しの瓶で十分ですので、ぜひ保存用の瓶を手に入れておきましょう。
アクリル容器でも代用できる
ハーブティーの保存にはガラス瓶が一番おすすめですが、ガラス瓶にも欠点があります。
それは、重くて場所を取る、ということです。
その2点がどうしても気になる場合には、アクリル容器で代用することもできます。軽くて扱いやすいです。
スパイス保存用のアクリル容器であれば、瓶を使わなくてもハーブティーをおいしく保存することができます。
タッパーはNG
「保存」というとすぐに思い浮かぶのがタッパーですが、実はハーブティーの保存にタッパーは向いていません
理由は以下の通りです。
・匂い移りがする
・密閉度が低い
・変形しやすい
オーガニック志向の方だと、「長時間プラスチックに触れていると、ハーブにプラスチックの成分が染み込みそうで心配」という声も聞きます。
その辺の真偽は分かりませんが、どちらにしろタッパーは避けておいた方が良さそうです。
ハーブティーの質を悪くする4つのNG行動
残念ながら、「ハーブティーをガラス瓶に保存したらもう完璧!」というわけではありません。
次の4つのNGの行動にも気をつけましょう。
1.冷蔵庫に入れない
保存容器は決して冷蔵庫には入れないようにしましょう。
なぜなら、保存容器を冷蔵庫から取り出してふたを開けた瞬間、外気との温度差から、一気に瓶の中へ湿気が入り込みます。
一度でも湿気が入ってしまったハーブティーは、もう保存することはできません。
もう一度乾燥させるか、その日にすべて消費してしまうかのどちらしか方法がなくなります。
2.日光に当てない
「ハーブティーのガラス瓶が日光でキラキラ光っている」
とても素敵な光景ではありますが、これはハーブティーを劣化させる原因になります。
ドライハーブには「熱を加えると香りが揮発する」という性質があります。
日光に当てて瓶の中の温度が上がればすぐに、ハーブの香りは飛んでしまい、味気ないハーブティーになります。
3.キッチンに置かない
ハーブティーがキッチンにあると何かと便利ですが、キッチンは火を使う場所です。
前にも述べたように、火の近くは、瓶の中の温度が上がる可能性があります。
キッチンに置くとしても、火気から遠ざかった場所に置くようにしましょう。
4.湿気のある場所でふたを開けない
意外とやってしまうのが「湿気のある場所で瓶のふたを開けてしまう」ことです。
ハーブティーのためのお湯を沸かしながら、ポットの蒸気のそばで瓶のふたを開けてしまう
というのは、よくやってしまいがちなことです。ぜひ注意してくださいね。
ハーブティーをおいしく保存するコツ
次の条件に気を付けると、ハーブティーをおいしく保存することができます。
ハーブティーをおいしく保存するには?
・ハーブは細かくしない
・棚にしまう
・風通しの良い場所を選ぶ
ハーブは細かくしない
もしご自分で収穫したハーブを保存する場合には、あまり細かくしすぎないのがおすすめです。
黒こしょうを使う寸前に挽くのと同じように、ハーブを前もって細かく砕いてしまうと、おいしい風味が逃げていきます。
これは、ハーブが空気に触れる面積が増えるためです。
ハーブは葉を崩さずに、そのまま保存してみましょう。
枝があるのなら、枝つきのまま保存してもOKです。
ハーブティーを作るときには、枝から葉を取り、手で2つに砕きながらティーポットに入れます。これで、新鮮な香りのおいしいハーブティーを楽しめます。
棚にしまう
ハーブティーを日光に当てないようにするのは、保存瓶を棚にしまうのが一番です。
キッチンの火から遠い、湿気のない棚にしまっておきましょう。
扉つきなら完璧ですが、扉がなければ突っ張り棒と布で、簡易カーテンを作ると良いです。
具体的な保存場所としておすすめなのは、「海苔やふりかけを保存している場所」です。
大抵のご家庭では、海苔やふりかけを無意識に「湿気りにくい場所」に保存しています。
その場所がおそらく、あなたの家で一番、ハーブティーを保存するのに適した場所です。
風通しの良い場所を選ぶ
棚の中にしまうと言っても、押し入れやクローゼットなど、空気のこもりやすい場所は避けた方が無難です。
もし、どうしてもそのような場所にしまいたいという場合には、できるだけ扉に近い場所に置き、扉を開けっぱなしにしておきましょう。
ハーブティーの保存期間と捨て時
ハーブティーの保存期間
・ハーブティーの保存期間は1~2年
・香りがなくなったら捨てる
ハーブティーをきちんと保存していたとしても、時間とともに劣化は進んでいきます。
とはいえ、ドライハーブの劣化のスピードはとてもゆっくりなので、焦る必要はありません。
ハーブティーをガラス瓶に保存した場合なら、保存期間は1~2年が目安です。
ときどき中身を確認してみて、香りが全くないようなら処分してしまいましょう。
もったいないようですが、香りのないハーブティーには効能がほとんど含まれていませんし、お茶にしてもあまりおいしくありません。
おわりに:5年持つこともある
ご紹介した方法できちんと保存すれば、ハーブティーを長く楽しむことができるはずです。大量買いでも安心です。
私のハーブティーの中には、5年たっても香りが強く、良い保存状態を保っているものもあります。
ぜひハーブティーを上手に保存して、おいしく使い切りましょう。