ミントシロップの作り方|着色料なし!色鮮やかなミントシロップを作る方法
「ミントシロップを作ったら茶色くなってしまった」
ということはありませんか?
ミントシロップを通常の方法で作ると、どうしても茶色になってしまいます。
その原因は、ミントが酸化して変色するからです。
この記事では、ミントの酸化を食い止め、着色料なしで色鮮やかなミントシロップを作る方法をご紹介します。
実際に作っていただいた方のご意見を参考に、レシピを大幅に改訂しました。
本当に色鮮やかになるの?
冒頭でもお伝えしましたが、ミントシロップが茶色くなってしまうのは、酸化が原因です。
このレシピでは、ミントを酸化させないための下準備を行います。それは、ミントを湯通しすることで発色を良くし、その後すぐに冷水で冷やして「色止め」を行うというものです。
この作業によって、きれいな色を保ったミントの色素がシロップに移ります。
とはいえ、上の写真はサイトの雰囲気に合わせるために、彩度と色彩を調節しています。
「色鮮やかさ」が重要なレシピですので、誤解のないように加工前の写真も掲載しておきます。実際に目で見た色に近いシロップの写真(無加工の写真)は下のものです↓
色彩は少し暗くなりましたが、それでもミントシロップとしては十分色鮮やかと感じています。実際には、抹茶のような濃い緑色になります。炭酸で割ったりヨーグルトにかけたりしてシロップが薄まると、薄い黄緑色になります。
それでは前置きはこの辺にして、さっそくミントシロップの作り方をご紹介します。
色鮮やかなミントシロップの作り方
Ingredients ー材料ー
※できあがりの量 約350ml
[シロップの材料]
・ フレッシュペパーミント(茎を含めた状態で) … 1カップ
・ 白砂糖 … 1カップ
・ 水 … 1カップ
・ 氷 … 7~8個(夏場であれば多めに用意します)
[必要な道具]
・ ミキサー
・ 小さめの鍋
・ ザル
・ 茶こし(なるべく目の細かいもの)
・ 密閉できる保存容器(煮沸消毒をしておきます)
Instructions ー作り方(ショートバージョン)ー
1 耐熱容器に砂糖と水を合わせ、600Wのレンジに1分半かけます。よく混ぜたら冷蔵庫で冷やしておきます。
2 ミントの茎を取りのぞき、葉だけにします。500ml(分量外)の水を鍋に入れて沸騰させたらミントをさっと湯がきます。ザルでこします。
3 氷水を用意して、2のミントを入れます。ミントが冷えたら軽く絞りキッチンペーパーで水気をふき取ります。
4 1の砂糖水と3のミントを合わせてミキサーにかけます。茶こしでミントをこしたらできあがり!
5 保存容器に完成したミントシロップを流し入れたら冷蔵庫で保存します。
6 冷蔵保存なら1~2週間程度、冷凍保存なら3か月もちます。冷凍はジップロップに流し入れて凍らせる方法がおすすめです。
ミントシロップの作り方(解説つきロングバージョン)
ミントシロップの作り方は、とても簡単です。
ただし、色をきれいにするためには、ひと手間をかける必要があります。
ここからは、スムーズな作業手順も合わせて、ミントシロップの作り方をもう少し詳しく解説していきます。
1.ミントの量をはかって洗う
シロップ作りに取りかかる前に、ミントの量をはかっておきます。レシピで用意するミントの量は、茎を含めて1カップです。茎が多く含まれているミントの場合には、やや多めの分量を用意しましょう。
ポイント
レシピには「ミントを1カップ」とありますが、ミントは1カップ以下でも構いません。ミントの量をはかった後に、下記のように砂糖と水の量を合わせてみてください。
ミントの量=砂糖の量=水の量
ミントと砂糖と水の量は、すべて同量です。
ミントはさっと水洗いして、広げたキッチンペーパーの上に置きます。
キッチンペーパーで優しく挟みながら水分をふき取ったら、使う時までそのままにしておきましょう。
30分ほどミントを放置しておくと、水分がしっかりと飛んで風味が増します。(時間がなければ、ミントを乾燥させる必要はありません)
2.砂糖水を作る
ミントを乾燥させている間に砂糖水を作っておきます。
1 1カップの砂糖と水を耐熱容器に入れたら、600Wのレンジで1分半加熱します。
2 レンジから取り出したら、砂糖が溶けて透明になるまでよく混ぜます。
3 この状態だと砂糖水はかなり熱い状態ですので、常温にまで冷まします。
砂糖水を冷やす
ミントシロップを冷蔵保存する場合には、ここで砂糖水を冷やす工程が入ります。冷凍保存される場合には、砂糖水を冷やす工程はスキップすることができます。
・シロップを冷蔵保存する場合 → 砂糖水をレンジにかけて常温まで冷ましたら、さらに冷蔵庫で冷やす
・シロップを冷凍保存する場合 → 砂糖水をレンジにかけて常温まで冷ましたら、すぐに次の工程へ移る
砂糖水を冷やす方法
常温に冷ました砂糖水を冷蔵庫に入れて1時間ほど冷やします。
時間がない場合には、常温になってきた頃に「冷凍庫」に入れてください。30分ほどで冷たくなるはずです。
また、冷蔵庫の「急冷機能」を使って冷ますとさらに時間短縮になります。
ミントシロップの酸化の原因のひとつに「熱による酸化」があります。砂糖水を冷たくしておくと、ミントの劣化のスピードが遅くなります。
3.氷水とお湯を用意する
砂糖水が冷たくなったら、「ミントを冷やす氷水」と「ミントを湯がくお湯」を準備します。
1 まずは、鍋に500mlの水を入れて火にかけます。
2 続いて、ボウルに7~8個の氷を入れて、氷が浸るくらいにまで水を注ぎます。
3 お湯が沸くまでの間に、ミントの茎から葉を取っておきましょう。
4.ミントをゆでてすぐに冷ます
ここから少し忙しくなります。ミントをさっとゆでたらすぐに氷水に入れて冷まします。氷水に入れると「色止め」をすることができます。
1 お湯が沸いたらミントの葉を入れて、菜箸で軽くかき混ぜながら10秒間ゆでます。
2 ザルでお湯を切ったら、ミントの葉を氷水に入れて15~20秒ほど冷やします。
3 ミントが冷えたら再びザルでこして、ミントを手でにぎり軽くしぼります。キッチンペーパーで挟んでさらに水気を吸い取っておきましょう。
冷やした後のミントをしぼるときには、硬くしぼりすぎるとエキスが抜けてしまいます。軽めで大丈夫です。
ゆでたミントは量がかなり減るので心配になるかもしれませんが、この量でもきれいなシロップができますのでご安心くださいね。
5.ミントをミキサーにかける
もうすぐ完成です。あと一息がんばりましょう。
ミントを細かくして、砂糖水に色素を移します。とってもきれいな色になりますよ。
1 「ミント」と「冷やした砂糖水」を合わせて、30秒ほどミキサーにかけます。
2 ミントが細かくなったら、そのままの状態で15分ほど置いておきます(ミキサーに入れたままでOKです)。
6.ミントをこして保存する
いよいよ作業の仕上げの作業です。
1 15分たったら目の細かい茶こしでミントを取りのぞきます。
2 これでミントシロップは完成です!
3 保存瓶に移したらすぐに冷蔵保存しましょう。
茶こしが目詰まりを起こしたら、茶こしを少し回転させたり傾けたりするとうまくいきます。
このとき茶こしに残ったミントは捨てずに取っておきましょう。炒め物などに利用できます(記事の最後の方で使い方をご紹介しています)。
密閉度の高いガラス瓶などにミントシロップを注いで、ふたをしっかりと閉めて冷蔵保存します。常温に放置しておくとシロップの酸化が始まるので、すぐに冷蔵庫に入れるようにしてくださいね。
ミントシロップの保存法
冷蔵保存:1~2週間
ミントシロップを密閉できる保存容器に入れて保存します。おすすめの保存容器は、回して閉めるタイプのふたがついた瓶です。ラップだけだと色がくすんできますのでご注意ください。
冷凍保存:3か月
1週間で使い切れなそうだと思った場合には、冷凍してしまいましょう。ジッパー付きの保存袋に注いで、しっかりとジッパーを閉めてから冷凍庫に保存します。糖分が多いので、凍らせてもゼリー状になり、スプーンですくって使うことができます。
ミントシロップの使い方
ミントシロップは、爽やかな香りでクセがなく、誰にでも食べやすい味です。
炭酸で割ってドリンクに
一番簡単なミントシロップの使い方は、炭酸で割って「ミントドリンク」にすることです。
さらにお湯で割ればミントティーに、アルコールを入れればカクテルにもなります。
下記は各ドリンクの比率の目安です。味を見ながら調節してみてくださいね。
ミントシロップのドリンクレシピ3つ
ホットミントティー
お湯(200ml)+ ミントシロップ(大さじ2~4)
ミントドリンク
水・炭酸水(150ml)+ 氷(適量)+ ミントシロップ(大さじ2~4)
ミントカクテル
アルコール(ジンやウォッカなど・60ml)+ 氷(適量)+ミントシロップ(大さじ2~4)+炭酸水(適量)
紅茶やハーブティーの風味付けに
ミントシロップを紅茶やハーブティーに混ぜると、ミントをブレンドしたかのような風味になり飲みやすくなります。
おすすめの分量は次の通りです。
お茶にミントの風味をつける
紅茶・ハーブティー1杯 + ミントシロップ(小さじ1~3)
スムージーの甘味付けとして使うのもおすすめです。
お菓子作りに
ミントシロップは、冷たいデザート作りに大活躍します。アイスクリームやシャーベット、ゼリー作りにぴったりです。
ミントシロップにはミントエキスが含まれているので、お菓子がきれいなエメラルドグリーン色になります。
こした後のミントの活用法
濾した後に茶こしに残ったミントは、捨てずに取っておきましょう。
このミントの中にまだ油溶性の成分や食物繊維が残っている状態なので、捨てるのはもったいないです。
炒め物に
「甘いミントを炒め物に?!」と意外に思われるかもしれませんが、濾した後のミントを加えるだけで、おいしい炒め物が仕上がります。
日本の料理は、砂糖+しょうゆや、または甘いケチャップ料理など、砂糖を使うものが多いです。細かくなって風味の抜けた(水溶性成分の抜けた)ミントはパセリと似た味がして、何の違和感もなく使うことができます。
私は上の写真のように【玉ねぎ+豚肉+濾した後のミント】をよく一緒に炒めます。この写真を撮ったときには、この後にケッチャプ+ウスターソース+赤ワインを入れてハヤシライス風(?)に仕上げました。ただ醤油を入れるだけでもおいしくなります。ぜひお試しくださいね。
スムージーに加える
濾した後のミントは、スムージーにも使えます。
イチゴやアボカドと合わせてミキサーにかけると、美味しくて栄養満点のスムージーが完成しますよ。
さいごに
1度作ってしまえば、もう次からはこの記事を見なくても作れてしまうと思います。1度このレシピを作ってくださった方はみなさん、何度もリピートしてくださっています。とても美味しくてきれいなシロップなので、ぜひあなたも挑戦してみてくださいね。