ハーブティーを煮出す方法【実践レシピ付き】初心者でも失敗なし

ハーブティーを煮出す方法【実践レシピ付き】初心者でも失敗なし

「ハーブティーの効果的な煮出し方が分からない」

「ハーブティーの『煮出し』と『蒸らし』の使い分けが分からない」

ハーブティーを作り続けていくうちに耳にする「煮出しハーブティー」という言葉。

どんなハーブに使う方法なのか、どのようにしたら良いのか迷ってしまいますよね。

この記事では、初めての方でも煮出しハーブティーを失敗なく作れるように、丁寧に手順を解説します。

プロの使う技『煮出し』と『蒸らし』を合わせて、効能の強いハーブティーを作る方法もご紹介します。

「煮出し」と「蒸らし」の使い分け

「煮出し」と「蒸らし」の使い分け

そもそも、なぜハーブティーの作り方に『煮出し』と『蒸らし』があるのでしょうか。

その答えは次の通りです。

ハーブの中には、硬すぎて蒸らしただけでは薬効を引き出せないものがあるから。

ハーブティーはすべてティーポットで蒸らして作るものだと思われがちですが、実はそうではありません。

根や木の皮・実などからできているハーブは、とても硬いです。ただ蒸らすだけでは、その薬効のほとんどを引き出せません。もちろん、香りも弱くなるので、ハーブティーの味も落ちます。

煮出さないと薬効を引き出せないハーブの代表的な例はシナモン(木の皮)、ジンジャー(根)、リコリス(根)、ターメリック(根)、ローズヒップ(実)など。

米国のメディカルハーバリズムの書籍によると、ハイビスカス(萼・がく)も正式には煮出しで作るべきだとされています。ハーブティー好きの方でも「ハイビスカスティーは5分蒸らして作っています」というお話を聞くことが多いので、とてももったいないなと思います。

「煮出し」と「蒸らし」の使い分け

 硬いハーブは「煮出す」

 柔らかいハーブは「蒸らす」

あなたのご自宅にあるハーブが「硬いハーブ」なのか、「柔らかいハーブ」なのかの見分け方ですが、手で簡単に裂けなければ「硬いハーブ」と判断するという方法で良いと思います。

例えばミントやバジルなどの「葉」からできているハーブ、カレンデュラやラベンダーなどの「花」からできているハーブは「柔らかいハーブ」です。

 硬いハーブの例

根(ジンジャー、ターメリック、チコリルートなど)
種子(カルダモン、コリアンダーなど)
木の皮・枝(シナモン、リコリスなど)

 柔らかいハーブの例

葉(バジル、ミントなど)
花(カモミール、ラベンダーなど)

例えばチャイを作る時、インドの人は煮出しながら作ります。それは、ジンジャーやカルダモンなどの硬いハーブを使うためなのです。きちんと使い分けることができれば、ハーブティーがもっと香り豊かにおいしくなりますよ。

煮出し方は3ステップ

ハーブティーの煮出し方は、たったの3ステップで完了します。

ハーブの煮出し方3ステップ

 鍋に水とハーブを入れます。

 を中火にかけて、沸騰したら弱火にします。ふたをして、そのまま5~15分煮ます。

 ハーブをこしたらできあがり。

煮出し時間は、味を見てお好みによって調節してください。多少濃くなっても薬効が欲しい!という場合には、15分煮込むこともできます。

私は、光熱費と手間のことを考えて、2~4杯分をまとめて作るようにしています。

ちなみにハーブと水の割合ですが、普通のハーブティー(蒸らしハーブティー)と同じ割合でOKです。

煮出しハーブティーが作りやすい分量(2杯分)

 ドライハーブ … 小さじ山盛り2杯
 水 … 500ml

基本レシピ:ジンジャーハニーティーの作り方

初級編:ジンジャーハニーティーの作り方

ここからは、煮出しハーブティーの「基本」と「応用」の2つのレシピをご紹介します。

はじめにご紹介する基本編では、あなたがすぐにでも実践できるように「しょうが」と「はちみつ」だけを使う手軽なものにしました。

もしご自宅にしょうがとはちみつがあれば、すぐにでも作ってみましょう!このレシピをマスターできたら、他のハーブでも簡単に煮出しハーブティーが作れるようになりますよ。

Ingredients  ー材料ー

※できあがりの量 1杯分

 生しょうが(スライス)… 小さじ1(約4枚)
 はちみつ … 小さじ1
 水… 250ml

Instructions ー作り方ー

初級編:ジンジャーハニーティーの作り方

 


 しょうがを薄切りにして、水と一緒に鍋に入れます。(写真では耐火性のティーポットを使っています)


 鍋を中火にかけます。沸騰したらすぐに弱火にして、ふたをします。そのまま10分間煮ます。(このとき、なるべく沸騰させないようにとろ火にしてくださいね)


 カップに注いで、はちみつを混ぜながらいただきます。


Benefits ーレシピの効能ー

「しょうが+はちみつ」という組み合わせは、昔から風邪を治すためのお茶として使われてきました。

しょうがにはミネラルが豊富に含まれ、強い抗酸化作用、吐き気を抑える効果があります。
はちみつには滅菌作用があり、喉を保湿してくれます。

このジンジャーティーは、薬の副作用で吐き気がする時や、つわりの時にも飲むことができます。

応用レシピ:リコリスハニーティーの作り方

中級編:リコリスハニーティーの作り方

次にご紹介するレシピは、応用編:「煮出すハーブ」と「蒸らすハーブ」の2つを合わせてハーブティーを作る方法です。

この方法は、ブレンドハーブティーを作るときに役立ちます。

それぞれのハーブの性質に合わせて作るので、効能が強くて味もしっかりとした、おいしいハーブティーができあがりますよ。

Ingredients  ー材料ー

※できあがりの量 500ml・たっぷり2杯分

 リコリス(ドライハーブ)… 小さじ1
 レモンバーム(ドライハーブ)… 小さじ1
 はちみつ … 小さじ2
 水 … 500ml

Instructions ー作り方ー

中級編:リコリスハニーティーの作り方


 (または耐火性のティーポット)にリコリスと水を入れて、中火にかけます。


 沸騰したら弱火にして、ふたをします。そのまま10分間煮ます。


 鍋を火から下ろし、レモンバームとはちみつを加え、スプーンでひと混ぜします。


 再びふたをして、そのまま10~15分ほど置いて有効成分を引き出します。


 茶こしでこしながら、カップに注いだらできあがり。


Benefits ーレシピの効能ー

注意:妊娠中の人、高血圧の人、心臓の状態の悪い人は、リコリスを避けてください。

リコリスは、喉の痛みに効果のあるハーブです。リコリスティーを飲むと、喉に甘さが残ります。この「残った」感じがリコリスの特性で、喉に張り付いて患部に有効成分を浸透させます。

レモンバームは、痛み止め・抗うつ効果のあるリラックスハーブです。リコリスと合わせると、風邪の症状を緩和しながら、体力の回復を助けてくれます。

リコリスとレモンバームの組み合わせは、喉がイガイガする時におすすめです。

さいごに:煮出しハーブティーを「蒸らし」で作る裏ワザ

ハーブティーをただの「アフタヌーンティー」として楽しむのなら、この煮出しハーブティーの方法を知らなくても問題ありません。

しかしながら、あなたがハーブティーを飲むのはきれいになりたい、健康になりたいという目的があってのことなのではないでしょうか。

そのようなきちんとした目的がある場合には、煮出しハーブティーの作り方を知らないと、薬効のほとんどないハーブティーを毎日がんばって飲むことになってしまいます。

煮出しハーブティーは実際にやってみると、思ったよりも簡単です。ぜひ、ジンジャーやシナモンを使うときには煮出して作る習慣をつけていただければと思います。

さいごに、煮出しハーブティーを蒸らしで作る裏ワザをご紹介します。

煮出しハーブティーを「蒸らし」だけで作る方法

 ハーブをできるだけ細かく切って蒸らす

 または、蒸らし時間を通常の2~3倍の長さにする

上記の方法で、煮出さないといけないようなハーブでも蒸らすだけでハーブティーを作ることができます。とはいえ、長い時間お湯にハーブを浸していると、ハーブの苦味やえぐみが出てくる場合もあります。おいしく作るのなら、やはり煮出して作るのが一番です!