アップルミントの香りが変わった!どうして?|香りが弱い・青臭い原因と解決法

アップルミントの香りが変わった!どうして?

この記事はこんな人におすすめ

  • アップルミントの香りが弱くなってきた。育て方のせい?
  • アップルミントが青臭い。これって本当にアップルミントなの?
  • アップルミントの香りを強くする方法を知りたい!

なんだか最近、アップルミントの香りが変わったと感じていませんか?

アップルミントの香りが弱くなっている

アップルミントの甘い香りが消えて、青臭くなってきた

私自身もアップルミントを育てはじめて、香りの変化が気になった時期があります。
見た目は元気なのに、香りが弱くなったような気がしたのです。

今回の記事では、アップルミントが香りを失う原因と、香りを復活させるメンテナンス方法についてご紹介していきます。

1.アップルミントの本当の香りとは?

アップルミントの本当の香りとは?

そもそも、アップルミントの本当の香りとはどんなものなのでしょう。

あなたのアップルミントが本来の香りを持っているのか、それとも変化してしまったのか。

私が感じるアップルミントの香りをまとめてみたので、判断材料にしてみてくださいね。

アップルミントの香りは「ミント+甘い香り」

アップルミントの本来の香り

ペパーミントに似た清涼感があり、同時に、リンゴに似た甘い香りがふんわりと漂います。

香りの強さは、ペパーミントよりも控えめで、優しい香りです。

アップルミントの香りは、ペパーミントがベースになっています。

香りをかいだ瞬間には、ペパーミントに似た清涼感のある香りがします。その後に漂うのは、ふんわりとした甘くフルーティーな香りです。

このフルーティーな香りがリンゴと似ているかと言われると、似ているような、似ていないような、といった感じです。リンゴかどうかの判断は、人によって異なるようです。

アップルミントの香りは控えめ

アップルミントは、ミント類の中では香りが控えめな植物です。

ですので、ペパーミントとかぎ比べてしまうと、どうしてもアップルミントの香りはぼやけて感じてしまいます。

アップルミント本来の香りを取り戻せたとしても、ペパーミントほど強くはなりません。

正しいメンテナンスをしてアップルミントの香りを復活させたとしても、ペパーミントと同じくらい強い香りにすることはできません。

なぜなら、ペパーミントはミント類の中で一番強い香りを持つ種だからです。

もし「ペパーミントよりも香りが弱い」ことでお悩みの場合は、それは本来のアップルミントの香りである可能性があります。

アップルミントの香りの使い道

アップルミントの香りの控えめさは、決してアップルミントの欠点ではありません。むしろ長所と言えます。

アップルミントは、料理に使っても「ミントを入れています!」という主張をしないため、シェフに好まれるハーブでもあります。食材となじみやすく、とても使いやすいのです。

ちなみに、アップルミントの香りには、脳を活性化させる効果があることが研究で明らかになっています。[研究の詳細を見る]

ぜひともアップルミント香りを活用していきたいですね。

2.アップルミントの香りの強さを確かめる方法

アップルミントの香りの強さを確かめる方法

あなたのアップルミントの香りは本当に弱いのかどうかをチェックする方法があります。

チェックするポイントは、「香りのかぎ方」と「香りをかぐ時間帯」です。

アップルミントの香りのかぎ方

アップルミントは、ただ近い付いて匂いをかぐだけでは香りません。「こする」ことで、はじめて香り成分が放たれます。

アップルミントの香りのかぎ方

親指と人差し指で、葉をつかみます。そのまま左右に指をずらしながら2~3回優しくこすると香ってきます。

アップルミントの香りが強くなるのは「朝」

実はアップルミントの香りは、1日の中で強くなったり弱くなったりしています。

香りをチェックするときには、アップルミントの香りが一番強い時間帯を狙いましょう。

アップルミントの香りが強くなる条件

  • 朝の9時~11時までの間
  • 朝露が葉に残っていない
  • 雨が葉についていない

アップルミントの香りが強いのは、「ミッドモーニング」と呼ばれる、朝と昼の中間の時間帯です。

この時間帯に香りが強くなるのには理由があります。

太陽が高くなると、太陽の熱がアップルミントの香り成分を空気中に逃がしてしまいます。

アップルミントの香り成分は「オイル」なので、熱で揮発します。

太陽が高くなっている時、そして太陽が高くなった後(午後)は、すでにアップルミントの香りが揮発している可能性があります。

水分がついていないことも重要

アップルミントの香りは「オイル」ですが、水に溶け出します。

葉に水が残っている状態の時は、オイルが水に流れてしまい、香りが弱くなります。

葉が完全に乾いていることも、香りを強くする条件になります。

3.アップルミントの香りが変わる原因

アップルミントの香りが変わる原因

アップルミントの花

そもそも、アップルミントの香りが弱くなったり青臭くなったり、という変化はどうして起こるのでしょうか。

「育て方が悪かったのかも」

と思ってしまいますが、育て方は大きな原因ではありません。

アップルミントの香りが変わる一番の原因は、「アップルミントがそういう植物だから」なのです。

研究で分かったアップルミントの性質

科学研究では、アップルミントの香りに関して次のようなことが明らかになっています。

(1)栽培期間が長くなると、アップルミントの香りは次第に弱まってくる

(2)新しい土に植え替えて4か月ほど経過すると、アップルミントの香り成分が変化する

アップルミントはもともと香りを失いやすく、しかも途中で香り成分を変化させてしまう植物であることが分かっています。

変化させた香り成分の組み合わせが「青臭さ」を発するのかどうかは不明です。しかし、良い香りを変化させてしまうのは確かなようです。

どんな研究だったのか気になる方は、研究の詳細をご覧ください↓↓ 別に気にならないという方は次の項へスキップしてくださいね。

どんな研究なの?

研究は2016年に行われたもので、アップルミント、オーデコロンミント、パイナップルミントの3種で比較されたものです。

栽培期間が進むにつれて、オーデコロンミントとパイナップルミントの精油の濃度はどんどん上がっていきました。一方、アップルミントだけは、栽培期間が進めば進むほど、精油の濃度が減少していくことが分かりました。

さらに、移植してから135日後には、アップルミントの精油成分のみに変化が見られました。[研究の原文はこちら]

4.アップルミントの香りを強くする方法

アップルミントの香りを強くする方法

アップルミントは放っておくと香りをどんどん変化させてしまうということが分かりました。

科学で証明されたなら、もうどうしようもないのでは?

とがっくり来てしまいますが、安心してください。科学で証明したのは「アップルミントはメンテナンスなしには良い香りを保てない」という事実です。

適切なメンテナンスで、アップルミントの香りを復活させましょう!

(1)切り戻しで香りを復活させる

アップルミントの香りを復活させるために一番効果的な方法は、「剪定(せんてい)」です。

剪定とは、枝や茎を切ることで、植物を元気にするメンテナンス方法です。

アップルミントの香りを取り戻す剪定方法

 まだ苗が若い (1年目) 、または苗のサイズが小さめなら、茎の先をカットするだけで香りが復活します。

アップルミントの香りを取り戻す剪定方法1

 苗が古い (2年目~) 、または苗のサイズが大きい場合には、大胆にカットした方が効果があります。カットした茎から、フレッシュな葉が生えてきて、香りも復活します。

アップルミントの香りを取り戻す剪定方法2

 花が咲いている場合は、香りが弱い原因は花にあります。花のある茎をカットして、葉に栄養を取り戻します。

アップルミントの香りを取り戻す剪定方法3

詳しい剪定方法は「ミントの香りが弱いのには原因があった!香りを強くする方法とは?」を参考にしてみてくださいね。

(2)土をリセットして香りを復活させる

アップルミントの香りの復活方法2

アップルミントの香りの変化は、土が悪いからかもしれません。

アップルミントにとって悪い土とは、肥料がたくさん含まれた土です。

肥料には「塩分」が含まれています。この塩分は、アップルミントが水分を吸収するのを妨げ、大きなストレスを与えます。

アップルミントに肥料はほとんど必要ありません。

アップルミントのためのを思って肥料を与えると、逆にストレスを与えてしまう可能性があります。

アップルミントがストレスを感じると、香り成分を作るのをやめてしまうことが、研究でも明らかになっています。

さらに、肥料の塩分に対する敏感さは、たくさんのミントの種類の中でも特に強いとのことです。[研究の原文を読む]

あなたのアップルミントが塩分でストレスを感じているかどうかは、アップルミントのそばの土の表面に白い塊(皮のようなもの)があるかどうかで分かります。この白い塊は、肥料に含まれた塩が蓄積したものです。

土は簡単にリセットできる

「土をリセットする」というと、土をすべて入れ替えるような大変な作業を想像してしまいますが、実は、土のリセットは簡単にできます。

水をたくさんあげることで、土にたまっている塩分を流し出すのです。

白い塊を発見した場合には、洗い流す前に、白い塊を取り除くことから始めましょう

 土の表面に白い塊が見られる場合には、スプーンかスコップを使って丁寧に取り除きます。土ごと取り除くことができますが、土全体の1/4を超える深さまで取り除くのは避けましょう。

 表面の白い塊を取り除いたら、水を土の中に通し、肥料を流し出します。

(1)アップルミントに負担をかけないように、使う水は室温の蒸留水(or フィルターを通した水)を用意します。ミネラルウォーターは負担をかけるので使いません。

(2)アップルミントの根本に水をかけます。鉢の下から水が出てくるまで流し続けます。この作業を毎朝、4日続けて行います。

(3)水をかける時には、アップルミントの葉や茎には水をかけないように注意します。ミント類は水で腐りやすいので、普段の水やりの時にもかけないように注意しましょう。

(4)肥料を使うのは中止し、しばらく様子を見守ります。回復までは時間がかかるので、気長に待ちましょう。

水で肥料を洗い流す作業は、水が下から滴り落ちます。家が水びたしになるので、庭かベランダで行うか、室内ならシンクや洗面所で行うと良いです。

水受けにたまった水はすぐに捨てて、きれいに洗っておきます。アップルミントが再度、塩分を吸収してしまうのを防ぐためです。

(3)肥料は「少量を年1回」で十分

アップルミントはやせた土地でも成長する植物ですが、それでも肥料は少しは与える方が良いです。

なぜなら、アップルミントが土の栄養分を吸収し続けると、どうしても土がやせすぎてしまうからです。

とは言え、肥料はごく少量で済みます。

アップルミントに肥料を与える頻度は、年に1回程度で十分です。成長期が始まった時期に、少量を与えてあげましょう。

また、与える肥料の量は、肥料のパッケージに記載してある量の1/2~1/4ほどまでにとどめておきます。

肥料は、どんな植物に対しても、多すぎるよりも少ない方が絶対に良いです。

パッケージの記載通りに肥料を与えたとしても、他の要因で、塩分や栄養が過剰になってしまうことも多々あります。

肥料に関しては、「大は小を兼ねる」の反対で、「小は大を兼ねる」であると覚えておきましょう。

5.さいごに

アップルミントの香りは、常に変化します。

正しいメンテナンスを行ったとしても、香りはどうしても強くなったり弱くなったりするものです。

それはどうしてかと言われれば、理由は「人工物ではないから」です。

アップルミントの香りを一定に保つ方法はただひとつ、人工の合成オイルを混ぜることです。

しかし、あなたはきっと、人工のアップルミントの香りは望んではいないはずです。

自然であるがゆえの難しさはありますが、アップルミントの香りの変化も楽しみつつ、大事に育ててみてくださいね。

私も今、アップルミントを育てています。お互い、ガーデニングを楽しみましょう。