ミント16種類の使い方と味の特徴を徹底解説
近ごろではたくさんの種類のミントが販売されるようになり、どのミントを選べば良いのか迷っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、1000種類を超えるとされるミントの品種の中から、有名なもの16種類をピックアップして、その使い方と味の傾向などを解説します。
ぜひご自宅のミントの活用法のヒントとして、または、新しく買うミント選びにお役立てください。
目的からミントの品種を選びたい方は「ミントの種類でおすすめなのは?|目的別で選ぶミントの品種一覧」の記事もおすすめです。
16種のミント使い方一覧
まずは一覧で、ミントの種類の使い方を確認してみましょう。ミント名をクリックすると詳しい説明が見られます。
ウォーターミント | 香りが強くアロマセラピー向きの品種。サシェ、ハーブバス、ミントティー、うがい薬に。 |
スペアミント | 香りと味が穏やかで料理に使いやすい品種。 肉・魚料理、ハーブスパイスに。別名はイングリッシュミント。 |
ペパーミント | 香りと味が強めのミント。薬用のためのミントティーやミントシロップがおすすめ。料理や虫よけにも万能に使うことができます。 |
ニホンハッカ | ペパーミントに似た香りと味を持つ。肉・魚料理、蒸し料理やミントシロップ、モヒートやミントティーなどのドリンクにも。 |
ペニーロイヤルミント | 虫よけのためのミント。蚊・ハエよけ、サシェやペットのノミよけに。 |
コルシカミント | ミニサイズのかわいいミント。ハーブバスで香りを楽しんだり、ミントサラダや蒸し料理に。 |
モヒートミント | アイスドリンクにぴったり品種。モヒート、アイスミントティー、ハーブレモネードに。 |
キャットミント | ネコが大好きなミント。リラックスティーやスリーブティーにして楽しむのがおすすめ。 |
ベルガモットミント | 香水にも使われる優雅な香り。ハーブバス、ハーブローション、石けんに。別名はオレンジミント、レモンミント、オーデコロンミント。 |
アップルミント | 甘いリンゴの香りを持つ品種。アイスクリーム、ゼリー、シャーベットなどの冷たいデザート作りに。 |
パイナップルミント | パイナップルに似た柑橘系の甘い香り。観賞用やデザートの飾りすると華やか。モヒート、アイスドリンクにもおすすめ。 |
チョコレートミント | チョコレートにミントを足したような香りを持つ品種。シェイクやアイスクリームの冷たいデザートや、ケーキやクッキー、プリンなどの焼き菓子作りに。 |
ストロベリーミント | イチゴの甘酸っぱい香りを持つ。シャーベットやアイスクリームのデザートや、モヒートやアイスミントティーなどの冷たい飲み物に。 |
ジンジャーミント | スペアミントにショウガの香りを足したような風味。肉・魚料理はエスニック風に仕上げると相性が◎。 |
ラベンダーミント | ラベンダーに似た上品な香り。石けん、ポプリ、ローション、ハーブバスなどのクラフト作りに。クッキー、ケーキなどの焼き菓子作りにもおすすめ。 |
バナナミント | バナナのあと味を持つミント。プリンやアイスクリーム作りに使うのがおすすめ。 |
ミントの種類別 使い方の解説
ここからは、ミントの種類別で、詳しい使い方を解説していきます。
なお、ミントの使い方については「ミントの使い方28通り」の記事も参考になります。
ウォーターミント
学名:Mentha aquatica
和名:ミズハッカ
使い方:サシェ、ポプリ、アロマセラピー、ハーブバス、アイスミントティー、ホットミントティー、石けん、化粧水、うがい薬
ウォーターミントは、川や水路など、水のそばに生息します。ペパーミントの親でもあります。
香りが強い
ウォーターミントは香りが良く、ポプリやアロマセラピーに使われています。香りは爽やかで強めです。ハーブバスにすると、他の品種よりもミントらしい香りがしっかりと出ます。
ただ、ウォーターミントのはっきりと強すぎる香りは料理には使いづらく、「シェフに嫌われるミントNo.1」となっています。
ミントティーがおすすめ
ウォーターミントで作るミントティーはとてもおいしいです。他の品種では出せないほどの爽快感があります。
うがい薬にすると口がすっきりし、口臭予防になります。ビタミンA・Eが豊富に含まれているので、毎日のハーブティーとしてもおすすめです。
スペアミント
学名:Mentha spicata
別名:ミドリハッカ、イングリッシュミント、ガーデンミント、コモンミント、ラムミント
使い方:肉・魚料理、ハーブソルト、モヒート、アイスミントティー、ホットミントティー、アロマセラピー、虫よけ
スペアミントは、ペパーミント・ジンジャーミント・アップルミントの親です。料理に一番向いている品種です。香りが強すぎず、甘さも控えめなため、どんな料理にも合わせやすいです。
料理ハーブとして
スペアミントの別名「ラムミント」は、ラム料理をおいしくするハーブであることから付けられた名前です。
ラム以外の肉料理や魚料理にもよく合いますし、ハーブサラダやモヒートにしてもおいしいです。
もちろん、アロマセラピーや虫よけにも使うことができる、万能のミントです。
ペパーミント
学名:Mentha × piperita
和名:セイヨウハッカ
使い方:肉・魚料理、モヒート、ホットミントティー、アイスミントティー、ミントシロップ、虫よけ、デザート、ハーブバス
スペアミントとウォーターミントを両親に持つペパーミントは、両方の良い部分を持ち合わせています。スペアミントの上品な甘みに加え、ウォーターミントの強い芳香を持つため、料理にもアロマセラピーにも、虫よけにも使うことができます。
ペパーミントは使い方を選ばない
ペパーミントは万能に使うことができるので、色々な使い方をどんどん試してみてください。
料理に使う場合には、スペアミントよりもミントの香りが強めになります。やや控えめに使うと失敗がありません。
体質改善のためにハーブティーを毎日飲むのなら、収穫したペパーミントを乾燥させて瓶に詰め、ラベンダーやレモンバームなど、他のハーブとブレンドしてお茶を作ると楽しいですよ。
ニホンハッカ
学名:Mentha canadensis
別名:カナダミント、チャイニーズミント、アメリカン・ワイルドミント
使い方:肉・魚料理、モヒート、デザート、ホットミントティー、アイスミントティー、ミントシロップ、虫よけ、ハーブバス
ニホンハッカという名前が付いている品種ですが、日本だけのミントではありません。古くから、世界中で薬用として使われてきたミントです。
味も香りも、ペパーミントによく似ています。香り成分はペパーミントよりも濃度が濃く、味もしっかりとしています。
ペパーミントと同じように使う
ペパーミントと同じく、一般的に知られているミントの使い方ならどんなものにも使うことができます。
香りが強いので、虫よけの効果はスペアミントやペパーミントも上です。庭でニホンハッカを育てれば、良い虫を引き付け、悪い虫を追い払ってくれるので便利です。
意外な使い方として、温かいホットチョコレートにニホンハッカ1枝を30秒ほど浸して、ミントの香りを付けるとおいしいです。
使いすぎに注意
ニホンハッカは香りが強いので、料理に使う量は控えめにしましょう。
たとえば私は、レシピで「ミント大さじ1」と載っていたら、スペアミントを使う場合には「大さじ1」を入れます。しかしニホンハッカなら「大さじ1弱」にしています。
サラダにもよくミントを振りかけて食べるのですが、ニホンハッカの場合は、かけすぎるとガムを食べているような感じになってしまうので、いつも量には注意しています。
ペニーロイヤルミント
学名:Mentha pulegium
別名:メグサハッカ
使い方:蚊・ハエよけ、ペットのノミよけ、サシェ(匂い袋)
ペニーロイヤルミントは、虫よけに使われているミントです。モコモコとした紫の花がかわいく、ただ庭に置いておくだけで、蚊やハエを追い払うことができます。
ペットのノミよけにぴったり
ペニーロイヤルミントの一番良い使い方は、ペットのノミよけです。ペットの毛皮に直接葉をこすりつけるか、もしくはサシェ(匂い袋)を作って、ペットの寝床に置いておきます。
食用は注意
ペニーロイヤルミントは、食用にするには注意が必要です。
欧米ではミントティーとして飲まれてはいますが、大量摂取は有害になります。ミントティーにする場合には、ついつい摂りすぎないよう、摂取量にはいつも注意を払いましょう。
さらに、幼児やペットがペニーロイヤルミントを食べると、少量でも致命傷になる可能性があります。扱いには十分な注意が必要な品種です。
コルシカミント
学名:Mentha requienii
使い方:観賞用、シェイク、スムージー、ハーブバス、ホットミントティー、ミント料理
「コルシカ」という聞き慣れない名前は、原産地が「コルシカ島」であることから命名されました。地中海のきれいな島です。
コルシカミントは、他のミントとは違い、地面に這うように成長していきます。地中海では「散歩をしている時に爽やかな香りが漂ってきたら、足もとにはコルシカミントが広がっていた」というおしゃれなシチュエーションもよくあるようです。
コルシカミントでプチ森林浴
欧米の人はよく、コルシカミントをベッドにして寝転がるのだそうです。大胆すぎて、私たち日本人には気軽にマネできない荒技です。
しかし、おうちでコルシカミントの香りを楽しむこともできます。その方法とは、ハーブバスです。
コルシカミントをひとつかみほど採取して軽く洗います。ガーゼかネットの袋につめたら、あとはお風呂に浮かべておくだけです。目を閉じると、森の中にいるような爽やかさを感じることができます。
このプチ森林浴は、週に1回行うとかなりのストレス軽減になります。スキンケアにも良いようで、心なしか肌がしっとりします。
他の使い方としては、ミントティーやサラダ、蒸し野菜などにもおすすめです。
モヒートミント
学名:Mentha × villosa/M. spicata × M. suaveolens; syn. M. cordifolia
別名:イエルバ ブエナ、キューバミント、ボールズミント
使い方:モヒート、アイスミントティー、ハーブレモネード、ハーブサラダ、チャツネ(ソース)
モヒートミントは、キューバの人にとっては一番身近な品種でもあります。その名の通り、モヒートを作りにキューバで使われていたミントで、一番古いモヒートのレシピには、この「モヒートミント」が材料に載っているのだそうです。
モヒートミントは、両親のアップルミントとスペアミントがミックスされたような香りがします。スペアミントのようにクセのない使いやすい味で、アップルミントのように少し甘めのフルーティーな香りがします。
モヒートの以外の使い道も
モヒートミントを手に入れたら、まずはモヒートを作ってみてください。アルコールが苦手な方は、お酒を炭酸水で代用すれば、ノンアルカクテルで作ることもできます。
さらにモヒートミントで作るアイスミントティーは、格別のおいしさです。ぜひお試しを。
キャットミント
学名:Nepeta Mussinii, Nepeta × faassenii, Nepeta racemosa
使い方:ホットミントティー、リラックスティー、スリーブティー、ハーブサラダ、ハーブソルト
キャットミントという名前の通り、ネコが大好きなミントです。ネコがキャットミントの匂いをかぐと、幸福感に満たされるそうです。
キャットミントの味は、ミント特有の舌に感じる冷却感はごくわずかで、少し苦く、スモーキーな(燻製っぽい)風味がします。
おすすめはハーブティー
キャットミントの一般的な使い方はハーブティー(ミントティー)です。
アイスティーで飲むのが似合うモヒートミントと比べ、キャットミントはホットティーにしてゆっくりと味わいながら飲むのがおすすめです。
キャットミントティーは、ペパーミントティーをさらにマイルドにしたような風味があり、ほんのり甘くてとてもおいしいです。
リラックス効果がある
ネコがキャットミントに夢中になるのは、「ネペタラクトン」という成分が多く含まれているためです。ネペタラクトンは、心を落ち着かせ、ストレスを緩和する効果があります。リラックスティーやスリープティーとして楽しみましょう。
ちなみに、リラックスティーの定番に「キャットニップ」というハーブがあります。キャットミントと名前が似ているので間違えやすいのですが、間違えても大丈夫です。両者は兄弟のような関係で、使い方は同じです。もしブレンドティーのレシピで「キャットニップ」を見かけたら、キャットミントに置き換えて作ることができます。
ベルガモットミント
学名:Mentha citrata
別名:オレンジミント、オーデコロンミント、レモンミント
使い方:ハーブバス、ハーブ化粧水、ハーブリンス、石けん、アロマセラピー、ハーブティー、サシェ、アイスドリンク
ベルガモットミントは、別名「オーデコロンミント」と呼ばれていて、オーデコロンに使われるような優雅な香りを持っています。実際に香水の材料としても使われています。
香りはスペアミントよりも柔らかく、柑橘系のような、花のような香りがします。味には少し酸味があるので、オレンジミントやレモンミントとも呼ばれています。
優雅な香りを活かす
せっかくの優雅な香りを持つ品種なので、ハーブバスやハーブローションに使って、美容やリラックスのために使いましょう。
ベルガモットミントの香りは柑橘系よりなので、比較的みんなに好かれる香りです。ハーブバスなら家族に使ってもウケが良いです。
ベルガモットミントでローションや石けん作りに挑戦するなら、ラベンダーやローズを少量加えてさらに優雅さをプラスするのもおすすめです。
ミントティーにするなら、ハチミツなどで少し甘みを足して、レモンスライスを一緒に入れるとおいしいですよ。
料理にはあまり使われない
オーデコロンミントという名前が付いているためか、ベルガモットミントはあまり料理には使われません。
レシピを色々と調べてみましたが、ベルガモットミントを肉や魚料理、デザート作りに使っている人はいないようです。私も使ったことがありません。
ただ、飲み物に使う分にはさっぱりとしてとてもおいしいです。モヒートやアイスドリンク作りにもぜひ活用してみてください。
アップルミント
学名:Mentha suaveolens
別名:マルバハッカ
使い方:デザートの飾り、自家製ドレッシング、アイスクリーム、ゼリー、シャーベット、アイスミントティー、ハーブサラダ、モヒート
アップルミントはその名の通り、リンゴとミントがミックスされたような、甘い香りのある品種です。毛羽立ちがある見た目も特徴的で「Wooly Mint(羊毛のあるミント)」とも呼ばれます。
アイスドリンクに
アップルミントは、アイスドリンクにぴったりの品種です。アイスミントティーにしてもおいしいですし、冷やした紅茶に加えてもおいしいです。アップルミントを1枝加えて30秒待つと、紅茶に甘く爽やかな香りを添えることができます。
デザート作りに使うなら、ケーキやクッキーなどの焼き菓子よりも、ゼリーやアイスなどの冷たいデザートが合います。
サラダにもおすすめ
アップルミントをサラダに加えると、リンゴの甘い風味が加わっておいしくなります。葉物のサラダだけではなく、お惣菜系のサラダ(マカロニサラダ、ポテトサラダ、コールドサラダ)にもよく合います。
↑アップルミント
パイナップルミント
学名:Mentha suaveolens ‘Variegata’
使い方:観賞用、モヒート、デザートの飾り、料理の香りづけ、アイスドリンクの香りづけ
白いストライプにフリルのある葉がかわいいパイナップルミントは、数あるミントの品種の中でも一番華やかな見た目をしています。
葉を指で軽くこすると、パイナップルのような甘い柑橘系の香りがします。香り自体は弱めで、味には少し苦味があります。
冷たいドリンクの香りづけとして
私の個人的な感想では、パイナップルミントは、他のミントと比べて、食べてもあまりおいしくはありません。パイナップルミントは、食べるよりも、香りづけとして利用するのがおすすめです。
モヒートなどの冷たいドリンクの香りづけとして使うには、ドリンクを注ぐ前に、グラスの底で軽くつぶすだけでOKです。つぶす時間は10秒ほど。それ以上つぶしすぎると、強い苦味が出てきます。
スパイシー料理の香りづけとして
料理への香りづけなら、サルサやタコスなどのスパイシーな料理にぴったりです。香りの付け方は、少量をみじん切りにして、仕上げに振りかけるだけです。料理が熱々のうちに振りかければ、パイナップルミントの香りをより強く感じることができます。
ハーブティーはいまいち
パイナップルに合わないのは、ハーブティー(ホットミントティー)です。お茶を作るときにお湯に浸すことで、パイナップルミントの苦味が引き出されてしまいます。
また、煮込み料理に加えるととても苦くなるので、煮込まないように注意しましょう。
チョコレートミント
学名:Mentha × Piperita ‘Chocolate’
使い方:シェイク、デザート、アイスクリーム、ケーキ、クッキー、ホットチョコレート、プリン、ホイップクリーム
チョコレートミントは、見た目も香りもチョコレートを連想させます。葉にはチョコレートのような茶色がかった色合いがあり、ウソのようですが香りは本当にチョコレートです。
実際に買わなくても、見かけたら匂いだけでもかいでみるとおもしろいですよ。
デザート作りにぴったり
もちろん本物のチョコレートの芳醇な香りには負けますが、シェイクやアイスクリーム作りの香り付けに使うなら十分です。バニラアイスの飾りに使うこともできます。
チョコレートミントのレシピを探してみると、プリンやクッキー、ケーキ用のホイップクリームに混ぜたりと、ありとあらゆるデザート作りに使われています。
私はもっとシンプルに、バナナ+牛乳のスムージーを作る時に、チョコレートミントの葉2~3枚を一緒に入れて消費しています。
合わない使い方
他のミントは魚料理にも使うことができますが、チョコレートミントだとちょっと香りが合わないのではないかと思っています。
私は実際に試したことはありません。レシピをざっと見た感じでは、他の人もチョコレートミントを魚料理には使っていないようです。お料理上手な方はあえてチャレンジしてみるのもアリかもしれません。
ストロベリーミント
学名:Mentha x piperita ‘Strawberry’/Mentha Spicata Subsp. Citrata ‘Strawberry’
使い方:モヒート、アイスクリーム、ケーキ、シャーベット、アイスミントティー、デザートの飾り、フルーツサラダ、ケーキ、ハーブレモネード
ストロベリーミントは、ペパーミントを親に持つ品種で、チョコレートミントとラベンダーミントの兄弟です。
名前の通り、本当にイチゴの香りがします。ただ、日照時間や育つ場所で、苗によって多少「イチゴっぽさ」には強弱があるようです。
デザート作りにおすすめ
ストロベリーミントは、モヒートやアイスクリーム、ケーキ作りに活用できます。本物のイチゴとは味がなじみやすいので、イチゴを使ったフルーツサラダにもよく使われます。
ミントティーにするなら、ハイビスカスとブレンドして、見た目にも「ストロベリー」っぽさを出すのがおすすめです。
ジンジャーミント
学名:Mentha × gentilis
別名:スコッチスペアミント
使い方:肉・魚料理、エスニック料理、フルーツサラダ、マリネ、ドレッシング、アイスティー、ハーブレモネード
スペアミントにショウガの香りをふんわりと足したようなジンジャーミント。「スコットランドのスペアミント(スコッチスペアミント)」とも呼ばれています。
葉に美しい縞模様を持つため、観賞用としても人気の品種です。
料理に大活躍
スペアミントと同じように、料理やドリンクにと、万能に使うことができます。ショウガの香りがあるため、プロの料理人はジンジャーミントを牛肉や鶏肉の味付けに使います。
また、生魚のマリネにも使うことができます。乾燥させたジンジャーミントを細かく砕いて、仕上げに振りかけるととてもおいしいです。
エスニック料理にも合う
ベトナム料理では一番使われているミントでもあり、「ベトナムミント」としても知られています。
できあがりのフォーにバジルの代わりに乗せてみたり、生春巻きの材料に加えたりと、使い道が色々とあるので、消費には困りません。
ラベンダーミント
学名:Mentha Piperita ‘Lavendula’
使い方:石けん、ポプリ、ハーブ化粧水、ハーブバス、クッキー、ケーキ、マフィン、アイスクリーム、モヒート、アイスミントティー、
ラベンダーミントは、見た目も香りも「ラベンダー」を連想させます。葉には紫色のグラデーションがあり、花も紫色です。
香りもラベンダーに似ています。ミントの中で最も華やかで重みのある香りを持つと言われています。
香りを活かす
ラベンダーミントは良い香りが特徴なので、石けんやローション、ハーブバスに使って、香りを楽しみましょう。
また、ラベンダーミントはデザートにも良い香りを添えるため、パティシエが好むミントとも言われています。デザートに使うなら、クッキーやケーキなどの焼き菓子、またはコクのあるアイスクリームなどが合います。
ミントのハーブウォーター
バナナミント
学名:Mentha arvensis ‘Banana’
別名:コーンミント、ジャパニーズペパーミント、ヨウシュハッカ
使い方:プリン、アイスクリーム、クッキー、マフィン、ケーキ、ドリンクやデザートの飾り、フルーツサラダ、ハーブティー
バナナミントは、香りはペパーミントで、食べるとバナナの味がします。
嘘のようですが、紛れもなく「バナナ」です。
バナナミントは良い虫を引き付け、悪い虫を追い払うので、家庭菜園で人気があります。
デザート作りにぴったり
バナナミントはデザート作りにおすすめの品種です。プリンやアイスクリーム、クッキーやマフィンなど、どんなデザートに使ってもおいしく仕上がります。明るいライムグリーンの葉は、デザートの飾りとしても使っても華やかでかわいいです。
他のミントより重めの香りと味を持つので、コクのあるミントティーを作ることもできます。レモン汁を加えてさっぱりとさせると飲みやすくなります。
さいごに
この記事では、ミントのさまざまな使い方をご紹介しました。しかしながら、「使い方」の欄を見ても「???」となることが多かったと思います。そこで、さいごにミントの使い方でご紹介したもののレシピのリンクをまとめておきました。ぜひご活用ください。