SNSの真似だけではうまくいかない！ハーブチンキを作る前に考えるべきこと
SNSで見よう見まねでチンキを作ると起きる問題点
最近よく耳にするのが、こんな声です：
・「せっかく作ったハーブチンキが使い切れずに余ってしまう」
・「完成したけど、実際どうやって日常に取り入れればいいの？」
・「高いアルコール度数の方がいいらしいけど、なぜなのかよくわからない」
これらはすべて、SNSの投稿を参考にハーブチンキを作ってみた方々のお声です。
チンキづくりの楽しさと現実
確かに、ハーブチンキを作るのはとっても楽しいです。
・ハーブの良い香りに包まれて、作るだけで癒される
・日に日に色に変わっていく様子を観察する楽しみがある
・チンキのガラス瓶はハーバリウムのような美しさ
どの作業も心が躍り、カラフルなチンキの瓶が増えていくとワクワクしますよね。
でも、大切なことを思い出してください。
ハーブチンキはハーバリウムのような「飾り」ではありません。
チンキは見た目を楽しむために作るのではなく、実際に活用するためのものなのです。
あなたの本当のゴールは何ですか？
立ち止まって考えてみましょう。
あなたの目標は単に「チンキを作ること」でしょうか？
それとも、本当の目標は、チンキを通じて日常生活にハーブの恵みを取り入れることではないでしょうか？
もし後者なら、SNSの投稿や本の情報だけでは不十分なことが多いのです。
なぜなら：
１．目的に合わせた適切なハーブ選びが必要
２．保存期間や使用量についての正確な知識が欠かせない
３．自分のライフスタイルに合った活用法を見つける必要がある
からです。
SNSやハーブの本は、「万人向け」の内容は手に入っても、「あなたの場合はどうなのか」の情報は手に入りません。
チンキを無駄にしないためには「少量」が鉄則
ハーブチンキを作る前に考えるべきことは：
１．このハーブチンキでどんな不調を改善したいのか？
２．自分用なのか？家族にも使ってほしいのか？
３．どんな方法なら無理なく使えそうなのか？
チンキを無駄にしないためには、少量から始めて、実際に活用できるか試してみるという方法です。
小さなボトルで少量から始めれば、使い切れずに余らせるリスクも減らせます。
また、一度に複数のチンキを作るのではなく、一つずつ生活に取り入れていくことをおすすめします。
チンキ作りのコツと活用法
ハーブの下処理のコツ
フレッシュハーブを使う場合には「半乾燥」させる
浸けている間に、フレッシュハーブの水分でアルコールが薄まります。アルコールが薄まれば、抽出力が弱まるだけでなく、カビが生えるリスクがあります。ハーブを洗ってから作る場合にはしっかりと水分を切ってください。できれば、１日ほどハーブを乾燥させて、できるだけ水分を抜いてから作ると、より効果的に抽出できます。
チンキの摂り方のコツ
アルコールが気になる場合には沸騰させる
アルコールを飛ばしたい場合には、料理酒の代わりとしてスープに入れて沸騰させましょう。この方法なら、家族にも無理なくハーブを摂ってもらえます。
アルコールの選びのコツ
アルコール度数が高ければ良い、というわけではない
チンキに使うアルコールは、アルコール度数が高ければ、より抽出力が高くなります。しかし、アルコールが強すぎるために破壊される成分も出てくるため、「高ければ良い」というわけではありません。おすすめは40～60％のアルコールです。
まとめ：ハーバルライフは続けられなければ意味がない
ハーブの世界は奥深く、その恵みを日常に取り入れるには「知識」と「実践」の両方が必要になります。
ハーブの知識を本当に自分のものにするためには、見た目の美しさや流行りだけに惹かれるのではなく、自分自身のニーズに合った実践的な活用法を見つけることが大切です。
しかし、多くの方がSNSや本だけでの独学に頼ると、「本当にこのやり方で合っているのか自信がない」という状態に陥りがちです。
せっかく始めたハーバルライフも、自信がないまま続けるのは難しいものです。
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