年末年始のお疲れ胃腸に|胃腸をいたわる<ハーブの胃腸薬>レシピ3つ
年末年始は外食や豪華な食事が続いた方も多いのではないでしょうか。
お正月が落ち着くと、なんだか胃がもたれる、食欲がない、ムカムカするなど、胃腸に疲れが出てくる時期です。
胃が重たく感じてきたら、ゆっくりと温かいハーブティーを飲んで、胃腸を休ませてあげるのが一番!
心まで温まるハーブティーで、疲れた胃腸をやさしくケアしていきましょう。今回は、私が毎年この時期に愛用している胃腸ケアのハーブをご紹介します。
胃腸の疲れ、放っておくとどうなる?
胃腸の不調を感じても、「特に何もしない」で放置する人が多いと思います。
放置しておいてもいずれ治るのであれば問題ないのですが、繰り返し胃腸に不調が現れる場合には注意が必要です。
胃腸の疲労のサイン
あなたの胃腸はどのくらい疲れているのか、チェックしてみましょう。
胃もたれ、胸焼け、吐き気などの症状がある
お腹が張った感じやガスがたまった感じがある
便秘や下痢の症状がある
だるさや疲労感、眠気、やる気の低下などを感じる
2つ以上当てはまったら、ハーブの力を借りるのがおすすめです。
胃腸の不調の症状が重い場合には、ハーブではなく、病院へ行くことをおすすめします。なぜなら、ハーブは軽い症状には効果的ですが、すでに症状が進んでいる場合には、ハーブでは手遅れになることがあるからです。
胃腸のケアのポイントは「刺激する」と「落ち着かせる」
胃腸のケアのポイントは「刺激」と「落ち着かせる」ハーブの作用をうまく使い分けることです。
ハーブで胃腸を「刺激する」
お腹が張る、胃が重いと感じる時には、刺激のハーブを使って胃腸の動きを活発にすることで、不調を緩和させます。
ただし、刺激のハーブは時に胃腸への負担になります。
もともと胃腸が弱いと自覚している人や、お腹がすぐに下る、緊張やストレスが多い、過敏性腸症候群(IBS)の人は、刺激のハーブは避けましょう。
①刺激のハーブ
はたらき:胃腸を刺激することで不調を改善するハーブ
刺激のハーブの例: ジンジャー、ペパーミント、フェンネルシードなど
胃が重い、ガスでお腹が張る、食欲がない、冷えから来る胃腸の不調におすすめ
ハーブで胃腸を「落ち着かせる」
胃腸が弱く、しょっちゅうお腹を下していたり、ストレス性の胃炎の人、または胃腸が弱いと自覚している人は、刺激のハーブではなく、胃腸を落ち着かせる「鎮静のハーブ」がおすすめです。
①鎮静のハーブ
はたらき:胃腸に栄養を与えたり炎症の起きた胃粘膜を保護するなどして不調を回復させるハーブ
刺激のハーブの例: カモミール、レモンバーム、レモンバーベナなど
お腹がすぐに下る、緊張やストレスが多い、過敏性腸症候群(IBS)の人、胃炎の人におすすめ
ハーブの使い分けのポイント
1.普段は胃腸が元気。今日だけちょっとお腹が張るなあ、胃が重いなあという時は
→「刺激のハーブ」を使う
2.胃腸が弱いタイプと自覚している。ストレスが多くてお腹が下りやすい人は
→「鎮静のハーブ」を使う
鎮静と刺激の使い分け、ちょっと複雑かもしれませんが、胃腸が弱っている人にとっては大切なことです。
本では「胃腸にはミント!」のように書いてあることが多いのですが、ご自分の体調と照らし合わせて、上手に使っていきましょう。
胃腸をケアするハーバルレシピ3つ
ここからは、胃腸のケアに役立つレシピ3つを紹介します。胃腸の状態別によって使い分けてみてくださいね。
【1】胃腸を元気に!お腹の張りをすっきりさせるブレンドレシピ
食後の胃の重さやガスでお腹が張る時に役立つブレンド。スパイシーな香りでほんのり甘い味わいです。刺激作用があるので、普段は胃腸に問題ない方におすすめです。
- ペパーミント … 小さじ1
- フェンネルシード … 小さじ1
- 熱湯 … 1カップ(200ml)
1.ペパーミントとフェンネルシードをティーポットに入れます。
2.熱湯を注ぎ、ふたをして10〜15分蒸らします。
3.茶こしでハーブをこしながらカップに注ぎます
【2】胃腸を優しく労わる|胃腸の回復と強壮のためのブレンドレシピ
優しい味わいの飲みやすいブレンド。胃腸が弱っている時にも安心して飲むことができます。リラックスタイムにもぴったりのレシピです。
- カモミール … 小さじ1
- レモンバーム … 小さじ1
- 熱湯 … 1カップ(200ml)
1.カモミールとレモンバームをティーポットに入れます。
2.熱湯を注ぎ、ふたをして10分蒸らします。
3.茶こしでハーブをこしながらカップに注ぎます。
※時間が経つと苦味が出てくるので、早めに飲み切ってくださいね。
【3】胃腸のストレスに!胃腸を温めながらいたわるブレンドレシピ
吐き気や胸やけを和らげる伝統レシピ。冷蔵庫にある材料で作れるのがうれしいですね。毎日飲み続けると胃腸に負担をかけるので、症状が気になる時だけ飲むことをおすすめします。
- 生姜スライス … 3枚
- レモン汁 … 小さじ1
- 熱湯 … 1カップ(200ml)
- はちみつ(お好みで)
1.マグカップに生姜スライスを入れ、熱湯を注ぎます。
2.10分蒸らした後、レモンを加えます。
3.お好みではちみつを加え、よく混ぜたら完成です。
さいごに
「胃腸にはこれ!」「風邪にはこれ!」と、病院のお薬にようにハーブを使う人も多いのですが、実は、それはハーブの力を発揮できない使い方です。
ハーブと病院のお薬の違いを知って、うまく使い分けていけるようになると、ハーブがあなたの力になってくれます。
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