ターメリックティーの効能と味は?|おいしい作り方とレシピ3つ
インドの女性たちが美容のためにこぞって飲んでいる「ターメリックティー」は、今や欧米でも大人気です。
日本では二日酔いの人が飲むもののように思われがちですが、実は、ターメリックティーには女性にうれしい効能がたくさんあります。
強力な抗酸化作用にデトックス、肌荒れの軽減や老化予防など。二日酔いの旦那さんだけに飲ませていてはもったいないです!
私にはインド人のきれいなママ友がいるのですが、彼女は「美肌には高い化粧品よりもターメリックティーよ」と、こっそり教えてくれたことがありました。
この記事では、
「ターメリックティーってどういうもの?効能は?」ということから、
「ターメリックティーの味ってまずい?そもそもどうやって作るの?」ということまで、分かりやすく解説していきます。
目次
1 ターメリックティーの効能
2 ターメリックティーの作り方
3 ターメリックティーの味をおいしくする方法
4 ターメリックティーのおすすめレシピ
5 ターメリックの効果を出すための量は?
6 ターメリックティーの副作用と注意点
7 さいごに
ターメリックティーの効能

ドライ ターメリック
「ターメリックって何となく体に良さそう」
というイメージはあるものの、実際に何がどのように良いのかはあまり知らない方も多いのではないでしょうか。
実は、ターメリックは「スーパーフード」に位置付けられている強力なスパイスです。
ターメリックの効能は世界中で注目されていて、効能を検証するための研究も盛んに行われています。よって、他のハーブよりも、効能にも説得力があると思われます。
ターメリックの効能の大部分は、ターメリックに含まれる「クルクミン」という成分が関係しています。クルクミンがもたらす主な効能は次の通りです。
ターメリックの効能
・肝臓の働きを正常化・サポートする
・胃腸の働きを促進、胃もたれや吐き気を抑える
・コレステロール値を下げる
・がん細胞の成長を阻止する
・関節痛、ぜんそく、アレルギー症状を緩和する
・フリーラジカルの生成を抑制する
・肌荒れやニキビの軽減
・毒素の排出を助ける
ターメリックティーの作り方
うれしい効能をたくさん持つターメリックを摂るなら、料理に加えるよりもターメリックティーがおすすめです。ターメリックティーならクルクミンの濃度が高くなる上に、摂取量も正確に分かるからです。
しかし、ターメリックティーを飲むのに「ターメリックティー」として販売している商品をわざわざ探す必要はありません。
ターメリックティーは、生のターメリック(生ウコン)か、ターメリックパウダーがあれば簡単に作ることができます。
市販品にはパッケージ代や広告費が含まれていて割高になっているので、長く飲むのなら、ターメリックを買って手作りすることをおすすめします。
ターメリックはどこで手に入る?
生のターメリックは、普通のスーパーで見つけることは難しいです。品揃えの良いスーパーならあるかもしれませんが、スーパーをはしごして探し回るよりも、インターネットで探した方が早いです。
パウダーなら、コストコやマツキヨなどで売っています。スーパーのスパイスコーナーでも見かけますが、ターメリックティー用としては瓶が小さく割高になるので、避けた方が良いでしょう。
基本のターメリックティーの作り方
ターメリックティーの作り方は簡単ですが、ターメリックの量については、少し注意が必要です。なぜなら、使うターメリックの形状によって、少しずつ量が異なるからです。
お茶に使うターメリックの形状は3つ … 生(フレッシュターメリック)、乾燥(ドライターメリック)、パウダーです。どれでも手に入りやすいものを選んでください。
Ingredients ー材料ー
※できあがりの量 1杯分
・ターメリック(下記のうちのいずれかを使う)
| 生(薄切り or みじん切り)… 大さじ山盛り1杯
| 乾燥(薄切り or みじん切り)… 小さじ山盛り1杯
| パウダー … 小さじすりきり1杯
・水 … 200~250ml
Instructions ー作り方ー
1 ターメリックが生・乾燥の場合
小鍋にターメリックと水を入れ、弱火で5分間煮込んだらできあがり。お好みで、茶こしでターメリックをこしながらカップに注いで飲みます。
2 ターメリックパウダーの場合
マグカップにターメリックを入れ、沸騰させたお湯を注いでよく混ぜたらできあがり。
生のターメリックからパウダーを作る
生のターメリックは、パウダーにしておくと使い勝手が良くなります。パウダーの作り方は、生のターメリックを薄切りし2日ほど自然乾燥させたのちに、すり鉢やスパイスグラインダーでパウダー状になるまで砕いたらできあがりです。
ターメリックティーの味をおいしくする方法
ターメリックティーを作る前に気になるのが「味」ですよね。
実は、ターメリックティーの味は「無味」です。ターメリックには香りがないので、何の風味もありません。ただ水を飲んでいるような感覚なので、特に「飲みにくい」ということも全くありません。
ただ、お茶として見た場合には、おいしくない部類に入るのかもしれません。白湯を飲んでいるような感覚に近いからです。
そこで私がおすすめしているのは、ターメリックティーに秘密の材料を加える方法です。
上の写真は、「秘密の材料+ターメリック」を写したものです。
左上から
・はちみつ
・ターメリックのすりおろし
・しょうがのすりおろし
・黒こしょう
・クローブ
・カルダモン
1つだけを使っても良いですし、すべて入れてもおいしいです。
他にも色々と秘密の材料があるので、一覧でご紹介します。
ターメリックティーをおいしくする秘密の材料
01 レモン汁 or レモンスライス 完成したターメリックティーに加えます。一緒に甘みも付ける方がおいしいです。 |
02 はちみつ 砂糖でも良いのですが、はちみつの方がコクが出ます。ターメリックティーが温かいうちに小さじ1ほどを混ぜてください。 |
03 黒こしょう 完成したターメリックティーに1~2振りします。ピリッとした刺激が体を温めてくれます。 |
04 しょうが すりおろしたものをターメリックティーに加えて、5分待てばできあがりです。ターメリック&ジンジャーティーはメジャーな組み合わせで、間違いなくおいしくなるのでぜひお試しを! |
05 スパイスパウダー インドのチャイに使うカルダモンやクローブ、シナモンやナツメグなどのスパイスの粉末を少量加えるのもおすすめです。独特の風味がついて、香りの豊かなお茶になります。 |
06 紅茶や緑茶 ターメリックは無味なので、紅茶や緑茶のティーバッグを入れても特に味がおかしくなることはありません。(色は黄色っぽく変化します。) |
07 牛乳 お湯の代わりに、温めた牛乳でターメリックティーを作ることもできます。秋冬に飲むと体が温まります。 |
毎日の気分によって加える材料を変えてみると楽しいですよ。
ターメリックティーのおすすめレシピ
ターメリックティーの基本の作り方やアレンジの仕方を、写真つきで丁寧にご紹介しています。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
ターメリックの効果を出すための量は?
ターメリックティーの効果が分かったところで気になるのが、
ターメリックティーをどのくらい飲んだら効果が出るの?
ということではないでしょうか。
個人の体質が影響するのではっきりと言い切ることはできませんが、私がおすすめしているのは以下の量です。
ターメリックティーの効果を出すためには?
・1日1杯以上。1日3杯飲むとより効果的。
・肝臓に負担をかけるので、1日3杯以上は飲まないこと。
上記の量は、ターメリックの抗酸化作用に関する研究 [1] で使われていた量を参考にしています。とはいえ、体質によって適量は異なりますので、少しずつ様子を見ながら量を調節していくことをおすすめします。
また、1日3杯飲むようにすると、ターメリックの効果が早く出る可能性は高まりますが、それと同時に、副作用が現れる可能性も高まります。3杯飲む場合には、体の変化に十分ご注意ください。
ターメリックティーの副作用と注意点
ターメリックティーを飲むときには、副作用にも目を通しておくと安心です。
ターメリックの副作用
・肝臓に負担をかける可能性がある
・胆嚢疾患、潰瘍、胆石のある人は避ける
色素沈着に注意
ターメリックを扱うときに注意していただきたいのが「色素沈着」です。
ターメリックの色素成分は、タクアンの着色に使われている、あの鮮やかな黄色です。とても強力な色素なので、ターメリックが触れた部分がすべてタクアン色になります。
まな板や包丁、カップやポット、作業台、そしても洋服も。ターメリックティーを作ると、すべてがタクアン色に染まります。
すぐに洗い流せばタクアン色は取れますが、なるべく白いものは使わないのが安全です。たとえパウダーだとしても、水分を含むと着色するのでご注意ください。
ターメリックを扱うときの注意点
・真っ白な調理器具は避ける
・作業が終わったらすぐに洗う
・ターメリックティーを飲み終わったらカップもすぐに洗う
・必ずエプロンを付けて、そでをまくって作業をする(またはどうでも良い服を着る)
さいごに
いくらまな板やカップがタクアン色になろうと、やはりターメリックティーを飲むのをやめようとは思いません。
30代40代と年齢を重ねるにつれて色々と不安なことも増えてきましたが、コレステロールのことも生活習慣病のことも「ターメリックティーを飲んでいる」と思うとちょっと安心したりします。
効果が出るかどうかは体質次第ですが、ターメリックティーは挑戦してみる価値のあるものだと思います。
最後に、「ターメリックはたくさん摂れば良い」ということではなく、「細く長く続けていく」ことが効果を出すための近道です。焦らず気長に楽しんでいきましょう。
参考文献
[1] Antioxidant Properties of Popular Turmeric (Curcuma longa) Varieties from Bangladesh