【徹底比較】ローズマリーティーの味は?生と乾燥どっちが美味しい?
「ローズマリーティーの味が心配・・・作る前に味を知っておきたい。」
ローズマリーティーを作る前に気になるのが「味」ですよね。調べてみても、ローズマリーティーを「おいしい」と言う人もいれば、「苦い」とか「草みたいな味」と言う人もいます。
さらに、「生葉」と「乾燥葉」のどちらを使ったらいいのかも迷うところだと思います。
今回の記事では、「ローズマリーティーの味」と「上手なアレンジ方法」について解説します。「生葉」と「乾燥葉」で作ったローズマリーティーの味の違いも比較します。
ローズマリーティーの味は?
ローズマリーティーは、生葉で作るか、乾燥葉で作るかで細かい味の違いはあるものの、だいたい共通して次のような味がします。
ローズマリーティーってどんな味?
ミントに似た爽やかな香りがする
口の中に少し冷却感が残る
ほんのり甘みがある
どきどき苦いこともある
ローズマリーティーは爽やかな香りが特徴
ローズマリーはミントの親戚なので、ミント系の爽やかな香りがします。正確には、「ミント」+「草っぽさ」のような香りです。ミントよりも独特な香りと言えます。
ローズマリーティーを口に含むと、まずこのローズマリーの特徴的な香りが口いっぱいに広がります。そのため、ローズマリーの香りが苦手な人は、ローズマリーティーを飲んでもおいしくないと感じるようです。
ローズマリーの香りが好きかどうかが、ローズマリーティーをおいしいと感じるかどうかの別れ道になります。
ローズマリーティーには「コク」もある
ローズマリーティーには、様々な栄養素が含まれています。それぞれの栄養素には味があるので、「たくさんの栄養素がある」ということは「味が複雑になりコクが出る」ことにつながります。
ローズマリーティーに含まれる栄養素と味
- ビタミンC:酸味
- ビタミンB群:苦味
- 鉄:鉄臭さ
- カルシウム:甘味
- マグネシウム:苦味
参考文献「Taste of nutrients:Amino acids, vitamins, and fatty acids」
「コク」がありつつ、栄養素も豊富なのはうれしいですね。
ローズマリーティーが苦くなる原因
基本的に「おいしい」ローズマリーティーですが、ときどき苦くなることもあります。ローズマリーティーが苦くなる原因は、「品質の違い」「作り方の違い」が影響します。
1.品質の違い
ローズマリーは、収穫された季節によって苦味の強さが変わります。春先は柔らかな味ですが、季節が進むにつれて苦味が増してきます。
また、ローズマリーが新鮮な方が、香りのよい美味しいお茶を作ることができます。
フレッシュローズマリーなら手に入れてから3日以内に、ドライローズマリーなら乾燥されてから半年以内のものを使ってお茶を作るのがおすすめです。
苦味を少なくするためには:春~初夏にかけてのローズマリーを使う(フレッシュ・ドライ共に)
香りを良くするためには:フレッシュの場合は3日以内のものを、ドライの場合は半年以内のものを使う。
2.作り方の違い
品質や鮮度が悪いローズマリーでも、作り方を工夫すれば、苦味を抑えることができます。
苦味を抑えるためには、他のハーブで作る時よりも蒸らし時間を少なくすると良いです。具体的には、いつものハーブティーの蒸らし時間よりも2~3分早く切りあげてみましょう。
そして、香りの良いお茶を作るためには、沸騰直後のお湯を使わないということもポイントです。沸騰させてから火を止め、30秒ほど待ってからティーポットに注ぎましょう。
ローズマリーティーのおいしい作り方に関しては「【初心者向け】ローズマリーティーの作り方|フレッシュ・ドライでおいしく作る方法」の記事にまとめています。ぜひ参考にしてみてください。
フレッシュ vs ドライ どちらがおいしい?
「フレッシュ(生)ローズマリーティー」と「ドライ(乾燥)ローズマリーティー」、どちらがおいしいのか飲み比べてみました。
上の写真は、左:フレッシュローズマリーティー、右:ドライローズマリーティーです。
フレッシュローズマリーティー
フレッシュローズマリーティーの特徴は、香りが強いことです。
フレッシュローズマリーティーの特徴
- 香りが爽やか
- すっきり飲める
- アイスティーにしてもおいしい
- レモンや柑橘類と相性が良い
フレッシュローズマリーティーは、かなりさっぱりとしていて、甘みもほのかな程度です。飲むと舌に冷却感を感じます。春先のローズマリーを使うと苦味はありませんが、夏の終わり~秋にかけての葉を使うと、多少苦味が出てきます。ローズマリーの種類によっては、ピリリとした刺激を感じることもあります。
ハチミツなどでもう少し甘みを足してコクを出しても良いですし、さっぱりとした風味に合わせて、冷やしてアイスティーにしてもおいしいです。
レモンを加えると、おしゃれなハーブドリンクも簡単に作れてしまいます。
ドライローズマリーティー
ドライローズマリーティーの特徴は、コクとまろやかさが強いことです。これは、ローズマリーを乾燥させると成分がギュッと凝縮されて濃くなることが要因となっています。お茶の色も、フレッシュの場合と比べて少し色がついています。
ドライローズマリーティーの特徴
- 香りは穏やかで控えめ
- まろやかさと甘みがある
- コクが強い
- ホットがおいしい
- ハチミツと相性が良い
じっくりと長めに蒸らして作るドライローズマリーティーには、フレッシュの場合よりもより多くの栄養素が含まれます。そのため、味が複雑になりやすく、コクを感じることができます。
フレッシュとドライの違いまとめ
フレッシュとドライ、どちらが「お茶らしい」かと言えば、ドライの方です。
フレッシュローズマリーティーはアイスでごくごく飲めるお茶なのに対して、ドライローズマリーティーは、ホットにして、ゆっくりと落ち着いて飲むのがおすすめの味です。
ローズマリーティー:フレッシュとドライの違い
フレッシュ:香りが強く、さっぱりとしている。アイスティーにして飲むのがおすすめ。
ドライ:コクとまろやかさがある。ホットティーにしてゆったりと楽しむのがおすすめ。
もちろん、フレッシュローズマリーティーをホットで飲んだり、ドライローズマリーティーをアイスで飲んではいけないということではありません。
私の好みも含まれている「おすすめ」なので、自由に色々な飲み方を楽しんでみてくださいね。
ローズマリーティーの味をおいしくする食材

ローズマリーとシナモンのハーブティー
ローズマリーティーの味がちょっと苦手だな・・と思ったときには、次のものを混ぜてみましょう。
はちみつ:ローズマリーティーの苦味を消し、コクを出すために使います。
レモン果汁:爽やかな香りで、ローズマリーティーのえぐみを隠します。
しょうが:ローズマリーティーの苦味とえぐみの両方を和らげてくれます。はちみつを足すと甘くておいしいジンジャーティーにもなります。合わせる時には、薄切りのしょうが1~2枚を、ローズマリーと一緒に蒸らせばOKです。しょうがを加えると、ローズマリーティーのアンチエイジング効果が強化されます。
シナモン:秋冬におすすめなのが、ドライローズマリーと一緒にシナモンスティックを蒸らすことです。風邪の引き始めに飲むと、症状を緩和する効果もあります。シナモンの香りが、ローズマリーの独特の香りを和らげてくれます。
他にも、ハーブティーの味を隠すための方法はたくさんあります。「ハーブティーが苦手でも大丈夫【今すぐ試せる16の飲み方】」にまとめていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
記事内容のまとめ
さいごに、今回の内容をもう一度確認してみましょう。
フレッシュ ローズマリーティー:さっぱりとしたハーブティーが好きな人におすすめ。春~夏向けのすっきり味。
ドライ ローズマリーティー:味わいのあるハーブティーを楽しみたい人におすすめ。秋~冬向けのコクのある味。
もし、あなたの家にフレッシュローズマリーがあるのなら、まずは香りを楽しむために、フレッシュローズマリーティーを作ってみましょう。
香りを存分に楽しんだら、ローズマリーを乾燥させて、ドライローズマリーを作ります。これで、秋冬までずっとローズマリーティーを楽しむことができます。
ローズマリーティーを美容や健康のために飲みたいという方は、ドライローズマリーティーの方を選んでください。ドライローズマリーの方が、薬用効果が強いです。
そして、もしローズマリーティーの味が気に入らなかった、という場合には無理して飲むことはありません。ローズマリーティーは化粧水にすることもできます。
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