ローズマリーの保存法【7通り】おいしく長持ちさせる方法
お料理に大活躍するローズマリーですが、使う量はいつも少しだけですよね。
「どうしても余らせてしまう」
「おいしいままで保存しておきたい」
と思う方も少なくないと思います。
この記事では、ローズマリーをおいしく保存する方法を7通りご紹介します。
ぜひご自宅のローズマリーの保存のヒントにしていただければと思います。
目次
01| とりあえずの保存法
02| ローズマリー基本の保存方法
・保存のための下準備
・冷蔵保存
・冷凍保存
・乾燥保存
03| ローズマリー応用の保存方法
・オイルに浸して保存する
・塩に混ぜて保存する
・バターに混ぜて保存する
04| ローズマリーの捨て時は?
05| さいごに:ローズマリーのおすすめレシピ
とりあえずの保存法
「ローズマリーを買ってからすぐに調理に取りかかる」
ということはあまりないかと思います。
ローズマリーを収穫/買ってから使うまでに時間が空く場合には、とりあえずの保存法を覚えておくと便利ですよ。
水に挿しておく
保存期間:1週間~10日
ローズマリーは、水に挿しておくだけでも保存することができます。
私が今回用意したのは少し元気のないローズマリー。
水に挿したところ、3時間後には葉がピンと伸びて元気になりました。
↑(左)水に挿した直後 (右)3時間後
このまま水に挿しておいて10日たった頃、少し根が生えてきました。下の写真の茎の先の方に伸びている白い糸のようなものが根です。
根の生えたローズマリーを土に植えると、どんどん増やすことができますよ。
葉は水に触れないように注意
ローズマリーを水に挿しておくときに、ひとつだけ注意することがあります。
それは水に浸る部分の葉を取り除いておくということです。
葉が水に浸ると、ドロドロになって腐ってしまいます。
水に挿す前に、下の写真のように根本2~3㎝の葉を取り除いておきましょう。
水を毎日取りかえることもお忘れなく。
ローズマリー基本の保存方法
上でご紹介したのは「とりあえずの保存法」です。
ローズマリーを長持ちさせるためにも、時間ができたら「基本の保存法」であらためて保存し直すことをおすすめします。
保存前の下準備
1.枯れ葉を取り除く
枯れた葉が付いた状態だと、他の葉も枯れやすくなります。
保存する前に取りのぞいておきましょう。
2.洗う
冷凍・乾燥保存させる場合には、保存前に軽く洗っておきます。
冷蔵保存の場合は、洗うのは使う直前でもOKです。
ローズマリーの洗い方
1 サラダスピナーに水をためて、ローズマリーを2~3度ゆすり洗いします。
2 水を捨てたらスピナーを回して水気を飛ばします。
サラダスピナーがあると、ローズマリーにダメージを与えることなく水気を飛ばすことができます。
イケアなどで安く手に入るので、ひとつ持っておくと良いですよ。
サラダスピナーがない場合には、キッチンペーパーで優しく押さえて水気をふき取ります。
ローズマリーの葉に流水をかけると、水と一緒に香りが大量に流れてしまいます。ご注意ください。
冷蔵保存
保存期間:1~3週間
生のままでローズマリーを保存するには「冷蔵保存」をする必要があります。ローズマリーの使い道がまだ決まっていない場合には、とりあえずこの方法で保存しておけば安心です。
ローズマリーの冷蔵保存
1 キッチンペーパーを濡らし水が滴らない程度に軽くしぼります。まな板の上に広げます。
2 ローズマリーを上に置いて、クルクルと巻いていきます。
3 巻き終わったら、ビニール袋に入れてさらにクルクルと巻いたらできあがり。
ローズマリーの冷蔵保存は、野菜などが入っているプラスチックパックを利用して保存することもできます。
詳しくはこちらの記事を参考にしてみてくださいね↓
冷凍保存
保存期間:~3ヶ月
冷凍保存のポイントは、葉を完全に乾燥させるということです。
これさえ守れば、枝ごと袋に入れてもおいしく保存することができます。
ローズマリーの冷凍保存
1 枝のまま(または葉だけを取り)ジッパー付き保存袋に入れます。
2 チャックをしっかりと閉めて冷凍庫に入れたらできあがり。
3 使うときには、凍ったまま刻んで料理に使います。
冷凍保存の欠点としては、ローズマリーの色がくすむということです。
ハーブティーや料理のトッピングとして使うのは難しいのですが、料理に使うだけなら問題ありません。
自然解凍をすると水分が出てきてベタベタになるので、凍ったまま料理に使いましょう。
乾燥保存
保存期間:1~2年
ローズマリーを乾燥させると、水分が抜けて成分が凝縮・熟成されます。
すると、ローズマリーの独特の苦味が消え、甘みとまろやかさが生まれます。
個人的には、煮込み料理にはフレッシュローズマリーよりもドライローズマリーの方がおいしいと感じます。
ハーブティーも甘くまろやかに楽しめるので、ぜひお時間のある方はドライローズマリー作りに挑戦してみてくださいね。
ローズマリーの乾燥保存
1 トレイや料理用バット(お皿でもOK)の上にキッチンペーパーを敷きます。
2 1の上にローズマリーを重ならないように並べます。
3 直射日光が当たらず、ほこりが舞わない場所に置いて乾燥させます。
4 乾燥までかかる期間は2~7日ほど。1日に1回様子を見ましょう。
5 完全に乾燥したら、密閉できるガラス瓶に保存します。
ローズマリーの量が多いときには、茎を束ねて逆さに吊るします。
ハーブの乾燥についての詳しい情報は次の記事を参考にしてみてくださいね↓
梅雨の時期は避ける
梅雨の時期に大量のローズマリーを乾かそうとすると、1ヶ月かかることもあると聞きます。
あまりに時間がかかりすぎると、ハーブの香りが飛んでしまったり、カビが生えたりする恐れもあります。
湿気の多い時期の長期保存には乾燥でなく、冷凍保存を選びましょう。
ローズマリー 応用の保存方法
ハーブは、ハーブ自体を保存しないといけないわけではありません。
ハーブの香りだけを調味料に移して保存すれば、ローズマリーの保存期間もずっと長持くなります。
ハーブの香りはすでに調味料に含まれているので、ただ調味料を使うだけでローズマリーを使って料理したかのような風味を出すことができます。
応用の保存法3つ
・オイルに浸して保存する(ローズマリーオイル)
・塩に混ぜて保存する(ローズマリーソルト)
・バターに混ぜて保存する(ローズマリーバター)
オイルにひたして保存する
ローズマリーは、オイルに浸して保存することができます。
完成したローズマリーオイルは、ドライローズマリーを使った場合には最長6か月まで保存することができますが、フレッシュローズマリーを使った場合だと1週間が限度です。
フレッシュローズマリーには水分が含まれているので、すぐに使わないと食中毒の原因菌が発生する可能性があります。
ローズマリーオイルの作り方
1 ガラス瓶を消毒し、ローズマリーを入れます。
2 オリーブオイルを注ぎ入れたら、瓶のふたを閉めます。
3 ドライローズマリーの場合には2~4週間、日陰において抽出します。抽出が終わったらローズマリーをこして使います。
4 フレッシュローズマリーの場合は、1日おいたらすぐに使い始めます。ローズマリーは入れたままでOKです。3日ほど経過したものは、冷蔵庫で保存するのが安心です。
ローズマリーの量はお好みで、瓶の1/4~1/2くらいの量で調節してくださいね。
塩に混ぜて保存する
私がローズマリーの保存で一番便利だと感じるのが、塩と混ぜる方法です。
塩にはハーブの水分を吸収・蒸発させる働きがあります。フレッシュローズマリーを乾かすときにも、塩と混ぜてしまう方が断然早く乾燥が完了します。
さらに塩は、ローズマリーの水分と一緒に精油も吸収してくれます。塩自体にもローズマリーのうまみがたっぷりと移るので、とても美味しいです。
ローズマリーソルトの作り方
1 ドライローズマリーの場合には、ローズマリーをパウダー状にした後に、お好みの塩に混ぜたら完成です。
2 フレッシュローズマリーの場合には、茎を取りのぞいたのちに葉をみじん切りにします。その後、塩と混ぜて乾燥させれば完了です。乾燥中はオーブンシートを敷いておくと便利ですよ。
ローズマリーと塩の割合はローズマリー1に対して塩2がおすすめですが、お好みで調整してくださいね。
上の写真のようにレモンの皮を混ぜてみたり、またはショウガ、にんにくのみじん切りなどと合わせたりすることもできます↓
バターに混ぜて保存する
ローズマリーは、バターに混ぜて保存することもできます。
普通のバターと同じように使うことができるので、お料理に大活躍します。
炒め物やトースト、グラタンやパスタにお使いください。
バターに混ぜて保存する
1 ローズマリーは茎を取り除き、葉をみじん切りにしておきます。
2 バターを常温に戻し1を混ぜたらできあがり
ローズマリーバターを10gずつ切り分けて冷凍しておくと便利ですよ。
ローズマリーの捨て時は?
ローズマリーを保存するときには、ローズマリーの劣化に注意しましょう。
ローズマリーの捨て時は次のような場合です。
ローズマリーを捨てるのはこんな時
・全体の葉が黒くなっている
・カビが生えている
・香りがない
・ぬるぬるしている
劣化したローズマリーを使うと、料理の味が台無しになります。
なぜなら、ローズマリーは香りがなくなると「ただの苦い葉っぱ」になるだけだからです。
ローズマリーの香りがなくなったらお風呂に入れて「ハーブバス」を楽しみましょう。
すでにぬめりがあるようなら、お風呂にも入れずに処分するのがおすすめです。
また、カビの生えたローズマリーは食中毒を起こす危険もあるので、使う前によくチェックしてみてくださいね。
おわりに
ローズマリーは、たくさんあるハーブの中でも一番使いやすいハーブだと感じています。
少量を加えるだけでもハーブらしい香りがして、肉や魚の臭みもしっかりと取りのぞいてくれます。
おいしく保存して、長く楽しんでくださいね。