妊娠中のハーブティー|おすすめのハーブと安全な飲み方 レシピ5つ付き

妊娠中のハーブティー|おすすめのハーブと安全な飲み方 レシピ5つ

妊娠中には、つわりや頭痛、貧血や便秘、高血圧など、体の不調が次々と現れます。

コーヒーや紅茶も飲めない、制限が多く精神的にもストレスの多いこの時期。唯一飲むことのできるお茶「ハーブティー」は、妊娠中の強い心の支えになってくれます。

この記事では、妊娠中でも安心してハーブティーを楽しむための情報をまとめています。専門書から引用したより正確なハーブの効能や禁忌、注意点などの情報に加え、味や気分を変えて楽しむためのハーブティーレシピもご紹介しています。

ぜひ妊娠中のハーブティー選びにお役立てください。

妊娠中のハーブティー選び

妊娠中のハーブティー選び

「妊娠中のハーブティー療法」は、世界各国で伝統的に行われてきました。

ただ、妊娠中のハーブティーの影響についての化学実験は追いついていないのが現状で、安全性についてはまだまだ疑問が残る部分があります。

そのため、妊娠中のハーブティー選びは慎重に行う必要があります。インターネットや人伝えで聞いたものではなく、専門書などを使って調べ、できるだけ正確な情報を手に入れるのがベストです。

とはいえ、専門書を持っていない方が大多数だと思うので、私がメディカルハーブの教科書として使ってきた専門書を使って、おすすめのハーブをご紹介したいと思います。

妊娠中におすすめのハーブティー9つ

次の表は、妊娠中におすすめのハーブを表にしたものです。参考文献 [1][2]

表にあるハーブはすべて、ハーブティーとして飲むことができます。ハーブティーの作り方が分からないという方は「ドライハーブティーの作り方」が参考になります。

ハーブ名 対応する症状/効果
ジャーマンカモミール つわり、不眠、イライラ、風邪
リンデン 頭痛、神経の疲れ、不眠、イライラ、不安、緊張
コーンシルク むくみ
ジンジャー つわり、胸やけ
フラックスシード 便秘
メドウスイート 胸やけ、むくみ、風邪
ラズベリーリーフ 陣痛、つわり、リラックス
ラベンダー 頭痛、神経の疲れ、不眠、イライラ
ネトル 貧血、滋養強壮

リストの中でも、カモミール、リンデン、コーンシルクの安全性は特に高く、妊娠中でも2~3週間継続して飲むことができるのだそうです [2]。また、ジンジャー(しょうが)も食品として食べられているハーブなので安全性が高いです。

妊娠中のハーブティーの飲み方 3つのルール

妊娠中のハーブティーは、飲み方も少し特殊です。ハーブティーを飲み慣れているという方も、いま一度ルールを確認しておきましょう。

1.妊娠初期はハーブティーを避ける

不安定な妊娠初期は、ハーブティーは決して飲んではいけません。「安全なハーブティー」も「妊娠中におすすめのハーブティー」もすべてです。

ただし、料理に入っているハーブを食べる分には安全だとされているので、レストランでハーブ料理を食べてしまったからと言って不安になる必要はありません。

2.ハーブティーは必要なときに、必要な分だけ

妊娠中期に入るといよいよハーブティーを楽しめる時期になりますが、ここでも注意点があります。
それは「ハーブティーは必要なときだけに飲む」ということです。

たとえば「つわりがひどいから、少しでも和らげるためにハーブティーを飲む」のはOKです。

しかし「今後の予防ために毎日ハーブティーを飲んでおこう」というのはNGです。

必要がないのならハーブティーは飲まないのが安全です。

3.多量摂取・長期摂取はしない

妊娠中は、ハーブティーの摂取量を守り、長期にわたって飲み続けないように注意する必要があります。

多量摂取とは?

一般的にどのハーブも、ドライハーブの状態で1日小さじ3杯までにとどめるのが安全だとされています。
ハーブティーに換算すると1日3杯までです。

妊娠中なら、なるべくドライハーブを1日小さじ1杯まで、ハーブティーなら1日1杯までにしておくのが良いです。

長期摂取とは?

ハーブティーを2週間以上毎日飲み続けると、一般的に「長期摂取」とされます。

ハーブティーを飲む期間が長期であればあるほど、効果も禁忌も強く出てくるので、妊娠中にはおすすめできません。

妊娠中のつわりがひどい期間など、毎日飲みたいと思うこともあるとは思いますが、なるべく連日続けて飲むのは避けるようにしましょう。

私は1日中つわりがひどかった時期に、ジンジャーティーを一日を通してちょっとずつ「すする」ことで乗り切りました。1日をかけて1杯のハーブティーを少しずつ飲むようにすれば、回数を増やせる上に多量摂取にもならないので安心です。

妊娠中に飲んではいけないハーブティー一覧

ここからは「妊娠中には飲まない方が良い」ハーブティーをご紹介します。

ちなみに、下記のリストのハーブが料理に入っている場合には、ごく少量なので食べても安全だということです。

また、リストに書ききれなかったハーブや、妊娠中に注意した方が良いハーブについては「100のハーブの禁忌一覧」に記載しています。合わせて確認してみてください。

妊娠中に避けるべき12種類のハーブ

エキナセア オレガノ
カレンデュラ ゴツコーラ
セージ セントジョンズワート
タイム ダンデライオン
フィーバーフュー ブラックコホシュ
マテ レモングラス

参考文献:[3][4]

妊娠中におすすめのハーブティーレシピ5つ

妊娠中におすすめのハーブティーレシピ5つ

さいごに、妊娠時期を快適に過ごすためのハーブティーのブレンドレシピをご紹介します。レシピではハーブティーの詳しい作り方は記載していないので、もしハーブティーの作り方が分からない場合には「おいしいドライハーブティーの作り方」と合わせてご覧ください。

01 妊娠中のつわりに|ジンジャーレモンティー

妊娠中のつわりは、栄養不足や低血圧、低血糖にもつながります。放っておかずにまずはジンジャーティーを試してみましょう。一気に飲み干すと戻してしまうので、1日をかけて少しずつすするようにして飲むのがおすすめです。

レシピ

1日分(1杯分)

生しょうが(すりおろし)・・・小さじ1
水・・・150~200ml
レモン汁・・・小さじ1

水を沸騰させ(レンジで温めてもOKです)しょうがを混ぜます。最後にレモン汁を入れたらできあがりです。お好みではちみつを少量混ぜてもおいしいです。

02 妊娠中のつわりとストレスに|カモミールティー

つわりだけではなくストレスや不眠もあるようなら、カモミールティーがおすすめです。

レシピ

1杯分(1日3杯以上は飲まないこと)

カモミール(ドライハーブ)・・・小さじ1
水・・・200ml

15分ほど蒸らしてハーブティーを作ります。こちらも一気には飲まずに、1日のうちの好きな時間に少しずつ飲んでください。

03 むくみを解消|コーンシルクティー

コーンシルクとはトウモロコシのひげのことです。捨てずに洗って乾燥させておけばハーブティーが作れます。

レシピ

1杯分(1日3杯以上は飲まないこと)

コーンシルク(ドライハーブ)・・・小さじ1
水・・・200~250ml

15分ほど蒸らしてハーブティーを作ります。1日3杯を限度に、好きな時間に飲んでください。

04 妊娠中の貧血に|ネトルとアプリコットのブレンドティー

鉄分を多く含むネトルとドライアプリコット(干しあんず)を合わせた栄養豊富なハーブティーです。

レシピ

1杯分(1日3杯まで)

ネトル(ドライハーブ)・・・小さじ1
アプリコット(ドライフルーツ・小さく刻む)・・・小さじ1
水・・・500ml

ネトルとアプリコットを15分ほど蒸らしてハーブティーを作ります。アプリコットをスプーンですくって食べながら飲んでください。

05 妊娠後期に常備しておきたい|ラズベリーリーフティーの作り方

出産まであと2ヶ月を切ったら、ラズベリーリーフティーをまとめて作り置きしておくと便利です。陣痛を和らげ、出産に対する恐怖心やストレスも軽減する効果があります。ラズベリーリーフティーは妊娠30週目から出産前まで(出産時に飲む人もいるそうです)の間に飲むことができます。

レシピ

1杯分(1日3杯まで)

ラズベリーリーフ(ドライハーブ)・・・小さじ4
水・・・1L

水500mlを沸騰させます。ラズベリーリーフを15~20分蒸らしてハーブティーを作ったら、残りの水500mlを合わせてピッチャーに注ぎます。冷蔵庫で保管し5日以内に飲み切ります。飲むときには軽くレンジして、ぬるい/または温かい状態にしてから飲んでください。

妊娠中は、出産の恐怖と不安で心が不安定になりがちです。私も出産前にはかなりのストレスがあったのを覚えています。ハーブティーをうまく活用しながら、あなたが少しでも楽しい妊娠生活を送れるよう応援しています。

参考文献
[1]『Medical Herbalism: The Science and Practice of Herbal Medicine』by David Hoffmann
[2]『Encyclopedia of Herbal Medicine: 550 Herbs and Remedies for Common Ailments』 by Chevallier, Andrew
[3]『ハーブのすべてがわかる事典』by ジャパンハーブソサエティー
[4]『いちばんわかりやすいハーブティー大事典』by 榊田千佳子、渡辺肇子