自分で作るメディカルハーブティー|作り方+おすすめハーブ7選
「メディカルハーブティーは買うものだ」
そう思っている方も多いのではないでしょうか。
実は、メディカルハーブティーに使われるハーブは、手に入りづらいような特別なものではありません。
あなたのご自宅のハーブでも、作り方を変えればメディカルハーブティーになります。
この記事では、メディカルハーブティーの作り方とハーブの選び方を解説していきます。
いつもお金を出してメディカルハーブティーを買っていた方は必見です。
自宅で作るメディカルティー
「メディカルティー」とは、体質改善を目的に飲むお茶のことです。
薬のように急激な作用はありませんが、それなりの期間をかけて飲み続ければ、不調の根本からの改善が期待できます。
しかしながら、市販のメディカルティーで体質を改善するには時間がかかります。
なぜなら、市販のメディカルティーは「万人向け」に作られているからです。
万人向けにするためには、薬効よりも味が重視されます。おいしくないと売れないからです。
さらに、敏感な体質の人のことを考えて、あえて効能の強いハーブを少なめに配合している場合もあります。あなたが特にハーブに弱くない場合には、その部分がもったいですよね。
自分で作るのであれば、必要なハーブを必要な分だけ使うことができます。
コストが抑えられる上に、効能を増やしたり減らしたりするのも自在です。
ブレンドはどうやって作る?
「メディカルティーはたくさんのハーブを使わなければいけない」
と思われがちですが、そうではありません。
ハーブは無理して組み合せなくても、1種類で十分な効果が期待できます。
もし複数のハーブの効能がほしければ、ハーブ辞典やハーブブレンドの本を買って調べてみると良いと思います。
また、おいしくて万能の効果を持つハーブもたくさん存在します。まずはそのようなハーブから挑戦してみると良いですよ。(記事後半で詳しくご紹介します)
ブレンドのコツはこちらの記事も参考になります↓
【自家製ハーブティーブレンドの作り方】相性の良い/悪い組み合わせとは?
自宅でも簡単!メディカルハーブティーの作り方
それではさっそく、自宅にあるハーブでメディカルハーブティーを作ってみましょう。
用意するのはドライハーブです。フレッシュハーブだと含まれている水分が多いために、効能が弱まったり、正確な量が量れないという欠点があります。
もしご自宅にフレッシュハーブしかないという場合には、事前に乾かしてドライハーブを作っておいてください。
関連記事 ハーブの乾燥は意外と簡単!|3つの乾燥方法をご紹介
Ingredients ー材料ー
※できあがりの量 250ml・1杯分
・ ドライハーブ … 小さじ山盛り1杯
・ 水 … 250ml
Instructions ー作り方ー
作り方は、ドライハーブでハーブティーを作るときとほぼ同じです。ふたをしっかりと閉めることと、蒸らし時間を長めにするという点に気をつけましょう。
1 ティーポットにハーブを入れます。
2 水を沸騰させ、ハーブの上にかけるように注ぎます。
3 ふたを閉めて15~30分間蒸らします。
4 時間が来たら、ハーブを茶こしでこして、できあがりです。
Tips ーレシピのポイントー
抽出時間はお好みで調節
ハーブを蒸らす時間が長ければ長いほど、効能の強いハーブティーになります。その反面、味は飲みづらくなります。
はじめての1杯目は15分の蒸らし時間から始めてみることをおすすめします。
飲みづらく感じたら「+甘味」「+お湯」「+レモン汁」
メディカルハーブティーが飲みづらいと感じたら、はちみつや砂糖で甘味をつけたり、レモン汁でクセを和らげたりすることができます。または、お湯で薄めて飲んでもOKです。
メディカルハーブティーの適量
1日1~3杯を2週間続ける
メディカルハーブティーで効果を出したい場合には、少なくとも1日1杯は飲むように心がけてみましょう。
2週間ほど続けていると、効果が出ることが多いようです。
ただし、アレルギーを改善するなどの根深い部分を変えるような体質改善の場合は、効果を感じるまでに3ヶ月以上かかることもあるようです。
メディカルハーブティーにおすすめのハーブ7選
ここからは、メディカルハーブティーにおすすめのハーブ7つをご紹介します。手に入りやすいものを中心に選んでみました。ぜひハーブ選びの参考にしてみてくださいね。
1.ペパーミント
ペパーミントは、胃を強くする自然薬です。消化不良や胃の痛み、腸炎を和らげます。軽い風邪なら、自然の風邪薬として使うこともできます。発汗を促すことで熱を下げ、鼻づまりの解消の効果も期待できます。
禁忌・注意点:ありません。
2.ジンジャー/ショウガ
ショウガは、乗り物酔いによる吐き気、つわりの吐き気や嘔吐、胃のむかつきを和らげます。
風邪にはジンジャーティーにレモン汁とはちみつを合わせてみてください。菌を弱らせる効果、喉の炎症を和らげる効果が期待できます。
禁忌・注意点:ありません。
3.カモミール
世界で一番人気の不眠症のハーブ、カモミール。大人にも子供にも使うことができます。咳や気管支炎にも効果があるとされています。風邪の発熱、喉の炎症を和らげるためにもおすすめ。
禁忌・注意点:キク科植物にアレルギーのある人は摂取不可
4.レモンバーム
レモンバームは、イライラや落ち込み、悲しみを軽くする効果があるとされています。
味が良いのが特徴で、多くのティーブレンドに加えられています。
レモンバームはまた、緊張型頭痛、ストレス性不眠症、パニック障害、注意力欠如/多動性障害(ADHD)、子供の過度の興奮や落ち着きのなさにも有効なハーブです。
禁忌・注意点:長期間飲み続けると、ごくまれに甲状腺機能低下症になる可能性があります。
5.ローズヒップ
ローズヒップには、ビタミンCが多く含まれています。ビタミンCは、免疫力を強化し、皮膚や体の組織を健康に保つために必要な栄養素です。
原因不明の体のだるさが気になる時には、ビタミン剤に手を伸ばす前に、ローズヒップティーを飲んでみてください。
禁忌・注意点:ローズヒップには穏やかな下剤の効果があるため、長期、または過剰に飲み続けると下痢を起こす可能性があります。
6.ハイビスカス
ハイビスカスティーは、高血圧を正常値に戻し、ストレスを和らげ、体を酸化から守ってくれます。
メキシコでは、ハイビスカスは天然の肝臓・腎臓の薬、体重減少のハーブとして、多くの人に親しまれています。試験管実験では、多種類のバクテリアに対しての抗菌効果が実証済みです。
禁忌・注意点:ハイビスカスに禁忌はありませんが、妊娠中の大量摂取は避けてください。
7.セージ
多くの研究実験では、セージが認知機能を向上させ、アルツハイマー型認知症に有効であることが実証されています。
セージの脳への働きは、健康な成人にも効果があるとされ、記憶力の向上、集中力の維持が期待できます。
セージにはまた、結腸癌の発症を防ぐ効果が実証されている他、心臓を健康に保つというメリットもあります。
禁忌・注意点:妊娠中の使用は避けてください。
メディカルハーブティーの注意点
メディカルハーブティーは、通常のハーブティーよりも効果が強い分、副作用の影響も受けやすくなります。
ハーブを選ぶときには必ず「禁忌」も一緒に確認しておきましょう。
また、メディカルハーブティーを飲んでいて体に異常が現れた場合には、すぐに飲むのを中止してください。
その他のハーブの注意点については次の記事で確認できます。
ハーブを安全に楽しむために
私は、ハーブティーで体質を変えることに成功しました。あなたの不調も改善されますように、陰ながら応援しています。