ハーブと相性の良い食べ物は?|人気のハーブ10種類の食材の相性
ハーブと食材の相性
お店でハーブを手にとった時に「どんな料理に使えばいいんだろう?」と思ったことはありませんか?香りの強いハーブは、食材選びもなかなか難しいものです。
そこでこの記事では、人気ハーブ10種類の食材の相性、ハーブ同士の相性についてご紹介します。ぜひ料理の際の参考にしてみてくださいね。
目次
1 ハーブを料理に使うコツ
2 ミントと食材の相性
3 バジルと食材の相性
4 ローズマリーと食材の相性
5 オレガノと食材の相性
6 タイムと食材の相性
7 セージと食材の相性
8 レモングラスの相性
9 ラベンダーと食材の相性
10 ディルと食材の相性
11 カレンデュラと食材の相性
ハーブと食材の相性
ハーブを料理に使うコツ
ハーブは、料理では香りづけとして使います。ハーブ自体を食べるために「ハーブを炒める」「ハーブを焼く」という使い方はほとんどされません。
ハーブの代表である「ショウガ」を思い浮かべると分かりやすいかと思います。
ショウガ自体を焼いたり煮たりして食べることはありませんが、食材と「一緒に」焼いたり煮たりすることで、食材のうまみを引き出すことができます。
ショウガ以外のハーブも、そのようなイメージで使ってみてください。
ハーブは主役ではなく「脇役」です。
だからこそ、食材との相性を知ることは、ハーブ料理にとって大切なことなのです。
ミントの相性
ミントと相性の良い食材・ハーブ
肉・魚 | 鶏肉、ラム肉 |
野菜 | きゅうり、ニンジン、トマト、アボカド、パプリカ、ズッキーニ、ほうれん草、豆類、ポテト |
フルーツ | イチゴ、リンゴ、ブルーベリー、レモン、グレープフルーツ、ライム、オレンジ |
ハーブ | バジル、チャイブ、カルダモン |
加工品など | ヨーグルト、牛乳、チーズ、アイスクリーム、チョコレート |
調味料 | バター、レモン果汁、ライム果汁、白砂糖 |
使い方のヒント
ミントは、料理に爽やかな香りを加えるために使います。こってりとした唐揚げをさっぱりさせるために、ミントをみじん切りにして衣に加えるのもおすすめです。他には、サラダの仕上げに少量加えたり、フルーツと合わせて冷たいデザート作りに活用してみましょう。
こってりとした料理を爽やかにするために使うのがおすすめ。冷たい料理やドリンク、デザートとの相性が良いです。
バジルの相性
バジルと相性の良い食材・ハーブ
肉・魚 | ひき肉、鶏肉 |
野菜 | トマト、マッシュルーム、ナッツ類、にんにく |
フルーツ | レモン、ココナッツ |
ハーブ | ミント、タイム、ローズマリー、オレガノ、シラントロ、ショウガ、ガーリック |
加工品など | 豆腐、春雨、パスタ、白米、モッツアレラチーズ |
調味料 | オリーブオイル、黒こしょう、唐辛子、しょうゆ |
使い方のヒント
バジルは、洋風にも中華風にも、エスニック料理にも使うことのできる万能ハーブです。意外にも、照り焼き味とも相性が良いです。洋食に使うならチーズやトマトと合わせて、和食に使うなら醤油か照り焼き味にします。シンプルな味付けに使う場合には、黒こしょうや唐辛子などのスパイスを利かせるのがおすすめ。
洋食ならチーズやトマト、和食なら醤油か照り焼き味に。スパイスを利かせるのがおすすめ。
ローズマリーの相性
ローズマリーと相性の良い食材・ハーブ
肉・魚 | 鶏肉、牛肉、豚肉、ラム肉、ウィンナー、サーモン |
野菜 | コーン、ポテト、マッシュルーム、かぼちゃ、サツマイモ、にんにく |
フルーツ | レモン、イチゴ、グレープフルーツ、ライム、ブルーベリー |
ハーブ | ベイリーフ、ラベンダー、ミント、バジル、オレガノ、タイム、ガーリック、パセリ、セージ |
加工品など | 卵、マカロニ、フェタチーズ |
調味料 | はちみつ、酢、バター、マヨネーズ |
使い方のヒント
ローズマリーは風味と食感が強いので、控えめに使うのがポイントです。みじん切りにしてひとつまみを加えるようにすれば、硬い食感も気にならなくなります。バジル、オレガノ、タイムなどと合わせてイタリア料理に使ったり、お肉にすり込んでから焼くとおいしいです。
こってりとした料理との相性が良いです。風味が強いので使い過ぎに注意してください。
オレガノ
オレガノと相性の良い食材・ハーブ
肉・魚 | 鶏肉、ラム肉、エビ、青魚、白身魚 |
野菜 | 豆類、ナッツ類、コーン、かぼちゃ、トマト、ズッキーニ、ブロッコリー、アスパラガス、玉ねぎ |
フルーツ | レモン、オレンジ |
ハーブ | バジル、ミント、タイム、ローズマリー、クミン、ベイリーフ |
加工品など | パスタ、マカロニ、卵 |
調味料 | マリネ、サラダドレッシング、唐辛子 |
使い方のヒント
オレガノは、乾燥させてから料理に使いましょう。生だと青臭さが強くなるからです。ドライオレガノは、煮込み料理やオーブン料理など、調理時間の長い料理でも香りを維持します。タイムやベイリーフなどと合わせてブーケガルニにするのもおすすめです。
料理には、乾燥させてから使います。細かく砕いてスパイスに、またはブーケガルニにして煮込み料理に使うことができます。
タイムの相性
タイムと相性の良い食材・ハーブ
肉・魚 | 牛肉、鶏肉、サーモン、エビ、カキ、ウィンナー、青魚、白身魚、ほたて |
野菜 | 豆類、ナス、コーン、マッシュルーム、玉ねぎ、ポテト |
フルーツ | 桃、レモン |
ハーブ | バジル、ローズマリー、オレガノ、ベイリーフ、チャイブ、フェンネル、パセリ、ガーリックマスタード、アーティチョーク |
加工品など | フォカッチャ |
調味料 | オリーブオイル |
使い方のヒント
タイムは、シチューやスープストック(スープの出汁)によく使われるハーブです。また、マリネに加えたり、マッシュルームのソテーに加えてもとてもおいしいです。海鮮類の臭み消しとしても優秀です。
シチューやスープストックに。ソテーならオリーブオイルで焼くと香り豊かになります。海鮮類との相性は抜群です。
セージの相性
セージと相性の良い食材・ハーブ
肉・魚 | 牛肉 |
野菜など | コーン、トマト、ポテト、クルミ、栗、にんにく、かぼちゃ、マッシュルーム、シイタケ、ナッツ類 |
フルーツ | リンゴ、パイナップル、レモン |
ハーブ | ローズマリー、アーティチョーク、ガーリック、フェンネル、ベイリーフ、キャラウェイ、ジンジャー |
加工品など | パスタ |
調味料 | バター、酢 |
使い方のヒント
香りが強いために、なかなか使いづらいと感じるセージですが、外国では日常的に使われています。アメリカでは、セージと玉ねぎの詰め物が有名です。マッシュルームやしいたけの詰め物に加えるのもおすすめ。また、ビーフシチューにセージを2枚ほど入れて煮込むと、深みが出てとてもおいしいです。ぜひお試しを。
バターとの相性が良いです。野菜なら、ポテトやかぼちゃなどのこってりとしたものに良く合います。少量で香りが良く出るので、使い過ぎに注意してください。
レモングラスの相性
レモングラスと相性の良い食材・ハーブ
肉・魚 | 鶏肉、牛肉 |
野菜 | タケノコ、にんじん、インゲン、マッシュルーム、しいたけ、にんにく、ポテト、トマト |
フルーツ | レモン、ライム、パイナップル |
ハーブ | バジル、シラントロ、シナモン、ガーリック、ショウガ、ターメリック |
加工品など | 白米、ココナッツミルク、豆腐 |
調味料 | 唐辛子、スイートチリソース、カレー粉、ナンプラー、ごま油、しょうゆ、酢 |
使い方のヒント
エスニック料理に欠かせないレモングラスは、洋食に使うと少し難しいかもしれません。バターやクリームソースに合わせるよりも、ごま油や唐辛子などを使って調理する方がうまくいきます。鶏肉を焼く時に、細かくしたレモングラスとナンプラー、そしてレモン果汁を合わせるだけで、簡単にエスニック料理が完成します。グリーンカレーの風味付けとしてもおすすめです。
エスニック料理に使えば失敗なし。ご飯と鶏肉の組み合わせによく合います。
ラベンダーの相性
ラベンダーと相性の良い食材・ハーブ
野菜など | くるみ |
フルーツ | ベリー類、レモン |
ハーブ | バジル、シナモン、キャラウェイ、ミント、オレガノ、ローズマリー、サフラン、タイム |
加工品など | ヨーグルト、チョコレート、チーズ、アイスクリーム、バニラ、焼き菓子 |
調味料 | バター、生クリーム、酢、はちみつ |
使い方のヒント
ラベンダーはポプリのような香りがするため、料理にあまり使われていません。お肉を焼く時に使うのではなく、お菓子を焼く時に使ってみましょう。ラベンダーの花を少量生地に練り込んで焼くのがおすすめです。アイスクリーム、ホイップクリーム、チーズケーキに混ぜると、春らしいパステルカラーの紫色になります。イースターパーティーのお菓子作りにぴったりですね。
料理には使わず、主にデザートやドリンク作りに活用します。焼き菓子やアイスクリームに使うと、春らしい紫色になり、香りも豊かに。
ディルの相性
ディルと相性の良い食材・ハーブ
肉・魚 | サーモン、白魚、牛肉、鶏肉、エビ |
野菜 | ズッキーニ、アスパラガス、ビーツ、キャベツ、にんじん、ナス、ポテト、カリフラワー、にんにく、きゅうり、マッシュルーム、しいたけ、かぼちゃ、トマト |
フルーツ | りんご、レモン |
ハーブ | ガーリック、ジンジャー、コリアンダー、レモンピール、ホースラディッシュ(西洋わさび)、アーティチョーク |
加工品など | 卵、ヨーグルト |
調味料 | 黒こしょう、マスタード、マヨネーズ、サワークリーム |
使い方のヒント
ディルは、ロシアやポーランドで日常的に使われているハーブです。魚介類の味付けやスープ、クリームソースに使うことができます。香りづけとしての使い方は、みじん切りにして少量を加えるだけです。ドイツでは、西洋わさびと合わせて、ディルをビーフシチューに使います。使い慣れていない方は、まずはピクルス液に1枝を加えるところから始めてみましょう。
ピクルス作りやソースの香り付けに使うのがおすすめ。ビーフシチューに入れて10分ほど煮込むと、コクを出すのに役立ちます。
カレンデュラの相性
カレンデュラと相性の良い食材・ハーブ
野菜 | 葉物野菜、アボカド、かぼちゃ、クルミ、豆類 |
フルーツ | ベリー類、メロン、柑橘類 |
ハーブ | シラントロ、シナモン、クローブ、コリアンダー |
加工品など | クラッカー、焼き菓子、カクテル、シャーベット、チーズ、チーズケーキ |
調味料 | クリームチーズ、バター、オリーブオイル |
使い方のヒント
私はよく、お客さんが家へ来た時にカレンデュラのクラッカーを出します。作り方は簡単です。クラッカーにクリームチーズを塗り、みじん切りにしたアーモンドとカレンデュラの花びらを振りかけます。見た目がかわいい上にとてもおいしいので、ぜひお試しください。
花びらをサラダやクラッカーに振りかけて使うのがおすすめ。焼き菓子の色味付けにも使えます。肉や魚料理には使われません。
ハーブを料理にどんどん活用してきましょう
いつもハーブを余らせがちな方はぜひ、合う食材や調味料を参考に、ハーブをどんどん料理に活用していってくださいね。