ハーブと相性の良い食べ物は?|人気のハーブ10種類の食材の相性

ハーブと相性の良い食べ物は?|人気のハーブ10種類の食材の相性

ハーブの料理はとってもおしゃれ。おもてなし料理にもぴったりですよね。

とはいえ、ハーブを料理に使うのは難しいと感じていませんか?

実は、香りの強いハーブには、それぞれ相性の良い食材があり、組みあわせ次第で味が大きく変化します。

つまり、組みあわせ次第で美味しくなることもあれば、料理を台無しにすることもあるのです。

この記事では、人気のハーブ10種類の食材の相性、ハーブ同士の相性についてご紹介します。

ハーブと食材の相性が分かれば、ハーブをもっと気軽に使うことができます。

「トマトの煮込みソースにはバジルを加えてみよう」

「手作りドレッシングに加えるのはローズマリーよりもミントが良さそう」

など、即席で料理にハーブを加えていくことができます。

ぜひご自宅のハーブの消費やハーブ料理のアイディアに活用してみてくださいね。

ハーブと食材の相性

ハーブと食材の相性

ハーブを料理に使うコツ

ハーブ料理を成功させるためのコツは「香りを利用すること」「量を少なく使うこと」の2つです。

バジルやミント・ローズマリーなどの「葉ものハーブ」を料理に使う場合は、ハーブ自体を食べることが目的ではありません。あくまで食材に香りを付けるために使います。

ハーブの香りが付くとなぜおいしくなるのかというと、ハーブの香りは肉や魚の臭みを消してくれたり、食材にコクを出す役割をしてくれるからです。

ただし、加えるハーブの量はごく少量にとどめます。

ハーブ料理を失敗する原因で一番多いのは、ハーブをたくさん料理に加えてしまうことです。ハーブを消費したいという場合でも、少しずつ使っていきましょう。

ハーブはしっかりと香るくらいだと入れすぎです。
あくまでも「ふんわりと香る程度」が理想的です。

具体的には、フレッシュハーブなら2人分の料理で小さじ1ほど、ドライハーブならひとつまみ程度が適量です。

ミントの相性

肉・魚牛肉、鶏肉(脂の少ない部位)
野菜きゅうり、ニンジン、トマト、アボカド、パプリカ、ズッキーニ、ほうれん草、豆類、ポテト
フルーツイチゴ、リンゴ、ブルーベリー、レモン、グレープフルーツ、ライム、オレンジ
ハーブバジル、チャイブ、カルダモン
加工品などヨーグルト、牛乳、チーズ、アイスクリーム、チョコレート
調味料バター、レモン果汁、ライム果汁、白砂糖

 

ミントは、料理に爽やかな香りを加えるために使います。こってりとした唐揚げをさっぱりさせるために、ミントをみじん切りにして衣に加えるのもおすすめです。他には、サラダの仕上げに少量加えたり、フルーツと合わせて冷たいデザート作りに活用してみましょう。

バジルの相性

肉・魚ひき肉、鶏肉
野菜トマト、マッシュルーム、ナッツ類、にんにく
フルーツレモン、ココナッツ
ハーブミント、タイム、ローズマリー、オレガノ、シラントロ、ショウガ、ガーリック
加工品など豆腐、春雨、パスタ、白米、モッツアレラチーズ
調味料オリーブオイル、黒こしょう、唐辛子、しょうゆ

 

バジルは、洋風にも中華風にも、エスニック料理にも使うことのできる万能ハーブです。意外にも、照り焼き味とも相性が良いです。洋食に使うならチーズやトマトと合わせて、和食に使うなら醤油か照り焼き味にします。シンプルな味付けに使う場合には、黒こしょうや唐辛子などのスパイスを利かせるのがおすすめ。

バジルの相性

ローズマリーの相性

肉・魚鶏肉、牛肉、豚肉、ラム肉、ウィンナー、サーモン
野菜コーン、ポテト、マッシュルーム、かぼちゃ、サツマイモ、にんにく
フルーツレモン、イチゴ、グレープフルーツ、ライム、ブルーベリー
ハーブベイリーフ、ラベンダー、ミント、バジル、オレガノ、タイム、ガーリック、パセリ、セージ
加工品など卵、マカロニ、フェタチーズ
調味料はちみつ、酢、バター、マヨネーズ

 

ローズマリーは風味と食感が強いので、控えめに使うのがポイントです。みじん切りにしてひとつまみを加えるようにすれば、硬い食感も気にならなくなります。バジル、オレガノ、タイムなどと合わせてイタリア料理に使ったり、お肉にすり込んでから焼くとおいしいです。

オレガノの相性

肉・魚鶏肉、ラム肉、エビ、青魚、白身魚
野菜豆類、ナッツ類、コーン、かぼちゃ、トマト、ズッキーニ、ブロッコリー、アスパラガス、玉ねぎ
フルーツレモン、オレンジ
ハーブバジル、ミント、タイム、ローズマリー、クミン、ベイリーフ
加工品などパスタ、マカロニ、卵
調味料マリネ、サラダドレッシング、唐辛子

 

オレガノは、乾燥させてから料理に使いましょう。生だと青臭さが強くなるからです。ドライオレガノは、煮込み料理やオーブン料理など、調理時間の長い料理でも香りを維持します。タイムやベイリーフなどと合わせてブーケガルニにするのもおすすめです。

タイムの相性

肉・魚牛肉、鶏肉、サーモン、エビ、カキ、ウィンナー、青魚、白身魚、ほたて
野菜豆類、ナス、コーン、マッシュルーム、玉ねぎ、ポテト
フルーツ桃、レモン
ハーブバジル、ローズマリー、オレガノ、ベイリーフ、チャイブ、フェンネル、パセリ、ガーリックマスタード、アーティチョーク
加工品などフォカッチャ
調味料オリーブオイル

 

タイムは、シチューやスープストック(スープの出汁)によく使われるハーブです。また、マリネに加えたり、マッシュルームのソテーに加えてもとてもおいしいです。海鮮類の臭み消しとしても優秀です。

タイムの相性

セージの相性

肉・魚牛肉、豚肉
野菜などコーン、トマト、ポテト、クルミ、栗、にんにく、かぼちゃ、マッシュルーム、シイタケ、ナッツ類
フルーツリンゴ、パイナップル、レモン
ハーブローズマリー、アーティチョーク、ガーリック、フェンネル、ベイリーフ、キャラウェイ、ジンジャー
加工品などパスタ
調味料バター、酢

 

香りが強いために、なかなか使いづらいと感じるセージですが、外国では日常的に使われています。アメリカでは、セージと玉ねぎの詰め物が有名です。マッシュルームやしいたけの詰め物に加えるのもおすすめ。また、ビーフシチューにセージを2枚ほど入れて煮込むと、深みが出てとてもおいしいです。ぜひお試しを。

レモングラスの相性

肉・魚鶏肉、牛肉
野菜タケノコ、にんじん、インゲン、マッシュルーム、しいたけ、にんにく、ポテト、トマト
フルーツレモン、ライム、パイナップル
ハーブバジル、シラントロ、シナモン、ガーリック、ショウガ、ターメリック
加工品など白米、ココナッツミルク、豆腐
調味料唐辛子、スイートチリソース、カレー粉、ナンプラー、ごま油、しょうゆ、酢

 

エスニック料理に欠かせないレモングラスは、洋食に使うと少し難しいかもしれません。バターやクリームソースに合わせるよりも、ごま油や唐辛子などを使って調理する方がうまくいきます。鶏肉を焼く時に、細かくしたレモングラスとナンプラー、そしてレモン果汁を合わせるだけで、簡単にエスニック料理が完成します。グリーンカレーの風味付けとしてもおすすめです。

レモングラスのおすすめレシピ

レモングラスのジンジャーエール用シロップ

レモングラスの相性

ラベンダーの相性

野菜などくるみ
フルーツベリー類、レモン
ハーブバジル、シナモン、キャラウェイ、ミント、オレガノ、ローズマリー、サフラン、タイム
加工品などヨーグルト、チョコレート、チーズ、アイスクリーム、バニラ、焼き菓子
調味料バター、生クリーム、酢、はちみつ

 

ラベンダーはポプリのような香りがするため、料理にあまり使われていません。お肉を焼く時に使うのではなく、お菓子を焼く時に使ってみましょう。ラベンダーの花を少量生地に練り込んで焼くのがおすすめです。アイスクリーム、ホイップクリーム、チーズケーキに混ぜると、春らしいパステルカラーの紫色になります。イースターパーティーのお菓子作りにぴったりですね。

 ラベンダーのおすすめレシピ

優しい香りのラベンダーシロップ

ディルの相性

肉・魚サーモン、白魚、牛肉、鶏肉、エビ
野菜ズッキーニ、アスパラガス、ビーツ、キャベツ、にんじん、ナス、ポテト、カリフラワー、にんにく、きゅうり、マッシュルーム、しいたけ、かぼちゃ、トマト
フルーツりんご、レモン
ハーブガーリック、ジンジャー、コリアンダー、レモンピール、ホースラディッシュ(西洋わさび)、アーティチョーク
加工品など卵、ヨーグルト
調味料黒こしょう、マスタード、マヨネーズ、サワークリーム

 

ディルは、ロシアやポーランドで日常的に使われているハーブです。魚介類の味付けやスープ、クリームソースに使うことができます。香りづけとしての使い方は、みじん切りにして少量を加えるだけです。ドイツでは、西洋わさびと合わせて、ディルをビーフシチューに使います。使い慣れていない方は、まずはピクルス液に1枝を加えるところから始めてみましょう。

カレンデュラの相性

野菜葉物野菜、アボカド、かぼちゃ、クルミ、豆類
フルーツベリー類、メロン、柑橘類
ハーブシラントロ、シナモン、クローブ、コリアンダー
加工品などクラッカー、焼き菓子、カクテル、シャーベット、チーズ、チーズケーキ
調味料クリームチーズ、バター、オリーブオイル

 

私はよく、お客さんが家へ来た時にカレンデュラのクラッカーを出します。作り方は簡単です。クラッカーにクリームチーズを塗り、みじん切りにしたアーモンドとカレンデュラの花びらを振りかけます。見た目がかわいい上にとてもおいしいので、ぜひお試しください。

さいごに

ハーブと食材の組み合わせが分かると、ハーブの使い方が少しずつイメージできるようになります。

はじめはシンプルなレシピからハーブ料理を楽しんでみてください。

ドレッシングやサラダに混ぜてみたり、調味料に混ぜだけでも立派なハーブ料理が簡単になります。

 混ぜるだけ!ハーブの調味料の作り方

ハーブの料理もハーブ同士の組み合わせも無限大。

ぜひ色々とお試しくださいね。


参考文献

・『Foraging & Feasting: A Field Guide and Wild Food Cookbook』by Dina Falconi. Illustrator Wendy Hollender
・『Essential Spices and Herbs: Discover Them, Understand Them, Enjoy Them (English Edition)』by Rockridge Press, Christina Nichol
・『Cooking with Herbs: 50 Simple Recipes for Fresh Flavor』by Lynn Alley
・『料理に役立つハーブ図鑑』by 石井 義昭
・『ハーブのすべてがわかる事典』by ジャパンハーブソサエティー