【自家製ハーブティーブレンドの作り方】相性の良い/悪い組み合わせとは?

 【自家製ハーブティーブレンドの作り方】相性の良い/悪い組み合わせとは?

 この記事で分かること

ハーブティーブレンドの良い/悪い組み合わせ
人気のハーブで作るハーブティーブレンドレシピ

ハーブティーを飲むようになると挑戦してみたくなるのが「ハーブティーのブレンド」ではないでしょうか。

ブレンドが自在にできれば、味や効能の幅が広がりますし、プレゼントにしてもおしゃれですよね。

しかし、いざ取り掛かろうとすると気になってしまうのがハーブの組み合わせ。

このハーブは組み合わせてもいいの?
危険な組み合わせのハーブはあるの?

などなど、不安に思うことがたくさんあると思います。

この記事では、ハーブティーブレンドの疑問や組み合わせについて、丁寧に解説していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。

なぜハーブをブレンドするの?

なぜハーブをブレンドするの?

お店で販売されているハーブティーがブレンドされたものばかりなのにお気づきでしょうか。
5~6種類、多ければ10種類のハーブが入ったブレンドもめずらしくありません。

なぜたくさんのハーブをブレンドするのでしょうか?
その理由は2つです。

 ハーブティーをブレンドする理由2つ

 味をおいしくするため
 効能を調整するため

理由1|味をおいしくするため

ハーブティーをブレンドする理由のひとつは、味をおいしくするためです。

「複数の材料が合わさると味がおいしくなる」

これは、ハーブティーの世界でも、料理の世界でも同じです。

お肉だけで煮込んだシチューよりも、野菜やスパイスを加えたシチューがおいしくなるのと同じように、

1つだけのハーブよりも、いくつかのハーブを合わせたハーブティーの方がおいしくなります。たくさんのハーブの味がそのまま、ハーブティーの深みやコクとなるのです。

代表的な例は、よく見かける「ハイビスカス×ローズヒップ」のティーブレンド。

ハイビスカスだけだと酸味が強いので、ローズヒップのまろやかな甘味で味を調節しているのです。

理由2|効能を調節するため

ハーブティーをブレンドするもうひとつの理由は「効能の調節」です。

ハーブティーの効能はときに、強い利尿作用を引き起こしたり、体を冷やしてしまったりということがあります。

そういった望まない効能を抑えるために、ブレンドをするのです。
複数のハーブで効能を分散させて、意図的に弱めることができます。

またブレンドすることよって「効能を補い合う」こともできます。

たとえば「風邪予防」のハーブティーには、次のような3つのハーブがブレンドされます。

  抗ウイルスのハーブ
  体を温めるハーブ
  滋養強壮になるハーブ

上のように、色々な方向から悩みを集中的に攻めることができるのです。これはブレンドならではの強みとも言えますね。

 まとめ|ハーブティーをブレンドする理由は?

ハーブティーの味をおいしく調節できる
効能の調整も思いのまま!

避けたいハーブの組み合わせ

避けたいハーブの組み合わせ

ここからは気になるハーブ同士の組み合わせについて解説してきます。
まずは、避けるべき危険な組み合わせをチェックしておきましょう。

避けるべきは「強いハーブ」×「強いハーブ」

おすすめできないのは、強い効果を持つハーブ同士の組み合わせです。
この組み合わせはときに、相乗効果による思わぬ弊害を引き起こすことがあります。

たいていの「強いハーブ」は、専門医しか入手できないようになっていますが、中には一般の人でも手に入るものもあります。

バレリアン、ゴールデンシール、パッションフラワー、セントジョンズワートあたりは、強めの効能を持つハーブで、私たちにも入手可能です。

これらのハーブをブレンドに加えるときには、量や効果をよくよく調べてから行うことをおすすめします。

 強いハーブの見付け方
ハーブの禁忌欄に「長期間の摂取は避ける」「〇週間以上の摂取は控える」「摂取は専門家に相談すること」などと書いてあるハーブに多くは、効果が強いハーブです。ハーブのブレンドをする前に、必ず禁忌を確認しておきましょう。

NGの組み合わせ例3つ

 バレリアン × パッションフラワー/or セントジョンズワート

バレリアンは、うつに効果があるとされている「抗うつハーブ」で、効果は強めです。

もし同じように強めの抗うつハーブ(パッションフラワー、セントジョンズワート)をブレンドするには、ある程度の専門知識が必要です。
効果があまりに強くなりすぎるため、体に悪い影響が表れる可能性があるからです。

ブレンドの初心者の方はまず、カモミールやラベンダーなどの優しい抗うつハーブとブレンドすることをおすすめします。

 ゴールデンシール × 他のハーブ

ゴールデンシールは、代替医療で使われる強いハーブです。専門家のアドバイスなしにブレンドをすると、思わぬ副作用が表れる可能性があります。

 セントジョンズワート × 他のハーブ

セントジョンズワートは、2012年の研究で「処方箋の70%以上が、何らかの形でセントジョンズワートの影響を受ける可能性がある」と指摘されています。薬に影響を与えるほどの強い作用を持っているハーブなので、初心者の方は無理にブレンドはせずに、単独で飲むことをおすすめします。

意味のないハーブの組み合わせ

意味のないハーブの組み合わせ

ハーブ同士の組み合わせは危険ではないものの「意味がない」という組み合わせもあります。

それは「効能を打ち消しあう組み合わせ」です。
いくつか例を見てみましょう。

意味のない組み合わせ(1)「静」のハーブ ×「動」のハーブ

「リラックスハーブ」と呼ばれるものにはたいてい「静(鎮静作用)」の働きがあります。これは高ぶった神経を鎮めることによって、心を落ち着かせる作用のことです。

このようなハーブに「動(刺激作用)」のハーブを組み合わせてしまうと、せっかくの「静」の効果が打ち消されてしまう可能性があります。

 NGの組み合わせの例

 ・ラベンダー × ローズマリー
 ・カモミール × バジル
 ・レモングラス × セージなど

リラックスをしたいときには、静のハーブと動のハーブの組み合わせは避けましょう。(リラックス以外の目的であれば、これらの組み合わせに問題はありません)

 静のハーブ
カモミール、ラベンダー、リンデン、レモングラス、レモンバーベナなど

 動のハーブ
ローズマリー、ジンジャー、セージ、ミント、バジルなど (※)

 (※) ミント、バジルは例外:ミントとバジルは「鎮静」と「刺激」の両方の作用を持つハーブなので、ある意味例外とも言えます。この2つのハーブは場合によって「リラックスハーブ」にも「刺激のハーブ」にも捉えることができます。

意味のない組み合わせ(2)「温」のハーブ ×「冷」のハーブ

意外に見落としがちなのが、ハーブに含まれる「温度」に関する作用です。

冷え対策をしたいのに、うっかり「冷」のハーブをブレンドしてしまえば、冷え性の改善にはなりません。

 NGの組み合わせの例

 ・バジル × ネトル
 ・ハイビスカス × エキナセア
 ・ラベンダー × エルダーフラワーなど

上記のブレンドは、あえて「冷」の効果を消すために使われることもあります。

たとえば「花粉症のためにネトルを摂りたいけど冷え性だ」という方には、体を冷やさないようにバジルとのブレンドをおすすめしたりしています。

 温のハーブ
バジル、エキナセア、エルダーフラワー、チックウィードなど

 冷のハーブ
ネトル、ハイビスカス、カモミール、ラベンダー、レモンバームなど

更年期障害のホットフラッシュでお悩みの方は、ブレンドにあえて冷のハーブを加えてみると良いでしょう。

相性の良い組み合わせを作るには?

相乗効果を狙う

ハーブを効果的に組み合わせるには、あなたが取り入れたい効能の「相乗効果」を狙いましょう。

相乗効果を狙う方法は、似たような効能を持つハーブ同士を組み合わせるだけです。

色々な方向から悩みへアプローチできる

それぞれのハーブには、何百・何千という化学物質が含まれています。
それらが複雑に絡み合って生まれるのが「効能」です。

よって、同じような効能を持つハーブ同士でも、実は「全く同じ」ということはありません。

たとえば、美肌効果のあるハーブが2つあったとしても、Aのハーブは血液から、Bのハーブは細胞からという風に、それぞれ違った方向からアプローチしてくれます。

 まとめ

同じような効能を持つハーブ同士を組み合わせれば、色々な方向から、あなたの望む効果に働きかけてくれます。集中的に悩みを解決したい方におすすめです。

ハーブの味も重要なポイント

ハーブティーの味も重要なポイント

ここまで、ハーブの効能を考えた組み合わせを中心にお話してきました。

しかし忘れてはならないのは、ハーブティーの味です。

あなたが健康のために飲むハーブティーは、あなたの好みの味でなければいけないのです。

苦い薬は体に良い、というわけではない

「苦い薬は体に良い」というようなイメージがあるかもしれませんが、私はその逆だと思っています。

美味しくないと思っているハーブティーを無理して飲むことは、ストレスを生みます。

ハーブティーを飲むたびに少しずつ感じるストレスは、体の中でストレスホルモンを生み出します。

ストレスホルモンは体を硬く緊張させ、ハーブティーの有効成分を受け入れづらい体勢を作ってしまいます。

人は目覚ましの音で起きただけでもストレスを感じる

という話があります。そのくらい、ストレスは簡単に生まれてしまうものなのです。

せめてハーブティーだけでも、心地よいと感じるような至福の時間にしましょう。

味の相性が悪いハーブの組み合わせ

ハーブティーの味に失敗しないように、組み合わせの悪いハーブを事前に確認しておきましょう。


 酸っぱすぎる組み合わせ

ハイビスカス × レモン系ハーブ(レモンピール、レモンバーベナ、レモングラス、レモンバームなど)

ハイビスカスは酸味の強いハーブなので、さらにレモンの風味を足してしまうと、ややしつこくなります。組み合わせによっては結構な酸っぱさのハーブティーになってしまうことも。


 甘すぎる組み合わせ

ローズヒップ × 甘いハーブ(ステビア、リコリスなど)

ローズヒップのような甘みのある まろやかなハーブには、甘いハーブを足すのはおすすめできません。もったりと、甘ったるいハーブティーになります。


 苦すぎる組み合わせ

セージ × クセの強いハーブ(ローズマリー、ディル、ダンデライオンルートなど)

セージは苦味の強いハーブです。そこにローズマリーやディルなどのクセの強いハーブを合わせると、ひと口飲んだだけで「う~ん」と眉間にしわが寄ってしまうような、飲みづらい味になります。


ハーブティーブレンドの作り方

ハーブティーブレンドの作り方

組み合わせが決まったら、さっそくハーブティーブレンドを作ってみましょう。3分で完成します。

必要な材料

 ・ブレンドしたいドライハーブ
 ・大きめのボウル
 ・スプーン
 ・ガラスの瓶(ふた付きで密閉できるもの)

 大きめのボウルは、ハーブを混ぜるときに使います。プラスチックバッグで混ぜる方法もありますが、静電気でハーブが張り付いたりするので、私はいつもボウルを使います。

 スプーンボウルも、木のものがベストです。ハーブが張り付きづらく、混ぜやすいからです。ハーブは植物なので、木の素材との相性は抜群です。

 ガラスの瓶は、ふたさえ閉まればどんなものでも使うことができます。100円のものでも、ジャムの瓶の使いまわしでも、何でもOKです。コルクを押すタイプのふたよりも、回して閉めるふたの方がハーブが長持ちします。瓶がなければ、ふた付きのアクリル容器でも代用することができます。

  保存瓶は煮沸消毒する必要はありません。ただし、洗剤で洗って完全に乾かしておきましょう。

ブレンドハーブティーの作り方

1 ブレンドしたいハーブをボウルに入れたら、均等になるまでスプーンでよく混ぜます。

2 をガラス瓶に入れたらできあがり。直射日光の当たらない場所で保管します。(保存期間:1~2年)

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ブレンドの調整の仕方

ブレンドを調節しながら作りたい場合には、次の方法がおすすめです。

1 すべてのハーブを小さじ1ずつボウルに加え、よく混ぜます。
2 を小さじ1ほど取り、200mlのお湯と合わせてハーブティーを作り、味を見ます。
3 風味を強くしたいハーブ、弱めたいハーブを考え、ブレンドの割合を決めます。(それぞれのハーブの香りをかいでみると、どのハーブがどの風味なのかが分かりやすくなります)
4 決定した割合でハーブをブレンドし、瓶に保存します。

おすすめのティーブレンドレシピ6つ

ブレンドティーレシピ6つ

ここからは、手に入りやすいハーブで作るブレンドティーのレシピをご紹介します。

 レシピの見方

ハーブの横にある数字は、ハーブの割合です。
例:「ハーブA … 」とあれば、を「小さじ1」「大さじ1」などに変更して作ってください。

2種類のハーブで作るブレンド3つ

01| 甘い香りのフラワーティーで深いリラックス

甘くて幸せな気分になれるエルダーフラワーとカモミールのブレンドティーです。

 ・エルダーフラワー … 1
 ・カモミール … 1

02| 集中力を出したいときに

脳を活性化させるローズマリーと、リフレッシュ効果のあるペパーミントを組み合わせたブレンドです。

 ・ペパーミント … 3
 ・ローズマリー … 1

03| 爽やかな香りでイライラした心をリフレッシュ

シトラス系の香りのする、とても飲みやすいリラックスティーです。

 ・レモンバーム … 1
 ・レモングラス … 1

3種類のハーブで作るブレンド3つ

01| 肌のシミが気になるときに

柑橘系フルーツに匹敵するほどのビタミンCを含むローズヒップに、強い抗酸化作用を持つハイビスカスを合わせてみましょう。酸味を柔らかくしつつ効果をサポートするネトルも加えると効果的です。

 ・ローズヒップ … 2
 ・ハイビスカス … 1
 ・ネトル … 1

02| 更年期障害によるホルモンの乱れに

更年期障害に効果的なラズベリーリーフに、ホルモンバランスを整え心身を落ち着かせるネトルとローズを加えたブレンドです。

 ・ラズベリーリーフ … 2
 ・ネトル … 1
 ・ローズ … 1

03| 心身が疲れきって無気力になってしまったときに

心も体も疲れ切きってしまった時にはハイビスカスとローズヒップで体にたっぷりのビタミンを与え、ローズマリーで活力を取り戻しましょう。ローズマリーには苦味があるので、少量だけを加えます。

 ・ハイビスカス … 1
 ・ローズップ … 1
 ・ローズマリー … 1/4

おわりに:ハーブティーの組み合わせの手順まとめ

記事内容のまとめも兼ねて、私の行っているブレンド方法をご紹介します。

1 まずはお手持ちのハーブの禁忌・効能を見て、危険がないかを確かめます。

2 ハーブを組み合わせたら、ちょっと味見をしてみましょう。問題なく飲める味であれば、ブレンドは成功です。

3 好みの味でなければ、はちみつを小さじ1ほど混ぜてもう一度飲んでみます。はちみつ入りでも飲めないような味なら、そのブレンドはあなたにとっての「悪い組み合わせ」です。他のブレンドを試しましょう。

今回の記事では、色々なハーブの組み合わせをご紹介しました。

しかしながら、ハーブの良い組み合わせ・悪い組み合わせというのは、あなたが実際に試してみないと分からない部分があります。

ぜひ色々と組み合わせてみて、お気に入りのブレンドを見つけてくださいね。


参考文献
『The Practice of Traditional Western Herbalism: Basic Doctrine, Energetics, and Classificatio』by Matthew Wood


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