ハーブの香りでリラックス|極上ハーブバスの作り方
「手持ちのハーブが入浴剤の代わりになる」
ということをご存知でしたか?
ハーブを熱々のお風呂に沈めれば、ハーブの香りが蒸気と共にふわっと広がり、目を閉じると まるで森の中でお風呂に入っているような感覚に。
ハーブの有効成分がお風呂に溶けこむので、カサカサ肌やかゆみ肌のケア、咳やぜんそくの緩和にも役立ちます。
ドライハーブかフレッシュハーブがあれば誰にでもできる「基本のハーブバスの作り方」と、塩を加えた「ハーブバスソルトの作り方」、「おすすめのハーブと効能」をご紹介していきます。
目次
1 ハーブバスは何に良いの?
2 基本のハーブバスの作り方
・フレッシュハーブの場合
・ドライハーブの場合
5 ハーブバスソルトの作り方
6 ハーブバスにおすすめのハーブ8つ
7 ハーブバスの注意点
ハーブバスは何に良いの?
ハーブバスは、市販の入浴剤のように強い香り・濃い色は出ません。
それは「自然のものだから」です。
かつては強い人工香料の蒸気を吸い込みながらお風呂に入っていた私でしたが、あるとき、それが苦手になりました。
それからは入浴剤をやめ、塩だけを入れてみたり、重曹を入れてみたりと色々試すうちにたどり着いたのが「ハーブバス」です。
ハーブバスは、ハーブだけを入れる方法の他にも、
1.塩をプラスして「ハーブバスソルト」にする方法
2.アロマオイルとかけ合わせる方法など、楽しみ方は色々あります。
ハーブバスの効能
ハーブバスで得られる効能には次のようなものがあります。ハーブごとに効能は微妙に変化するので、あくまで参考程度にご覧ください。
ハーブバスの効能
・リラックス効果
・デトックス効果
・筋肉痛、関節痛の緩和
・疲労回復
・血行促進
・呼吸を楽にする
・ぜんそくの緩和や咳止め
・鼻づまりの解消
・肌を柔らかくする・肌の保湿
・眠りの質を高める
・湿疹、肌荒れの軽減
基本のハーブバスの作り方
ハーブバスの基本の作り方は「ハーブを浴槽に沈める」だけです。
ただ、そのままハーブを入れてしまうと後処理が大変になるので、ハーブは何かに包んでからお風呂に入れましょう。
フレッシュハーブを使うのなら排水溝ネットに詰め込みます。ストッキングタイプを使えば、細かいカスまでキャッチできます。
ドライハーブを使うのなら「ガーゼを二重にして包む」のがおすすめです。ドライハーブは細かいカスがたくさん出るので、排水溝ネットだとお風呂が汚れます。ハンカチや普通の布を使うこともできますが、ガーゼの方がハーブの成分が染み出しやすくなります。
ハーブバス作りに必要な道具
フレッシュハーブの場合
排水溝ネットに入れる
ドライハーブの場合
ガーゼを二重にして包む
では、それぞれのハーブに合わせた作り方を詳しく見ていきましょう。
フレッシュハーブでハーブバスを作る方法
- ハーブを入れる
- ネットの先をねじる
- ねじった部分を結んでできあがり
ngredients ー材料ー
※できあがりの量 1回分
・ フレッシュハーブ … 大さじ6
・ 排水溝ネット … 1枚
Instructions ー作り方ー
1 排水溝ネットにハーブを入れます。長いハーブは半分にカットしてから入れてください。
2 ネットの上の部分を細長くねじります。
3 ねじった部分を結べばできあがり。
4 お風呂に3を沈めて入浴します。
ドライハーブでハーブバスを作る方法
- ガーゼの中央にハーブを置きます
- ハーブを包んでヒモで結べばできあがり
Ingredients ー材料ー
※できあがりの量 1回分
・ ドライハーブ … 大さじ3
・ ガーゼ(20~30cm四方のもの)… 2枚
・ ひも(麻ひも、タコ糸など)
Instructions ー作り方ー
1 ガーゼ2枚を重ねて広げます。中心にハーブを置きます。
2 ハーブを包むように、四方からガーゼを持ち上げ、ひもで結んだらできあがり。
3 お風呂に2を沈めて入浴します。ドライハーブの場合は10分ほどしてから徐々に香りが出てきます。
Tips ーレシピのポイントー
ハーブはゆるく包む
ドライハーブは水分を含むと大きくふくらみます。ハーブをガーゼに包むときには きつく縛るのではなく、スペースに少し余裕を持たせておくと良いです。
事前に作ってストックも可能
ガーゼに包んだハーブは、まとめて作ってストックしておくこともできます(ドライハーブで作る場合のみ)。密閉できる保存容器に入れれば、常温で1年持ちます。
ローズやカモミールなどの色々なハーブで作っておくと、その日の気分に合わせてハーブを選べてとても楽しいです。
余ったハーブ同士をミックスしてみても楽しいですね。
ハーブバスソルトの作り方
ハーブバスは、ハーブだけで作る必要はありません。塩をプラスして「ハーブバスソルト」にすることもできます。
ハーブと塩を一緒にすると、塩にハーブの香りが移り、お風呂全体に香りが行きわたりやすくなります。
さらにお手持ちのエッセンシャルオイルを加えれば、スキンケア効果が高まります。
- ハーブと塩を用意する
- ネットの先をねじる
- 結んだらできあがり
Ingredients ー材料ー
※できあがりの量 1回分
[フレッシュハーブの場合の材料]
・フレッシュハーブ … 大さじ4
・排水溝ネット … 1枚
[ドライハーブの場合の材料]
・ドライハーブ … 大さじ2
・ガーゼ(30cm四方のもの)… 2枚
・ひも(麻ひも、タコ糸など)
[共通の材料]
・自然塩 … 大さじ6
・エッセンシャルオイル(お好みで)… 3~4滴
Instructions ー作り方ー
1 ハーブと塩を、排水溝ネットかガーゼを使って包みます。(包み方は基本のハーブバスの作り方を参照してください)
2 入浴する直前に、1にエッセンシャルオイルを3~4滴垂らします。
3 お風呂に沈めて入浴します。
Tips ーレシピのポイントー
エッセンシャルオイルは入浴直前に加える
エッセンシャルオイルは、空気に触れたとたんすぐに香りが飛びます。ハーブと塩を前もって混ぜておいた場合でも、エッセンシャルオイルだけは「入浴の直前」にかけるようにしましょう。
ちなみにおすすめのエッセンシャルオイルは、ラベンダー、ローズ、ローズマリー、ミント、レモングラスです。
1~2年ストック可能
基本の作り方と同じで、ドライハーブを使う場合なら長期間のストックが可能です。
塩がハーブの水分を吸って乾燥剤の役割を果たしてくれるため、ハーブだけの保存よりも長持ちします。
なお、エッセンシャルオイルを加える前の段階(ドライハーブと塩をガーゼで包んだ状態)のもののみ、保存ができます。
保存期間の目安は、密閉できる保存瓶に入れて常温で1~2年です。
ハーブバスにおすすめのハーブ8つ
ここからは、ハーブバスにおすすめのハーブをご紹介します。
使うハーブは、ドライハーブでもフレッシュハーブでも構いません。
ハーブは2~3種類をブレンドして使うことでもできます。
ジャーマンカモミール
体を芯から温め不眠やイライラを和らげます。神経性の頭痛や腹痛にもよく効きます。ベビーバスにもおすすめのハーブです。
キク科アレルギーのある人は使用しないでください。
ラベンダー
リラックスバスの代表ハーブです。不眠を解消し、肌あれや日焼けで炎症を起こした肌を鎮静する作用があります。神経痛や筋肉痛にも効果的です。
カレンデュラ
傷の治りを早め、湿疹や炎症をしずめます。赤ちゃんのおむつかぶれにも効果的。紫外線で受けた肌ダメージを回復する効果が研究で確認されています。
妊娠中・またはキク科アレルギーのある人は避けてください。
ローズマリー
肌の保湿と老化予防に役立つスキンケアハーブです。フレッシュローズマリーを使ったハーブバスは香りが良く、深いリラックスへと導いてくれます。
妊娠中の人は避けてください。
ミント
夏のお風呂におすすめのハーブです。ひんやりとした冷却感のある香りが、体にこもった熱を発散させてくれます。血液循環を促進し、疲労回復を早める効果があります。脳を活発にする効果もあるので、勉強前や朝のお風呂にもおすすめです。
ローズ
ローズのハーブバスは、まるでローズウォーターに全身を浸しているような贅沢な香り。全身のスキンケアには欠かせないハーブです。
セントジョーンズワート
慢性の不眠に悩む方におすすめのハーブです。緊張した神経をゆるませ、疲労を回復、関節痛や神経痛、筋肉痛を緩和する効果もあります。
抗うつ効果もあるといわれているので、追い詰められているときや絶望的な気分のときに使用すると良いです。
妊娠中・授乳中の人は避けてください。
タイム
子供のぜんそく、止まらない咳、喉の痛みがある場合には、タイムのハーブバスにゆっくりと浸かるのがおすすめです。
お風呂から立ち上る蒸気を吸い込むと、気道が広がり、炎症をしずめ、咳を抑える効果があります。
妊娠中の人は避けてください。
ハーブバスの注意点
アレルギーに注意
肌の弱い方は、ハーブバスでアレルギーを起こす可能性があります。皮膚に異常が現れたり、吐き気をもよおしたりした場合には、すぐにハーブバスを中止してください。
妊娠中のハーブバスは禁忌に注意
ハーブによっては妊娠中に禁忌となっているものもあります。ハーブの成分が経皮吸収される可能性があるので、妊娠中に禁忌のハーブを使ったハーブバスは念のため避けましょう。