ハーブコーディアルシロップの作り方|基本レシピと10のアレンジレシピ

本格ハーブコーディアルシロップの作り方|基本レシピと10のアレンジレシピ

ハーブ好きなら一度は作ってみたいハーブシロップ/コーディアル。美しいカラーに優しい甘さが大人気です。

一見すると簡単に作れそうなハーブシロップですが、実際にやってみると色々と疑問が出てくると思います。

「このハーブはシロップに合うのかな?」

「この砂糖で作ってもいいのかな?」などなど。

この記事では、どのハーブでもおいしく作れるハーブシロップの基本のレシピと、ハーバリストから見たおすすめのシロップ向けハーブ砂糖の選び方を詳しく解説します。

あなたのハーブシロップをグレードアップさせるための情報を詰め込みましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

01| ハーブシロップは何に役立つ?

02| ハーブシロップのレシピ3つ
    ・基本のレシピ
    ・ハーブ+ハチミツのシロップ
    ・ハーブ+フルーツのシロップ

03| ハーブの選び方
    ・おいしいシロップを作れるハーブ
    ・風邪シロップ向けのハーブ
    ・フレッシュ・ドライハーブの違い

04| 砂糖の選び方
    ・黒糖がNGの理由

05| ハーブシロップの保存方法
    ・シロップの保存3つの方法
    ・保存容器の選び方

05| ハーブシロップの使い方
    ・コーディアルドリンクのレシピ
    ・シロップで甘味をつける
    ・コーヒー専用ハーブシロップのレシピ
    ・おうちカクテルのレシピ
    ・ハーブのお薬として摂るには?

05| ハーブシロップ10レシピ

ハーブシロップは何に役立つ?

ハーブシロップは「おいしい薬」

レシピをご紹介する前に、「ハーブシロップでそもそも何なの?」「ハーブシロップって何が良いの?」という点について簡潔にご紹介します。

ハーブシロップは「薬」だった

ハーブシロップは、もともとは薬でした。
アルコール漬けの「コーディアル」というハーブ薬を、アルコールなしにアレンジされたのが起源です。そのため今でも「ハーブシロップ」「ハーブコーディアル」という2つの呼び方をされています。

この記事では、アルコール入りのものと区別するために「ハーブシロップ」と記載していきます。

苦いハーブを摂るための手段として

ハーブの中には、魅力的な効能を持っていても、苦味が強いものがあります。そのようなハーブを摂るために考え出された方法がハーブシロップでした。

そのため、ハーブシロップは子供用の自然薬として世界中で活用されています。

ハーブドリンク作りにも役立つ

元々は薬だったハーブシロップですが、今ではもっとおしゃれな使い方もされています。カクテルやスパイスシロップへのアレンジ、ヘルシーなかき氷シロップなどなど。使い方は無限大です。

ハーブシロップの詳しい使い方やレシピについては、記事後半で詳しく解説していきますでお楽しみに!

それではいよいよ、ハーブシロップの基本のレシピをご紹介します。

ハーブシロップのレシピ3つ

ハーブシロップ 基本のレシピ

ここからは、ハーブシロップの3つの作り方をご紹介します。

ハーブシロップ 基本のレシピ

ここでご紹介する「基本のレシピ」は、『どのハーブを使う場合でも共通した作り方』です。ぜひご自宅にあるハーブで挑戦してみてください。

ハーブや砂糖の選び方はレシピのあとに解説します。

Ingredients  ー材料ー

・ フレッシュハーブ … 1カップ
  またはドライハーブ … 1/3カップ
・ 砂糖 … 1カップ
・ 水 … 1カップ

[必要な道具]
・ 密閉できる保存容器(煮沸消毒をしておきます)

Instructions ー作り方ー

ハーブシロップの作り方


1 ハーブは茎を取り除きます。ハーブ、砂糖、水を小鍋に入れます。


2 を中火にかけ、沸騰したらすぐに弱火にします。鍋のふたをして、そのまま10分間煮込みます。火から下ろしたら(ふたをしたまま)20~30分置いてあら熱をとります。


3 茶こしでハーブをこしたらできあがり。保存容器に移し替え、ふたをしっかりと閉めて冷蔵庫で保存します。1~2週間で使い切ります。


ハーブ+ハチミツのシロップレシピ

ハーブ+ハチミツのシロップレシピ

ハーブシロップは、はちみつで作ることもできます。砂糖で作るよりもコクがあり、パンケーキにかけてもおいしいです。はちみつには殺菌作用があるので、咳止めシロップ作りにもおすすめです。

Ingredients  ー材料ー

フレッシュハーブ … 1カップ
  またはドライハーブ … 1/3カップ
・ はちみつ … 1カップ
・ 水 … 1カップ

Instructions ー作り方ー

1 小鍋にハーブと水を入れ、中火で煮立たせます。


2 煮立ったら弱火にし、ふたをします。水の量が半分くらいになるまで10~15分ほど煮詰めます。


3 ハーブをこし、はちみつと混ぜます。


4 保存瓶に流し入れ、ふたをして冷蔵庫で保存し、1~2週間以内に使い切ります。


レシピのポイント

ハチミツは最後に混ぜる

ハチミツはハーブの成分を引き出しにくくします。そのため、はじめからハチミツ入りの状態で煮込んでしまうと、ハーブの成分はほとんど引き出されません。ハチミツは仕上げで混ぜるようにしましょう。

ハーブ+フルーツのシロップレシピ

ハーブ+フルーツのシロップレシピ

Ingredients  ー材料ー

・ フレッシュハーブ … 1/2カップ
  またはドライハーブ … 大さじ山盛り2杯
・ フルーツ … 1/2カップ
砂糖 … 130ml
・ 水 … 130ml

おすすめのフルーツは、ブルーベリー、イチゴ、ラズベリー、ピーチ、オレンジ、レモン、パイナップル、キウイなど。

フルーツによって甘味の強さや水分の量が異なりますので、味見をしながら調整してください。

 甘味の少ないフルーツ →砂糖を大さじ1足す
 水分の多いフルーツ →長く煮込んで水分を飛ばす

Instructions ー作り方ー

 フルーツは皮をむき、サイコロ状に切ります。ハーブの茎を取り除きます。


 すべての材料を小鍋に入れ、弱火で15分間煮ます。焦げないように、途中で何度か混ぜます。


 火から下ろしたら鍋のふたをして20分おきます。


 茶こしで材料をこして、保存瓶に注いだらできあがり。


ハーブの選び方

ハーブの選び方

基本のレシピが分かっても、一番難しいのはハーブ選びだと思います。ここからは「どんなハーブを選べば失敗しないのか」という点についてご紹介していきます。

ハーブが決まったら、上記でご紹介した「基本のレシピ」「ハーブ+ハチミツのシロップ」「ハーブ+フルーツのシロップ」のいずれかでハーブシロップを作ってみてくださいね。

おいしいシロップができるハーブ

確実に美味しいハーブシロップを作りたいのなら、次のハーブがおすすめです。

 とにかくおいしいシロップ向けハーブ

エルダーフラワー:甘く優しい花の香り。マスカットに似た香りとも表現される。ビタミンCが豊富なので風邪シロップにも〇。

ハイビスカス:酸味があり、まるでラズベリーシロップのような味わいに。滋養強壮効果があり、毎日の栄養シロップとして。

ミント:爽やかな香りがシロップに良く合う。炭酸水で割って春夏のドリンクに。

風邪シロップにおすすめのハーブ

ハーブシロップにはハーブの有効成分が入っているので、風邪の自然薬にもなります。

 風邪シロップにおすすめ

タイム:喉に良いとされるハーブで、気管支炎・空咳・喉の痛みを和らげるとされる。味は少し薬っぽいがシロップにすればおいしくなる。

セージ:抗ウイルス作用を持つハーブで、喉の痛みや扁桃腺炎の自然薬として使われる。苦味が強いのでフルーツと合わせるのがおすすめ。

レモンバーム:伝統的に子供の風邪薬として使われてきたハーブ。レモン風味のおいしい味に加えて、栄養も豊富という利点がある。

フレッシュ・ドライの違い

ハーブシロップはフレッシュハーブとドライハーブのどちらを使えばいいの?と疑問に思いますよね。結論から言えば、家庭で楽しむ分にはどちらのハーブでもOKです。両者の細かい違いは次の通りです。

 フレッシュハーブのシロップ:香りが強くて美味しい反面、ハーブに含まれる水分が多いために保存期限が短くなります。ハーブを正確に量りづらいという点から、自然薬のシロップにはフレッシュハーブはめったに使われません。

 ドライハーブのシロップ:ハーブに含まれる水分量が少なくシロップの保存期限が長くなることと、風味にコクが出ることなどから、ハーブシロップにはドライハーブの方が人気があります。強い効能を持つハーブで自然薬を作るときにも、量を正確に量るためにドライハーブが使われます。

砂糖の選び方

砂糖の選び方

「ハーブシロップにはやっぱり体に良い黒糖がいいの?」

と思われる方が多いかもしれませんが、実はその逆が正解です。

ハーブシロップには、精製された白砂糖か三温糖を使いましょう。

未精製の砂糖がNGの理由

黒糖などの未精製の砂糖には、味に強いクセがあります。

未精製の砂糖の強いクセは、簡単にハーブの香りをかき消してしまいます。

たとえば黒糖を使ったハーブシロップは、どのハーブを使っても同じ味になってしまいます。

色が茶色になってしまう

ハーブシロップが楽しい理由に「色がきれい」ということがあると思います。

もし未精製の砂糖を使えば、ハーブシロップ特有のカラーを楽しむことはできません。どのハーブを使っても茶色になります。

ハイビスカスシロップに至っては、不気味な色に仕上がります。

不純物の問題も

未精製の砂糖がNGのもうひとつの理由は、砂糖にたくさんの不純物が含まれているという点です。

砂糖の不純物は、ハーブシロップの質を落とします。ハーブシロップの効能に影響を及ぼす場合もあります。

白砂糖なら事前に精製されているので、不純物がハーブシロップに悪い影響を与える心配はありません。

ハーブシロップの保存方法

ハーブシロップの保存方法

保存は冷蔵庫で1~2週間

ハーブシロップは冷蔵庫で保存します。夏の場合は冷蔵庫の開け閉めで庫内の温度が上がることがあるので、なるべく早く使い切ることをおすすめします。

冷蔵保存の他に、冷凍や真空状態にしてから保存する方法もあります↓

冷凍保存は3か月

ジッパー付きの保存袋に流し入れて、ジッパーをしっかりと閉めて冷凍庫で保存します。保存期限の目安は3か月です。

真空保存は常温で1年

ハーブシロップをギフトにしたい場合には、真空保存をするという手もあります。

ハーブシロップをもう一度加熱してから瓶のふちギリギリにまで注いで、真空状態を作り出すというものです。詳しい方法は、次の記事が参考になります。

 ハーブシロップをおいしく保存する3つの方法|冷蔵・冷凍・真空保存

保存容器の選び方

保存容器の選び方

冷蔵保存する場合には、保存容器選びも大切です。プラスチックではなくガラス製の容器を選び、ふたもラップなどで代用はせずに、しっかりと密閉できるものを選びましょう。

また、容器はしっかりと消毒するのをお忘れなく。

面倒だからといって消毒をスキップすると、シロップを保存してから3日目くらいでカビが生えてくる恐れがあります。目に見えないカビを飲んでしまう危険性もあります。

おすすめのシロップ用保存容器

 ガラス瓶

 回すタイプのふたのついたもの

ハーブシロップの使い方

ハーブシロップの使い方

ハーブシロップは、色々なものに使うことができます。甘味をつけたいときにさっと取り出してどんどん活用してみましょう。

ハーブドリンクに

上の写真のように、ハーブシロップでおしゃれなドリンクを作ることもできます。ハーブごとに違った風味を楽しむことができます。

 コーディアルドリンクのレシピ

シロップの水分量によって甘味が変わるので、最後に味見をして調整してくださいね。

1 グラスに氷とハーブシロップ大さじ1~2杯を入れ、水か炭酸水を注ぎます。

2 よく混ぜてお好みでレモンスライスを添えたらできあがり!

ドリンクにおすすめなのはエルダーフラワー、ミント、ハイビスカス、カモミールのシロップです。

甘味をつけたいときに

ヨーグルトや酸味のあるフルーツ、シリアルやグラノーラなどに甘味をつけたいときにもハーブシロップを使ってみましょう。

甘味をつける専用のハーブシロップには、ミントやタイム、ローズマリーやバジルなどのお料理用のハーブを使うと幅広く活用できます。

また、シロップを作るときに煮込み時間をやや長くして、シロップ自体にしっかりと「とろみ」をつけておくと使いやすくなります。

コーヒーシロップに

ハーブシロップは、コーヒーシロップとしても使うことができます。

特にミントやジンジャーのシロップとコーヒーは相性が良く、世界中で使われているコンビです。

はじめから「コーヒー用のハーブシロップにしたい」と心に決めている場合には、下記のコーヒー専用シロップもおすすめです。

 コーヒー専用ハーブシロップの作り方

コーヒーにハーブを合わせるには「スパイス」が決め手です。シナモンやカルダモン、クローブ、ナツメグなどを使うことができます。

1 鍋にハーブと砂糖、水、そしてパウダースパイスをひとつまみ加えて煮込みます。(香りが逃げないようにふたをして煮込みます)

2 10分ほど煮込んだら火を止め、あら熱が冷めるまでそのまま置いておきます。

3 常温にまで冷めたらハーブとスパイスをこしてできあがり!

おうちカクテル作りに

おうちカクテル作りに

ハーブシロップがあれば、おうちカクテルも低価格で作ることができます。

たいていどんなハーブでもおいしく作れますが、特におすすめなのはバジル、ミント、ジンジャー、タイムのシロップです。

もちろん、ノンアルカクテルも作れます。

 ハーブカクテルの作り方

強いお酒を1つ用意しておけば、いつでもカクテルを楽しむことができます。

1 グラスに氷とハーブシロップ大さじ1~2杯を入れます。

2 お好みのお酒を50~60ml注ぎ、さらにグラスの上まで炭酸水を注げばできあがり。レモンかライムの果汁を足すとさらにおいしくなります。

3 ノンアルカクテルの場合には、お酒は入れずに炭酸水だけで割ります。

ハーブのお薬として

ハーブシロップは、自然薬として摂ることもできます。

その場合は、お湯で薄めるか、スプーンにとってそのまま飲みます。

 ハーブシロップを自然薬として使う方法

お子さんに与える場合には、与える量は小さじ1/2程度から始めます。ハーブの副作用の反応にも十分注意しましょう。

1 ハーブシロップを大さじスプーンに1杯とり、そのまま飲むか、ぬるま湯に溶いてから飲みます。

2 消化促進の改善なら、ぬるま湯に溶いたものを(ミントシロップがおすすめ)。喉の痛みを和らげるためなら、そのまま飲むのが効果的です(タイムシロップがおすすめ)。

3 症状が気になったときに大さじ1杯ずつ摂ります。糖分が含まれているので1日3杯までにとどめておきましょう。

ハーブシロップ 10レシピ

ここからは、本サイトにあるハーブシロップのレシピをご紹介します。

それぞれハーブに合わせたレシピになっていますので、基本のレシピで見るよりも分かりやすいと思います。気になるものがあればぜひチェックしてみてくださいね。

ミントシロップ

ミントシロップ

ラベンダーシロップ

タイムとハチミツのシロップ

タイムシロップ

ローズマリーシロップ

ローズマリーシロップ

レモングラスのジンジャーシロップ

レモングラスシロップ

カモミールシロップ

カモミールシロップ

ハイビスカスシロップ

ハイビスカスシロップ

バジルシロップ

バジルシロップ

シナモンシロップ

シナモンシロップ

セージとブルーベリーのシロップ

セージシロップ