基本のハーブ軟膏の作り方

基本のハーブ軟膏の作り方

手作りのハーブ軟膏は難易度が高い・・・
と思っていませんか?

実は、ハーブ軟膏は少ない材料で簡単に作ることができます。

必要なのはハーブオイルとミツロウだけ。
ミツロウを湯煎で溶かすだけで完成します。

口に入れても安全なハーブ軟膏は、お料理中の手の保湿リップバームとして活用することができます。

小さな容器に入れて持ち運びもできるので、長時間の移動にもぴったり。

安全で保湿効果もしっかりとあるハーブ軟膏を手作りしてみましょう。

ハーブオイルが手元にないという方は、まずは次の記事を参考にしてハーブオイル作りから始めることをおすすめします。
 料理やスキンケアに|基本のハーブオイルの作り方

ハーブ軟膏のレシピ(ショートバージョン)

まずは短いバージョンでハーブ軟膏の作り方をご紹介します。

Ingredients  ー材料ー

ハーブオイル … お好みの量
ミツロウ … ハーブオイルの1/4の量

【オプション】こちらの材料は省略できます

ビタミンEオイル … ハーブオイル300mlに対して小さじ1/2
エッセンシャルオイル … 1~2滴

Instructions ー作り方ー

 耐熱ボウルにハーブオイルとミツロウの2/3の量を入れます。


 次に湯煎の準備をします。鍋に水を入れ火にかけ、沸騰したら弱火にします。鍋にのボウルを乗せたら、ヘラなどで混ぜながらミツロウを完全に溶かします。


 のオイルを清潔なスプーンですくい、冷凍庫に2分間入れます。取り出してみて硬さを確認します。


 硬さが足りないようならミツロウを足して再び溶かし、冷凍庫に入れて硬さを確認します。


 お好みの硬さになったらビタミンEオイルとエッセンシャルオイルを加えてよく混ぜます。温かいうちに消毒済みの保存容器に注いだらできあがりです。


 保存期間は常温で1~3年です。


ハーブ軟膏の作り方をざっとご説明しましたが、この時点だと疑問点がたくさんあると思います。「ミツロウ」もよく分からないですよね。

ここからは、写真つきで詳しく解説していきます。

ハーブ軟膏のレシピ(ロングバージョン)

材料について

まずは必要な材料から順番に確認していきましょう。

ハーブオイル

1つめの材料はハーブオイルです。

ハーブ軟膏に必要な材料:ハーブオイル

おすすめのハーブオイルはカレンデュラオイルです。高いスキンケア効果があります。

もちろん、他のハーブで作られたオイルを使ってもOKです。

ちなみに、カレンデュラオイルの作り方はこちらの記事でご紹介しています。
 【花びらだけではNG】正しいカレンデュラオイルの作り方

ミツロウ

2つめの材料はミツロウです。

ハーブ軟膏に必要な材料:ミツロウ

ミツロウとは「ミツバチが作ったロウ」のことです。
ハチの巣の六角形の壁の部分に使われる材料で、高い保湿効果があることで知られています。

ミツロウには「未精製と精製」、そして「無漂白(黄色いもの)と漂白(白いもの)があります。

できれば未精製の無漂白を選ぶのがベストですが、色々な商品があるので、予算に合わせて選んでいただければと思います。

ミツロウはアマゾンなどで千円台で手に入ります。

私が使ったのは、アマゾンで一番人気だった商品ですが、次回は未精製のものを使おうと思っています。

参考までに、私が使ったのはこちらの商品です
日本製 ビーズワックス みつろう (100g イエロー)

他にあると便利なもの

絶対に必要というわけではありませんが、ハーブ軟膏に足すと美容効果がアップするものをご紹介します。

ビタミンEオイル

ハーブ軟膏に必要な材料:ビタミンEオイル

ビタミンEオイルはハーブ軟膏の酸化を防ぎ、保存期間を延ばすために使います。
乾燥肌やシミ、しわ、くすみなどを改善する美肌効果もあります。

エッセンシャルオイル

ハーブ軟膏にエッセンシャルオイル数滴を加えると、香りが良くなり、抗菌・抗炎症などの効能がプラスされます。

おすすめのエッセンシャルオイル

ラベンダー
ティーツリー
ユーカリプス

材料の量を決める

ハーブオイルとミツロウの割合は
「ハーブオイル:ミツロウ=4:1」です。

ハーブオイルの量は保存容器に合わせてお好みで決めてください。
4:1の割合なので、ハーブオイル100mlあたりにミツロウ25mlをご用意くださいね。

もしものための予備のオイルを確保しておく

オイルとミツロウを4:1にしても、オイルやミツロウの種類によって軟膏の硬さは変わります。

できあがりの軟膏がお好みの硬さでない場合には、調節する必要が出てくるかもしれません。

念のために、すべてのハーブオイルを一気に使ってしまわずに、事前に別容器にとっておくことをおすすめします。

軟膏作りの前にやっておくこと

 ハーブオイルは大さじ3~4ほどを別容器に分けておく

…できあがりの軟膏が硬すぎた場合に、このオイルを使って硬さを調節することができます

必要な道具について

清潔な道具を使う

軟膏を長持ちさせるためにも、使う道具はすべて清潔なものをご用意ください。
できれば、使うすべての道具を消毒しておくのがベストです。

すべての道具の消毒は面倒だという場合には、軟膏を保存する容器だけでもしっかりと消毒しておきましょう。

方法は煮沸消毒か、強いアルコールでふき取って消毒することができます。

湯煎の準備をする

ミツロウ溶かすときには「湯煎(ゆせん)」でゆるやかに加熱するようにします。
鍋に直接オイルとミツロウを入れて加熱してしまうと、あまりに温度が高くなりすぎてハーブの有効成分が揮発したり、焦げてしまったりするからです。

と、鍋にカポッとはまる耐熱ボウルを用意します。
つまり、鍋とボウルを重ねたときに、ボウルが鍋の底に付かずに浮いた状態になるのがベストです。

(下の写真はあまりにぴったりサイズにはまりすぎて見えづらくなってしまったので、あえて工作してボウルを浮かせました)

耐熱ボウルは、ガラス製か金属製のものがおすすめです。

ハーブ軟膏の作り方:湯煎

これでハーブ軟膏の準備は完了です。
さっそく作り方を見ていきましょう。

ハーブ軟膏の作り方:ミツロウを溶かす

ボウルに材料を合わせる

まずは耐熱ボウルに、ハーブオイルミツロウの2/3の量を入れます。
ミツロウの全量を入れないのは、軟膏が硬くなりすぎるのを防ぐためです。

「はじめは2/3の量のミツロウを溶かして硬さを見てから徐々に追加していく」
という方法だと失敗がなく安全です。

鍋に水を入れて沸騰させる

次に湯煎の準備をしましょう。

鍋に水道水を注ぎ、火にかけます。

水道水の量は、(1) 鍋とボウルを重ねたときに、ボウルの底に水が触るくらいの量であること、(2) 湯煎中に水があふれてこない程度の量であること、の2点をクリアするくらいがちょうど良いです。そのことを考えると、水は鍋の半分くらいの量で良いのかなと思います。

水道水が沸騰したらすぐに弱火にして、オイルとミツロウの入ったボウルを重ねます。

あとはヘラやスプーンを使ってゆっくりと混ぜながらミツロウを溶かすだけです。

商品にもよりますが、ミツロウはおよそ43~60℃くらいで溶け始めます。

ハーブ軟膏の作り方:ミツロウを溶かす

できあがりの硬さを確認する

ミツロウが溶けたら、軟膏の硬さは本当に大丈夫なのかどうかのチェックをします。

実は加熱後の軟膏は、まだ完成品の硬さにはなっていません。

軟膏は常温でじっくりと冷ました時にはじめて、できあがりの硬さになるのです。

常温になるまで待つのでは効率が悪いので、冷凍庫で仕上がりの硬さを確認してみましょう。

ハーブ軟膏の作り方:硬さの確認方法

軟膏の硬さを確認する方法

1 清潔なスプーンで、完成した軟膏をひとすくいする
2 冷凍庫に小皿などを置き、その上に1のスプーンをそっと乗せる
3 2分後に取り出す

冷凍庫から取り出したばかりの軟膏は、正確には、使う状態の軟膏よりも多少は硬くなっています。

指で押してもへこまないくらいの硬さになっている
爪をつかわないと軟膏をはがせない

という硬さであれば成功です!ちょうどリップクリームくらいの硬さの軟膏に仕上がっています。

軟膏がもしお好みの硬さでなければ、とっておいたハーブオイルと残りのミツロウで調整しましょう。

軟膏が硬すぎる場合
 ハーブオイル大さじ1~2を足してよく混ぜ、再び冷凍庫に入れてみる

軟膏が柔らかすぎる場合
 残りのミツロウ小さじ1~2を足して再び加熱して溶かす。冷凍庫に入れて硬さを確認する。

調節後にお好みの硬さになったら、オプションのビタミンEオイルエッセンシャルオイルを加えてよく混ぜます。

これでハーブ軟膏のできあがりです!

温かいうちに保存容器に注ぎます。
すぐに容器のふたを閉めると中に水滴が入ってしまうことがあるので、ある程度冷めてからふたをしましょう。

ハーブ軟膏の作り方:完成

驚くほど低コストで、質の高いハーブ軟膏を作ることができました!家計にもうれしいですね。

ハーブ軟膏はいつ使えばいい?

ハーブ軟膏は次のようなときに役立ちます。

ハーブ軟膏が使える症状

乾燥肌
粉吹き肌
肌荒れ
かぶれ
ひっかき傷
ささくれ

ハーブ軟膏が使えない症状

ぐじゅぐじゅした(乾燥していない)傷や肌荒れ
にきび
日焼けしたてのヒリヒリした肌
やけどしたての肌
深い傷
重度の肌の疾患

ハーブ軟膏は基本的に、皮膚の下に入れ込むような使い方は避けます。
つまり、深くぱっくりと割れた傷の中に塗り込むことは避けてください。肌の中に異物を入れ込んだ状態で傷がふさがるので、体にはあまり良い方法とは言えません。

さらに、軟膏は乾燥した肌の状態にのみ使います。
まだ水分のある「じゅくじゅくした状態」でハーブ軟膏を塗り込んでしまうと、傷の治りを妨げることになります。

ハーブ軟膏は、局所的(狭い範囲)での保湿力に優れています。
指先のささくれや、肌の一部がガサガサしているときには、ハーブ軟膏をたっぷりと塗り込むことで、肌が正常な状態に戻るのを助けてくれます。
反対に、マッサージオイル代わりなど、体の広い範囲に使うとベタベタしすぎるのでおすすめできません。

ハーブ軟膏の活用法

小さい容器に入れて持ち運ぶ
ハンドクリーム代わりに手の保湿に使う
リップバームとして唇の保湿に使う
食事前の口紅落とすときのクレンジング剤として
飛行機での乾燥を防ぐための乳液代わりに
旅行先での基礎化粧品のひとつとして

意外に役立つのが、食事前の口紅のクレンジングとして使う方法です。

食べ物に口紅がつくと何だか気持ちが悪いので、私はいつも食事前には口紅を落とすようにしています。

ただティッシュでおさえるだけでは口紅はなかなか落とせませんが、ハーブ軟膏をなじませてからティッシュでおさえると、きれいに落とすことができます。外出先にも持ち運びできるので、本当に役立っています。

ハーブ軟膏は食べても無害

ミツロウは、唯一食べられるロウ(蝋)です。
ハーブオイルも食べられます。

積極的に食べるのはおすすめしませんが、もし口に入ってしまっても体に害はありません。
この点が市販のクリームとは違うので、本当に活用しがいがあるんです。

唇に塗ってから食事をしても安心
子供の手の保湿に使っても安心
料理中にも気軽に手を保湿できる

市販のハンドクリームを使っていたときには、料理にハンドクリームが入ってはまずいと思い、

ハンドクリームで保湿 → 石鹸で洗い流す → 料理を作る → またハンドクリームを塗る

ということを繰り返していました。
これは本当に手間でしたし、ここまでやっても手荒れは治らないですし…

ハーブ軟膏なら、

手にハーブ軟膏を塗って保湿する → そのまま料理できる

という流れが可能です。これは大助かりです!

ハーブ軟膏で乾燥知らず

ハーブ軟膏を一度作ると、2度目3度目と作り続けてしまうという方が多いです。

そのくらい、あらゆる場面で役に立ちます。

プレゼントにも喜ばれるハーブ軟膏。
ぜひ挑戦してみてくださいね。