簡単!入れるだけ!ハーブの冷凍保存法を徹底解説
「ハーブを買うといつも最後まで使い切れない」
ということはありませんか?
ハーブは1度にたくさん使うものではないため、ハーブ好きの私でもいつも余らせてしまいます。
そんな余ったハーブをおいしくする保存する方法としておすすめなのが「冷凍保存」です。
ハーブ乾燥させてしまうとなかなか料理には使いづらくなりますが、冷凍させるならフレッシュハーブと同じ使い方ができます。
ぜひこの機会にハーブの冷凍保存をマスターしてどんどん活用してみてくださいね。
目次
1 ハーブの冷凍方法にはどんなものがある?
2 ハーブのアイスキューブの作り方
3 「袋に入れるだけ」の冷凍保存
4 冷凍保存の注意点
ハーブの冷凍方法にはどんなものがある?
ハーブの冷凍方法は、3通りあります。
- 水と一緒に凍らせる
- オイルと一緒に凍らせる
- そのまま凍らせる
ハーブは野菜よりも日持ちしないため、昔からハーブをおいしく冷凍する方法が色々と考え出されてきました。先人たちの知恵を借りておいしく冷凍してみましょう。
それぞれの保存方法の良い点
1 水と一緒に凍らせる
水にハーブのエキスを水に抽出しながら冷凍する方法です。料理に使うと、ハーブのうま味がすぐに食材に移ります。
2 オイルと一緒に凍らせる
ハーブの油性成分=香り成分をオイルに抽出しながら冷凍する方法です。フライパンに入れて加熱すると、新鮮な頃と同じような強い香りが出ます。
3 そのまま凍らせる
ハーブをそのまま凍らせれば、フレッシュハーブと同じような使い方をすることができます。
それでは、それぞれの方法の詳しい作り方を見ていきましょう。
ハーブのアイスキューブの作り方
ハーブを氷にして保存すると、デリケートなハーブでも水/オイルの壁に守られて、新鮮さを保つことができます。
アイスキューブに使う液体は、水、オリーブオイル、サラダ油、ごま油、ハーブウォーター、ハーブティー、ジュース、紅茶など、自由に選ぶことができます。
さらに、フルーツやレモンの輪切り・ニンニクのみじん切りを加えたり、他のハーブとミックスして凍らせたりと、色々な組み合わせを楽しむこともできます。

イチゴとミントのアイスキューブ

バジル・ローズマリー・ディルとニンニクのアイスキューブ
Instructions ーハーブのアイスキューブの作り方ー
- 葉を入れる
- オイルを注ぐ
- できあがり
1 フレッシュハーブを細かく刻み、製氷皿に入れます。目安は、1つのマスにそれぞれ大さじ1のハーブです。
2 水やオリーブオイルなど、お好みの液体を注いで凍らせます。
3 保存期間は3ヶ月までです。
アイスキューブの冷凍はこんなハーブにおすすめ
・バジル、ミント、セージ、ローズマリー、オレガノ、レモンバーム、セージなどの葉物ハーブ。
・ジンジャー、ローズヒップなどの硬いハーブ。
「硬いハーブ」の方は、香りが出やすいように、あらかじめ薄切りしたり、つぶしたりしてから氷にしてくださいね。
ハーブアイスキューブの上手な使い方
ハーブの氷は解凍せずにそのまま使います。使った液体によって使い方が多少異なります。
水+ハーブのアイスキューブ
・炒め物の仕上げ、スープ、パスタソースの香りづけなど。
・ティーポットに2~4個入れてお湯を注げばハーブティーも楽しめます。
・我が家ではスムージーに投入したりもします(バジル・ミントがおすすめ)。
オイル+ハーブのアイスキューブ
・フライパンにポンと投げ入れたら火をつけ、食材を炒めます。
・オリーブオイルのキューブはパスタやドレッシング、肉や魚のソテーに(バジル・ローズマリー・オレガノがおすすめ)。
・ごま油なら中華の炒め物に(バジルがおすすめ)。
・サラダ油で作れば、和洋中に万能に使うことができます。
ジュース+ハーブのアイスキューブ
・フルーツを加えるのがおすすめ
・炭酸水に浮かべるとフレーバーウォーターになります(ミント・ローズマリーがおすすめ)。
完成したハーブのアイスキューブは、そのままトレーに入れておかずに、ジップロックに入れて保存しましょう。香りが長持ちします。
「袋に入れるだけ」の冷凍保存
ハーブのアイスキューブは組み合わせが色々で楽しいのですが、刻まずにそのまま冷凍できればずっと楽になりますよね。
ここからは、ハーブをそのまま冷凍する方法をご紹介します。
どんなハーブがおすすめ?
ハーブをそのまま冷凍する方法は、どのハーブにも使えるテクニックではありません。
葉が肉厚で硬いハーブというのが条件です。
そのまま冷凍できるハーブ
ローズマリー、タイム、ディル、ローリエ、レモングラス(茎の部分)、ラベンダー、ジンジャー、ターメリックなど
Instructions ーハーブをそのまま冷凍する方法ー
1 フレッシュハーブを洗い、水分をよくふき取ります。(できればそのまま30分以上おいて乾燥させます)
2 1をジッパー付きビニール袋に入れます。袋の口をしっかりと閉めたら、冷凍庫で保存します。
3 保存期間は3ヶ月までです。
冷凍のポイント
ハーブを冷凍するときには、1.葉のみ、2.茎ごと、ジンジャーやターメリックなら3.薄切りにして保存することができます。
葉のみ・薄切りなら料理にそのまま使いやすいですし、茎ごとだとハーブの香りづけをする際に役立ちます。お好みで選んでみてくださいね。
冷凍ハーブの使い方
フレッシュハーブと同じように使う
そのままの形で冷凍されているので、フレッシュハーブと同じように料理に使うことができます。
注意点としては、凍ったまま使うということです。解凍してしまうと水分が出てきてハーブの香りが逃げてしまうのでご注意ください。
冷凍後はどうなる?
ハーブの冷凍で気になるのが「冷凍後にどうなるのか」ということですよね。
冷凍後は、ハーブは多少色あせがあるものの、香りはきちんと残っています。ただ、ハーブティーの味は多少落ちます。
冷凍後のハーブはどうなる?
少し色あせる
食感が悪くなる(柔らかくなる)
熱を加えれば香りは復活する
下の写真は、冷凍後のタイム(左側)、冷凍後のローズマリー(右)です。タイムは冷凍前と比べてもあまり色の変化がありませんでした。一方ローズマリーの方は、冷凍後は黒ずんでいます。
冷凍後のハーブにはきちんと香りが残っているので、料理などに活用することができます。
私は以前、冷凍のタイムでタイムシロップを作ったのですが、びっくりするほど香りが豊かでした。
ただし見た目は多少黒ずむので、トッピングや飾りには向いていません。
冷凍のタイムは見た目はほぼフレッシュな状態と変わりませんでしたが、ローズマリーはしっかりと黒ずむのでお肉の上にトッピングしたり、ということは避けることをおすすめします。
また、冷凍ハーブで作ったハーブティーは味が落ちるだけでなく、水色もくすみます。見た目も味もフレッシュ・乾燥にはかなわないので、冷凍ハーブのハーブティーはあまりおすすめしません。
柔らかいハーブは冷凍できないの?
「そのまま冷凍する方法は丈夫なハーブのみ」とお伝えしましたが、実は、柔らかいハーブも別の方法を使えばそのまま冷凍することができます。
柔らかいハーブとは、ミント、バジル、オレガノ、セージ、イタリアンパセリ、パクチーなどです。
イタリアンパセリの冷凍方法を解説した記事があるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
冷凍保存の注意点
ハーブを冷凍したら、次の点に気をつけましょう。
冷凍庫の奥の方にしまう
扉の開け閉めによって、冷凍庫の温度は想像よりも急激に変化します。ハーブは冷凍庫の奥の方に入れておくのがおすすめです。温度の上がりやすい手前側で冷凍させるのは避けましょう。
早く使い切る
冷凍ハーブは3か月たっても使うことができます。とはいえ、日が経つごとにハーブの苦味が強くなっていきます。3か月ギリギリまで冷凍しておかずに、できるだけ1ヶ月以内に使うようにすると、ハーブをおいしく消費できます。