簡単!入れるだけ!ハーブの冷凍保存法を徹底解説
「ハーブを買うといつも最後まで使い切れない」
ということはありませんか?
ハーブは1度にたくさん使うものではないため、どうしても残ってしまいますよね。
残ったハーブはしっかりと保存をしておけば、ダメにすることなく長く楽しむことができます。
今回は、ハーブを新鮮に近い状態で長期保存できる「ハーブの冷凍保存」について詳しく解説していきます。
※ ハーブの保存法のまとめ記事はこちら
ハーブの保存は手抜きでOK|おいしく長持ちさせる方法
ハーブの冷凍方法にはどんなものがある?
ハーブの冷凍方法は、3通りあります。
上の方法の1と2は同じ作り方なので、まとめてご紹介します。
ハーブを氷で保存する
まずご紹介するのは「ハーブの氷」です。
ハーブの氷は、製氷皿にハーブとお好みの液体(水、オイルなど)を入れて凍らせるという方法です。
ハーブを氷にすると液体にガードされてハーブが空気に触れないため、ハーブの酸化や乾燥を防ぐことができます。
ハーブの氷の良いこと
・炒め物やスープなどの料理にそのまま投入できる
・スムージーに加えてミネラルを補給
・アイスティーやジュースに加えれば手軽にハーブの風味を楽しめる
ハーブの氷に使える液体
水、オリーブオイル、サラダ油、ごま油、ハーブウォーター、ハーブティー、ジュース、紅茶など
フルーツやレモンの輪切り・フルーツ果汁・ニンニクのみじん切りを加えたり、他のハーブとミックスして凍らせたりと、色々な組み合わせで楽しむことができます。
↑ イチゴとミントのアイスキューブ
↑ 左から:バジル、ローズマリー、ディルとニンニクの氷
ハーブの氷の作り方はいたって簡単です。ハーブの葉を製氷皿につめてオイルなどの液体を注ぐだけ。
ジンジャーなどの硬いハーブはみじん切りにしてから製氷皿に入れます。
製氷皿の1マスあたりに入れるハーブの量を「大さじ1」にすると、お料理にも使いやすいですよ。
完成した氷はジッパー付き保存袋に入れておきましょう。保存期限の目安は3か月です。
冷凍ハーブの作り方
冷凍食品のコーナーで見かける「冷凍ほうれん草」や「冷凍グリンピース」のように、ハーブも冷凍できたら便利ですよね。
ここからは、冷凍ハーブの作り方をご紹介します。
どんなハーブがおすすめ?
冷凍ハーブに合うのは、葉が肉厚で硬いハーブです。
薄い葉を持つミントやバジルでもできないことはないのですが、袋の中で粉々になって使いづらいなと感じます。
葉が薄ければ香りが抜けるのも早くなるので、できれば上でご紹介したような氷にして、空気に触れないようにガードするのがおすすめです。
冷凍ハーブにおすすめのハーブ
葉が丈夫なハーブ:ローズマリー、タイム、ディル、ローリエ、レモングラス(茎の部分)、ラベンダー、ジンジャー、ターメリックなど
冷凍ハーブの作り方
1 フレッシュハーブを洗い、キッチンペーパーやサラダスピナーを使って水分をよく飛ばします。(できればそのまま30分以上おいて自然乾燥させます)
2 1をジッパー付きビニール袋に入れます。袋の口をしっかりと閉めたら、冷凍庫で保存します。
3 保存期間は3ヶ月です。
冷凍のポイント
冷凍ハーブは、葉だけでも良いですし、枝ごと保存袋に入れてしまってもOKです。
ジンジャーやターメリックのようなハーブであれば、薄切りにして保存しましょう。
冷凍ハーブの使い方
冷凍ハーブは凍ったまま使います。
例としては、トマトのパスタソースを煮立たせるときに大さじ1ほどの冷凍ハーブを振りかけて、加熱しながら混ぜて香りを出します。
炒め物にも凍ったまま投入してください。バジルやミントなどの葉物ハーブであれば、炒め物が完成する30秒ほど前に投入して香りを出せば十分です。ミントやバジルはアジア系の炒め物にぴったりですよ。
レシピを見て作るときには、レシピの材料欄のフレッシュハーブの分量よりも気持ち多めの分量で使ってみてくださいね。
冷凍後はどうなる?
巷のハーブの冷凍方法でほぼ公開されていないのが
「ハーブを冷凍するとどうなるのか」
「本当に香りは残っているのか」
ということですよね。
結論から言ってしまえば、ハーブは冷凍させると質は落ちます。やはりフレッシュハーブと全く同じというわけにはいきません。
それでも、家庭料理で使う分には全く支障はないです。
「しっかりと加熱して香りを出すこと」にさえ気を付けていれば、フレッシュハーブと大差なしに料理に活用できるはずです。
冷凍後のハーブはどうなる?
少し色あせる
食感が悪くなる(柔らかくなる)
熱を加えれば香りは復活する
香りが多少弱くなる
下の写真は冷凍後のタイムとローズマリーです。
タイムは冷凍前と比べてもあまり色の変化がありませんでした。一方ローズマリーは、冷凍後は黒ずんでしまいました。
(左)タイム、(右)ローズマリー
ローズマリーは色がくすんでいますが、料理の飾りに使うのでなければ問題ありません。鶏肉やポテト料理に使ってみてください。
ただし、冷凍ハーブの「ハーブティー」はちょっと微妙だなと感じました。味と色がダイレクトに来るからでしょうか。冷凍だと気分が萎えます。
ハーブティー好きの方は、思い切って乾燥させてしまうのがおすすめです↓
冷凍保存の注意点
ハーブを冷凍したら、次の点に気をつけましょう。
冷凍庫の奥の方にしまう
扉の開け閉めによって、冷凍庫の温度は想像よりも急激に変化します。ハーブは冷凍庫の奥の方に入れておくのがおすすめです。温度の上がりやすい手前側で冷凍させるのは避けましょう。
早く使い切る
冷凍ハーブは3か月たっても使うことができます。とはいえ、日が経つごとにハーブの苦味が強くなっていきます。3か月ギリギリまで冷凍しておかずに、できるだけ1ヶ月以内に使うようにすると、ハーブをおいしく消費できます。