ハーブの乾燥は意外と簡単!|3つの乾燥方法をご紹介

ハーブの乾燥は意外に簡単!|3つの乾燥方法をご紹介

「庭のハーブがどんどん伸びてきて使いきれない!」

ということはありませんか?

生い茂るハーブを見ると、うれしいような、ちょっとため息をつきたいような・・・という方も少なくはないと思います。

実は、ハーブが生い茂っている時期は、ハーブの旬の時期です。
この時期のハーブは1年間の中で最もおいしく、最も強い効能を持っています。

ハーブが生い茂ってきたら、ぜひハーブを収穫して乾燥させてみましょう。

旬のおいしいハーブを1年も2年も楽しむことができますよ。

この記事では、3種類の保存の方法をご紹介します。
それぞれの良い面も悪い面も含めて、経験者の視点から丁寧に解説していきます。

ハーブの乾燥方法3つ

まずは、ハーブを乾燥させる方法にはどんなものがあるのかを見ていきましょう。

ハーブの乾燥方法3つ

 自然乾燥

急激な温度変化を与えないので、ハーブが一番良い状態で乾燥できる王道の方法。

 電子レンジ乾燥

急ぎでドライハーブが必要な時に役立つ。色持ちは良いが、香りはかなり失う。少量での乾燥向け。

 オーブン乾燥

梅雨の時期におすすめの方法。コツをつかめば便利な半面、ハーブが焦げやすいという欠点も。

ハーブは乾燥させて「ドライハーブ」にすると、2年ほど保存することができます。

方法1:自然乾燥法

方法1:自然乾燥法

自然乾燥法とは名前の通り、自然の力(風・熱)で乾燥させる方法です。

古代から使われている方法ですが、科学が発達した現代でもこの方法がもっとも優れた方法だとされています。

記事下でご紹介する「電子レンジ」「オーブン」の乾燥法とは違い、はじめてでも失敗しにくい簡単で確実な方法です。

特別な理由がなければ、自然乾燥法でハーブを乾燥させることをおすすめします。

ハーブを自然乾燥させるには、次の2つの方法があります。

自然乾燥の方法2つ

 茎/枝がついているハーブの場合
逆さに吊り下げて乾燥させる

 葉だけ/花だけのハーブの場合
トレーやザルに並べて乾燥させる

乾燥のさせ方はどちらも一緒なのですが、茎があるかないかで置き方が異なる、というだけです。簡単ですね。

茎がついている場合はつり下げる

茎がついている場合はつりさげる

ハーブに茎や枝がついている場合には、逆さに吊り下げて乾燥させましょう。

なぜ逆さにして乾かすのかというと、デリケートな葉の部分に「ひも」などを触れさせないようにするためです。
また、逆さなら葉の方により多くの風を通すことができます。

早く乾かすためのポイント

 束ねるハーブは最大3枝まで

 ハーブ同士の間隔をあける

 風通しの良い場所に吊り下げる

ハーブを大きな花束にして吊るして乾燥させている画像をよく見かけますが、あれは空気が乾燥している外国だからこそ成せる技です。

日本は湿気が多いので、なるべくハーブの中に風が通るように、小さな束をいくつも並べるように乾かす方がうまくいきます。

何を使ってつるせばいい?

 洗濯ピンチハンガーにはさんでつるす

 ひもを張って、ハーブを引っかけるようにしてつるす

 室内干し用のタオルハンガーにかける

他には、使わない部屋のドアノブ、カレンダーを一時的に取り外して釘に引っかけるなど、色々な場所を利用することができます。

ちなみに、ハーブを束ねるときには「ひも」よりも「輪ゴム」を使うと便利です。

ハーブは乾燥すると縮むので、ひもだとハーブがすり抜けて落ちてしまうことがあります。輪ゴムならそのような心配はありません。

下の写真のようにS字フックをつけると、色々な場所にかけやすくなります↓

ハーブを吊り下げて乾燥させる

ひもに引っかけるなら茎の枝分かれしている箇所に引っかけるようにすると良いです↓

ハーブを吊り下げて乾燥させる1

カレンダーを外して引っかけるとこのような感じになります↓ この写真は輪ゴムが青なので微妙なのですが、目立たない輪ゴムに変えればインテリアにもなりそうですね。

ハーブを吊り下げて乾燥させる2

めったに使わないドアノブに引っかけたりもします。家中ハーブだらけ↓

ハーブを吊り下げて乾燥させる3

つりさげる時の注意点

 日光に当てない

 空気のこもる場所は避ける

 火のそばなどの温度の上がる場所は避ける

つり下げるときには、基本的には上の3つだけに注意すれば大丈夫です。

外に洗濯物と一緒に干せれば早く乾くのですが、ハーブはそれができません。
日光の熱で香りが飛んでしまい、風味も効能もない「ただの苦い草」になってしまいます。

またクローゼット内などの空気の動きのない場所も避けるのが無難です。

水分を飛ばすことが目的なので、お風呂場などの湿気のある場所も避けましょう。

茎がついていない場合は並べる

ハーブをトレーに並べて乾燥させる

つり下げるための茎や枝がないハーブは、並べて乾かしましょう。

こちらはつり下げる場合と違って、葉に当たる風が一方向に限られます。時々裏返してみたりして、全体的に風が当たるようにすると良いですよ。

何を使って並べればいい?

 トレー+キッチンペーパー

 ザル

 野菜乾燥用のネット

一番手軽なのは、トレーやお盆などにキッチンペーパーを敷いて、上にハーブを並べて乾燥させるという方法です。

ザルは風通しが良いですが、乾燥後に細かいハーブが目詰まりを起こして少し面倒な場合があります。

最近では、100円ショップに野菜乾燥用のネット(3~4段になっているもの)が売っていますね。こういうものを利用するのも良いと思います。

並べるときの注意点は?

 重ならないように並べる

 直射日光に当てない

ハーブを早く乾かすには、ハーブを何重にも重るのはやめましょう。ただしハーブは乾燥すれば縮むので、横方向(隣り合わせ)の間隔は狭くしても大丈夫です。

また、吊るす場合と同じように直射日光にも当てないようにしてくださいね。

廊下に置いておいたりすると、知らないうちに日光が当たっていたりします↓ ときどき様子を見に行ってみると安心ですね。

ハーブを並べて自然乾燥させる

もちろん、時間帯によってハーブのトレーを移動させてもOKですよ。

方法2:電子レンジ乾燥法

ハーブの電子レンジ乾燥法↑電子レンジで乾燥させたパセリ

ハーブは電子レンジでも乾燥させることができます。

しかしながら、この方法は「すぐにハーブが欲しいときの救済策」と考える方が良いです。

乾燥後の色はきれいなのですが、香りがかなり飛びます。

電子レンジで香りが飛ぶ理由

一度試したことのある方ならお分かりになると思うのですが、ハーブを電子レンジにかけると、ハーブの香りが部屋中に広がります。

これは「ハーブの香りが今まさに抜けている」という状態です。

部屋は良い香りになりますが、できれば香りが出るのは料理に使うタイミングにしたいですよね。

電子レンジを使うとハーブの香りが抜けるのは、急激に高温になることが原因です。

ハーブの香り成分は高温で揮発します。熱で水分を飛ばす電子レンジを使えば、香りがなくなるのは避けられないと言えそうです。

電子レンジの乾燥が便利な場合

とはいえ、電子レンジの乾燥法があってよかったと思うこともあります。

それは「少量のドライハーブが今すぐほしい」ときです。

料理にはフレッシュハーブばかりが使われがちですが、実は煮込み料理などにはドライハーブを使う方が甘味やまろやかさが出ておいしく仕上がるんです。

特にローズマリーなんかは、フレッシュだと苦いのですが、乾燥させたとたんに苦味が消えたりするので、ドライハーブの方が良いという場合もあります。

他には、オレガノもフレッシュよりもドライがおいしいですよ。

お料理にちょっとだけドライハーブが必要なときに、ぜひ使ってみてくださいね。

電子レンジ乾燥法の手順

材料

フレッシュハーブ(茎・枝は取り除いておく)
耐熱皿(大きく平たいもの)
キッチンペーパー

作り方

1 耐熱皿にキッチンペーパーを敷きます。
2 ハーブを重ならないように並べたら、500Wで30秒間 加熱します。
3 その後は30秒~1分ごとに、ハーブの様子をチェックしながらレンジにかけます。
4 ハーブを触ってみてパリパリになったらできあがり。

電子レンジ乾燥法の注意点

くどいようですが、電子レンジを使うとハーブの香りが抜けます。

そのため「ハーブを長期保存したい」という理由で電子レンジを使うのはおすすめできません。

ハーブの香りと一緒に効能も失われるので、ハーブティー用としてももったいないです。

方法3:オーブン乾燥法

方法3:オーブン乾燥法

オーブン乾燥法は、アメリカのおばあちゃんがよく使うクラシックな方法のため、なんだか憧れてしまいます。

しかしながら、何度試しても私はうまくいきませんでした。どうしてもハーブが焦げてしまうんです。

知り合いの話によると、ベイリーフ(ローリエ)やジンジャー(ショウガ)などの硬いハーブならうまくいくのだそうです。

パセリやオレガノ、ミントやバジルなど、薄い葉のハーブをオーブンで乾かすという人もいるようですが、やはり焦げやすくて大変なようです。

オーブン乾燥法はどんなときに役立つ?

私が失敗を重ねているオーブン乾燥法ですが、うまく利用している人もたくさんいます。

オーブンのクセと、ハーブがどのタイミングで焦げそうになるのかなど、コツをつかむことさえできればかなり活躍するとのことです。

オーブン乾燥法は、次のようなときに役立ちます。

 ハーブを大量に乾かしたいとき

 梅雨の時期に乾かしたいとき

ハーブが大量にある場合には、電子レンジで乾燥させるのはかなり難しいです。

かといって、梅雨の時期だと自然乾燥法も1か月かかってしまうこともあり、「ハーブが乾く前にカビが生えてしまった」となることがあります。

私が失敗したのは、ハーブの量が少なかったこと、そしてアメリカの火力の強いオーブンを使っていたことにも原因があったと思います。日本のオーブンレンジなら温度が低めなのでうまくいくのかな、と思っていたりします。

オーブン乾燥法の手順

材料

フレッシュハーブ(茎・枝つきでOK)
オーブン用トレー(またはオーブン対応の大皿)
ベーキングシート(アルミホイルでも代用可)

作り方

1 トレーにベーキングシートを敷き、ハーブを重ならないように並べます。
2 トレーをオーブンに入れたら、最低温度に設定して余熱を開始します。ハーブが乾くまで、10~15分おきにハーブの様子をチェックします。
3 可能なら、オーブンの扉を少し開けておいて、外気を流れこませるようにして乾燥させるとうまくいきます。

オーブン乾燥法の注意点

オーブン乾燥法も、電子レンジと同じように、熱でハーブを乾燥させます。

つまり、ハーブの香りが飛ぶことは避けられません。

どうしても必要なときだけの救済策として利用することをおすすめします。

ハーブの乾燥の失敗の原因はひとつ

乾燥したかどうかの確認方法

ハーブの乾燥で失敗したという方に話を聞いてみると、すべての方が「最後のチェックが甘かった」という点に原因がありました。

最後のチェックとは何かというと、ハーブが本当に乾燥したのか、ハーブの乾燥の工程を終えても良いのか、という判断のことです。

ほとんどの方は、ハーブの乾燥を早く終えたいがために、見た目で「乾いてそうだな」と判断して保存の作業に入ってしまいます。

そうすると、保存後にカビが生えてきた、ニオイがおかしい、ということにつながります。

ぜひ、最後のチェックは念入りに行ってみてくださいね。

乾燥のチェックの手順

1 ハーブの葉を、親指と人差し指でつまみます。
2 そのまま数回こすってみます。
3 ハーブがパリパリと音を立てて崩れたなら、完全に乾燥しています。
4 もしハーブが崩れずない、または指の中で小さく丸まるだけなら、まだ水分が残っています

 タイム、ローズマリーは「折って」確認

タイムやローズマリー、ローリエなどの厚みのある葉を持つハーブは、半分に折って確認してみましょう。「パキッ」と音を立てて折れれば乾燥完了、ただ曲がるだけならまだ乾燥はしていません。

もし、これらのチェックをしてみて「まだ乾燥していなかった」という場合でも、ハーブが乾くまではあと一息です。おそらく1~2日後にはパリパリになるので、もう少しがんばってみましょう。

完成後のドライハーブは2年ほど保存することができます。密閉容器に入れて、湿気を防ぎながら保存しましょう↓

 ドライハーブをおいしく保存するコツ

ドライハーブで楽しめる5つのこと

さいごに、ドライハーブにすると楽しむことのできる6つのアイディアをご紹介します。

ドライハーブは長く保存できるので、気になるものからゆっくりとお試しくださいね。

 ドライハーブティー
フレッシュハーブで作るよりもまろやかで深みのあるハーブティーを楽しむことができます。ぜひ完成したハーブで贅沢な一杯を楽しんでみてください。

 ティーブレンド
気になる効能を組み合わせてハーブのブレンドティーを作ってみましょう。毎日の体質改善におすすめです。

 ハーブティーで簡単ギフト作り
ドライハーブをブレンドして小瓶につめればプチギフトにもなります。とってもかわいくて喜ばれますよ。

 ハーブソルト
ドライハーブはスパイスとの相性が抜群。シナモンやナツメグ、カルダモンなどと合わせてオリジナルのマジックソルトを作ってみましょう。

 ハーブオイル
フレッシュハーブだと腐りやすいハーブオイルは、ドライハーブで作るのが正解。味も香りも本格的になります。

 ブーケガルニ
ドライハーブはシチューやスープの出汁として使うととってもおいしいです。レストランの味が簡単に再現できますよ。

 ハーブシロップ
フレッシュハーブのシロップは薄くまりやすいのですが、ドライハーブで作ると濃厚で風味もまろやか。ぜひお試しくださいね。