フレッシュハーブがないときの解決法|ドライハーブで置きかえOKの簡単ルール

フレッシュハーブがないときの解決法|ドライハーブで置きかえOKの簡単ルール

作りたいレシピを見たときに、材料欄の「フレッシュハーブ」という文字を見て、こう思ったことはありませんか?

「ドライハーブなら家にあるのに・・・」

ハーブを育てている方でも、1年中好きなときにフレッシュハーブが採れるというわけではありませんよね。

「ドライバジルが家にあるのに、お店にフレッシュバジルを買いに行く」というのは、何となく損したような気持ちになるものです。

そこで今回の記事では、フレッシュハーブが手元にないときに、ドライハーブで代用する方法をご紹介します。

簡単なルールを覚えれば、フレッシュバジルがないときにドライバジルを使うことができますし、ローズマリーやタイムでも同じことが可能です。

フレッシュハーブがなくて困ったことがある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

フレッシュ→ドライに置きかえる

フレッシュハーブ→ドライハーブに置きかえる

さっそく、フレッシュハーブからドライハーブに置きかえて使う場合のルールをご紹介します。
置きかえのルールは次の通りです。

フレッシュハーブ【大さじ1】=ドライハーブ【小さじ1】

ほとんどのハーブは、この置きかえの比率でうまくいきます。

つまり「フレッシュ:ドライ=3:1」ということになりますね。

フレッシュからドライへ置きかえ

 フレッシュから→ドライへの置きかえルール

フレッシュハーブ【3】=ドライハーブ【1】

 置きかえの例
フレッシュ【大さじ1】=ドライ【小さじ1】
フレッシュ【大さじ3】=ドライ【大さじ1】
フレッシュ【1カップ】=ドライ【1/3カップ】

フレッシュハーブが手もとにない場合には3で割った量のドライハーブを使えば、上手に代用することができます。

置きかえルールはなぜうまく行くの?

置きかえルールはなぜうまく行くの?

どうして3:1で代用できるのか、その理由が気になりますよね。

その答えは、ドライハーブは水分が抜けて体積が小さくなるからです。

ハーブのほとんどは「水分」

実は、ハーブのほとんどは水分から構成されています。

パセリやバジルなどの葉物ハーブであれば特に水分量が多く、全体の80~90%が水分です。

ハーブから水分が抜けた状態(=ドライハーブ)になると、そのサイズはフレッシュだった頃と比べておよそ3分の1程度になります。

大さじ1のフレッシュハーブと、大さじ1のドライハーブ。
見た目は同じように見えても、実はドライハーブの方が3倍の量になっているのです。

ドライハーブは濃厚な味

ドライハーブを少なく使うもうひとつの理由は、ドライハーブの方が味が濃厚なためです。

水分がなくなったドライハーブの中には、ギュッと凝縮されたエッセンシャルオイル(香り成分)や栄養素が詰まっています。

フレッシュハーブのときには水分で薄められて気が付かなった甘味や苦味は、ドライハーブになったとたん、強く現れます。

ハーブティーの味を比べてみても、フレッシュハーブティーはあっさりとした味なのに対し、ドライハーブティーはまろやかさとコクがしっかりと感じられます。

濃厚な風味を持つドライハーブは、料理には少量だけを使うのがおいしく作るポイントです。

置きかえの例外ルール3つ

置きかえの例外ルール3つ

一部のハーブには、置きかえのルールが当てはまらないものもあります。

なぜなら、植物の種類によって、含まれている水分量や香りの強さが異なるからです。

また、ハーブの鮮度や形態によっても、置きかえのルールは変わります。

ここからは、いろいろな例外のパターンをご紹介します。

例外ルール(1):ドライハーブの鮮度が落ちている

ドライハーブの鮮度が落ちてくると、香りが弱くなります。

香りが弱くなってしまったハーブでは、通常の置きかえの比率だと「香りがない」と感じます。
よって、ドライハーブを気持ち多めに使う必要があります。

まずは、あなたのドライハーブの鮮度をチェックしてみましょう。

あなたのドライハーブは新鮮?

ドライハーブが新鮮であるサイン

 保存容器のふたを開けたときに、しっかりと香る

ドライハーブが新鮮かどうかを確かめるには、保存容器のふたを開けたらすぐに鼻を近づけて香りをかいでみてください。

しっかりとした香りがあるのなら、あなたのドライハーブは新鮮ということになります。

反対に「あまり香りがしない」という場合には、例外のルールを使いましょう。

 置きかえの例外ルール(1):ドライハーブの香りが弱い場合

フレッシュハーブ【大さじ1】=ドライハーブ【大さじ1/2】

ドライハーブの香りが弱いと感じたら、フレッシュハーブの半分の量のドライハーブを使えばうまく代用することができます。

ハーブの鮮度を保つためにも今いちど、正しく保存できているかをチェックしておきましょう。

例外ルール(2):粉状のドライハーブの場合

粉状のドライハーブの場合

ドライハーブがパウダータイプの場合には、スプーンですくったときの量が、通常のドライハーブよりも多くなります。

フレッシュハーブの代わりに粉末のハーブを使うときの比率は次の通りです。

 置きかえの例外ルール(2):粉状のドライハーブの場合

フレッシュハーブ【大さじ1】=粉末ドライハーブ【小さじ1/2】

粉末のハーブを使う場合には、フレッシュハーブの量を6で割った量を使います。

例外ルール(3):乾燥すると風味が変化するハーブ

乾燥すると風味が変化するハーブ

ハーブの中には、乾燥の過程で風味を大幅に失ってしまったり、味が変わってしまったりするものもあります。

たとえばローリエやパセリ・バジルなどは、乾燥させると多くの風味を失います。

セージは、乾燥させることで苦味とクセのある風味が際立つので、ドライハーブで代用する場合には入れすぎに注意します。

さらにローズマリーやタイムなどの水分量の少ないハーブは、乾燥させると風味が強くなります。こちらもセージと同じようにやや控えめに使うようにします。

 置きかえの例外ルール(3):風味が変化するハーブの場合


 ローリエ(ベイリーフ)

フレッシュ【葉1枚】=ドライ【葉2枚】


 香りの飛びやすい葉物ハーブ:パセリ、バジル、パクチー、フレンチパセリなど

フレッシュ【大さじ1】=ドライ【大さじ1/2】


 風味の強いハーブ:ローズマリー、タイムなど

フレッシュ【大さじ1】=ドライ【小さじ3/4】

いろいろな例外があって混乱したかもしれませんね。
しかし、これらをすべて覚えておく必要はありません。

記事の最後にすべての例外を表にして載せておくので、分からなくなったらいつでも表に戻って確認してみてください。

 今すぐ「置きかえ一覧表」にスキップする

置きかえがしやすい料理、しにくい料理

フレッシュの置きかえがしやすい料理、しにくい料理

フレッシュハーブがドライハーブに置きかえができるとはいえ、置きかえが「しやすい料理」と「しにくい料理」が存在します。

また、フレッシュハーブが主役で作られているレシピなどは、置きかえることが不可能な場合もあります。

参考までに、料理名をリストにしてみました。
ドライハーブで置きかえる前に一度目を通してみてくださいね。

置きかえがしやすい料理

 シチュー(ホワイトシチュー、カレー、ビーフシチュー、トマトシチューなど)

 スープ(コンソメスープ、クリームスープ、中華スープ、トマトスープなど)

 オーブン料理(ローストチキン、ロースト野菜、グラタンなど)

 パスタ料理(バジルのトマトパスタ、クリームパスタなど)

 ハーブティー(ミントティー、カモミールティーなど)

 ハーブオイル(バジルオイル、ローズマリーオイルなど)

 ハーブシロップ(ミントシロップ、エルダーシロップなど)

 ハーブバス(ハーブのお風呂、足湯、手浴など)

ハーブを乾燥させると、食材へ風味が染み込みやすくなります。よってシチュースープにはむしろドライハーブを使う方がおいしくなるかもしれません。

またハーブオイルシロップにドライハーブを使うと、余分な水分が入らないため、保存期間がかなり延長されます。

置きかえがしにくい料理

 サラダ(バジルのカプレーゼや、ミントのサラダなど)

 フレッシュハーブが彩りとして使われている料理(デザートの上に乗っているミント、カナッペの上に乗っているハーブなど)

 アイスティーやハーブウォーター(ミントアイスティー、ローズマリーのハーブウォーターなど)

 ハーブスムージー(ハーブの生葉を直接入れるレシピなど)

 ハーブカクテルやモクテル(ハーブの生葉をつぶして作るモヒートなど)

 ペースト状のソース(バジルソース・ジェノベーゼソースなど)

フレッシュハーブ自体を食べるような料理(サラダ、スムージー、カクテル、バジルソースなど)は、ドライハーブに置きかえることは難しくなります。

アイスティーハーブウォーターについては、ドライハーブでも作ることができます。しかし爽やかな味やリフレッシュ効果は、フレッシュハーブには敵いません。

また、フレッシュハーブの彩りが特徴になっているレシピも、ドライハーブに置きかえたとたん、地味に仕上がってしまうことがあります。たとえばグラスの中で浮かぶフレッシュハーブが美しいドリンクや、下の写真のようなフレッシュハーブが盛り付けられているレシピなどです。できるだけフレッシュハーブが手に入ってから作る方が良いですね。

フレッシュハーブを使う方が良い料理

 ドライハーブへの置きかえができる料理のまとめ

シチューやスープ、オーブン料理やパスタなど、色々な種類の料理での置きかえができます。

フレッシュハーブ自体を食べるような料理では、置きかえができない場合もあります。注意しましょう。

ドライハーブへ置きかえるタイミング

ドライハーブの置きかえのタイミング

フレッシュからドライハーブへ置きかえる場合に大切なのは、比率だけではありません。

ドライハーブを料理に入れる「タイミング」も工夫してみましょう。

 置きかえのタイミング

ドライハーブは料理の「中盤」で加える

ハーブ料理では、たいていは「料理の最後の仕上げ」にフレッシュハーブを使います。これは、フレッシュハーブの香りが飛びやすいことと、色をきれいに保つためです。

一方ドライハーブは、仕上げに入れると硬いまま終わってしまう可能性があります。
ハーブが水分を吸って柔らかくなるまでの時間を考えると、もっと早い段階で入れておく必要があります。

目安としては、料理が完成する5~10分前にドライハーブを料理に加えます。

ドライハーブは取り出せないという点に注意

ドライハーブで代用したいレシピで「最後にフレッシュハーブを取りのぞきます」と書いてある場合があります。

ハーブの香りだけを使うスープやソースなどのレシピでよく見かけます。

最後にハーブを取りのぞく必要のあるレシピで代用する場合には、注意が必要です。

なぜなら、ドライハーブはいったん料理に入れてしまうと、細かすぎて取り出すことができなくなってしまうからです。

 ドライハーブの加え方・取りのぞき方

煮込み料理:ティーバッグにドライハーブを入れてから鍋に入れる。最後にティーバッグを取り出す。

焼き料理(グリル・ロースト)/炒め料理/パスタソースの場合:ドライハーブを手ではさんでこすり、細かくしてから加えます。そのままハーブを取り出すことなく料理を完成させます。

煮込み料理にドライハーブを使う場合には、空のティーバッグや出汁パックに詰めてから入れると、簡単に取り出すことができます。

焼いたり炒めたりする料理の場合には、もう取り出さなくても良いように、ハーブ自体を細かく砕いてしまいましょう。

ただし、ローズマリーは手でこすっても細かくならないので、すり鉢でパウダー状にしてから加えてください。(すり鉢がなければ、瓶の底でつぶしてもOKです)

ドライハーブを置きかえるタイミングまとめ

 レシピには「仕上げにハーブを加える」と書いてあっても、ドライハーブを使う場合には料理の中盤(完成する5~10分前)には加えるようにしましょう。

 シチューやスープ料理で置きかえる場合には、ティーバッグにドライハーブを入れてから鍋に入れます。

 焼いたり炒めたりする料理で置きかえる場合には、ドライハーブを細かく砕いてから入れます。

フレッシュ→ドライへの置きかえ一覧表

フレッシュからドライへの置きかえには、いろいろな例外がありましたね。

例外をすべて暗記するのは大変なので、ぜひこの一覧表を使ってみてください。

スクリーンショットで保存したり、印刷して冷蔵庫に貼ったりするなどしてご利用ください。

 一覧表の注意点

一覧表の比率は、ドライハーブの鮮度や料理の種類によって変動する場合があります。一度にすべての量を入れずに、少しずつ足して味見をしながら調整してください。

 フレッシュハーブ ドライハーブ
バジル大さじ1大さじ1/2
ローズマリー大さじ1小さじ3/4
タイム大さじ1小さじ3/4
ディル 大さじ1小さじ1
ローリエ(ベイリーフ) 葉1枚 葉2枚
パセリ大さじ1大さじ1/2
 イタリアンパセリ大さじ1大さじ1/2
セージ大さじ1小さじ3/4
 シナモン スティック1本(約4cm) 小さじ1
 タラゴン 大さじ1 小さじ1
 ターメリック(ウコン)大さじ1 小さじ1/2(粉)
 ジンジャー(ショウガ)大さじ1小さじ1/2(粉)
 オニオン(玉ねぎ)中1つ 小さじ1(粉)
 ガーリック(にんにく)大1かけ 小さじ1/2(粉)
 ガーリック(にんにく)小1かけ  小さじ1/8(粉)
 チャービル大さじ1 小さじ1
パクチー(シラントロ) 大さじ1 大さじ1/2

おわりに:ハーブがなければ美味しくならない

今回の記事によって、フレッシュハーブがないために無駄な出費をすることになったり、料理自体を作るのをやめてしまったり、ということが少しでもなくなれば、うれしく思います。

レシピの材料欄にある「ハーブ」だけを省いて作るという手もありますが、その方法では料理のおいしさが半減します。

ハーブを省いた料理は、例えるならば「だしの入っていないお味噌汁」です。

パスタを口に入れた瞬間に香るバジル、ローズマリーチキンの香ばしい香り・・・ハーブなしではすべてが「ゼロ」になってしまいます。

ぜひハーブを使って、香り豊かな料理を楽しんでくださいね。

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