【子供・妊娠中にも使える】風邪の治りを早める25のハーブ|7レシピつき
この記事はこんな人におすすめ
- 風邪を和らげるハーブが知りたい
- よく風邪をひく子供が心配
- 妊娠中でも飲めるハーブティーが知りたい
「子供にはあまり薬を使いたくない」
「妊娠中だからこそハーブを使ってみたい」
妊娠や出産をきっかけに、できれば市販薬ではなくハーブを使いたいという人が増えています。
実際に私も、ハーブを生活に取り入れ始めたのは妊娠後からでした。
今では我が子にもハーブを使うようになり、医療薬や病院に頼ることはほとんどありません。
この記事では、私の風邪とハーブに対する経験を踏まえて、使いやすいハーブやおすすめのレシピをご紹介します。
※ ハーブの効能やレシピは、信頼できるメディカルハーブの書籍を参考にして作成しています。[参考にした本])
目次
1 ハーブで作る風邪薬とは?
2 3つの使い方で風邪を和らげる
3 風邪の症状別 ハーブ一覧
4 風邪の回復を助けるハーブ
5 妊娠中におすすめのハーブ
6 子供におすすめのハーブ
7 風邪のための7レシピ
8 スーパーで買える!役立つハーブ7つ
9 ハーブをとるタイミング、やめるタイミング
ハーブで作る風邪薬とは?
なぜハーブを使う必要があるの?
風邪の症状は、自然治癒の働きの現れです。
あなたの体が熱を出して免疫力を上げようとしているのに、市販薬で熱を下げてしまえば、ウイルスと闘う力はなくなります。
そして、ウイルスを吐き出すための「咳」、粘膜でウイルスを包み込んで追い出すための「鼻水や痰(たん)」も、風邪を治すために必要な働きです。できれば薬で止めたりせずに、出せるだけ出してしまうのが理想です。
ハーブは穏やかに風邪の症状を抑えてくれるので、自然治癒力を発揮しつつ、風邪の症状で苦しまないという理想的な状態へ近づけることができます。
さらに風邪の引きはじめに免疫力を高めるハーブを摂れば、風邪の回復スピードが早まるとされています。
まとめとポイント
市販の風邪薬は、風邪の症状を抑えるだけのものです。結局のところ、風邪薬で風邪を治すことはできません。風邪を治すのはあくまでもあなた自身の免疫力に頼るしかないのです。
ハーブには免疫力を上げ、自然治癒力を助けるものが豊富にあります。ハーブをうまく使って、あなたの「風邪を治す力」を強めていきましょう。
3つの使い方で風邪を和らげる
「ハーブを風邪に使う」といっても、なかなかイメージが湧かない方も多いのではないでしょうか。
「風邪にハーブを使うならハーブティーだけ」と思われがちですが、実は、のどや鼻の風邪なら、ハーブティーよりもハーブスチームを使う方が効果的です。
さらに、ユーカリプスならティーよりもスチームで、タイムはティーとシロップを使い分けるなど、ハーブの種類によっても使い方の違いが出てきます。
まずは、風邪のときのハーブの主な使い方3つを見ていきましょう。その後に、ハーブごとのおすすめの使い方をご紹介していきます。
風邪に役立つハーブの3つ使い方
ハーブティー
解熱、消化不良、腹痛、不眠、疲労に
免疫力を上げたり、風邪による不眠を解消するために使います。のどの痛みを抑えるためにハーブティーでうがいをすることもできます(塩をひとつまみ入れるとより効果的です)。
→ドライハーブティーの作り方
ハーブシロップ
のどの痛み、せき、子供に
ハーブティーが苦い場合や、子供に使いたい場合にはシロップを使います。のどをコーディング・保湿することができるので、咳止め効果も期待できます。
→ハーブシロップの作り方
ハーブスチーム
せき、鼻水、痰
蒸気を使ってハーブの有効成分を鼻の奥の粘膜や気管支、肺にまで届けます。鼻やのどの炎症を抑え、粘液を出し切るのを助けます。
→ハーブスチームの作り方
風邪の症状別 ハーブ一覧
風邪に良いとされるハーブを一覧でご紹介します。ハーブ別のおすすめの使い方も記載しているので参考にしてみてください。
ハーブ名 | 対応する風邪の症状・使い方 |
ヤロウ |
回復を早める、発熱、免疫力低下、鼻水、不眠(妊娠中は避ける) ハーブティー |
ペパーミント |
回復を早める、発熱、頭痛、風邪の関節痛、消化不良、嘔吐 ハーブティー |
シナモン |
回復を早める、悪寒、発熱、消化不良、疲労(妊娠中は避ける) ハーブティー |
エキナセア |
免疫力を高める、発熱、消化不良(妊娠中・授乳中・子供は使用注意) ハーブティー |
セージ |
回復を早める、腹痛、のどの痛み・はれ(妊娠中は避ける) ハーブティー |
ローズマリー |
免疫力を高める、疲労、痰、のどの痛み・はれ(妊娠中は使用注意) ハーブティー |
リコリス |
喉の痛み・はれ、痰のつまり、頭痛、回復を早める(妊娠中・授乳中は避ける) ハーブティー |
カモミール |
回復を早める、のどの痛み・はれ、疲労、不眠、頭痛 ハーブティー |
エルダーベリー |
発熱、痰、頭痛、滋養強壮 ハーブティー |
リンデン |
免疫力を高める、発熱 ハーブティー |
ジンジャー |
免疫力を高める、頭痛、悪寒、消化不良、発熱 ハーブティー |
カレンデュラ |
発熱、消化不良、腹痛、ウイルス感染(妊娠中は避ける) ハーブティー |
タイム |
痰、咳、鼻水、のどの痛み ハーブスチーム |
ユーカリプス |
痰、鼻水、のどの痛み、咳( 妊娠中・授乳中・子供は避ける) ハーブスチーム |
風邪の回復を助けるハーブ
風邪に使うハーブは、風邪の症状を抑えるだけではありません。次のハーブなら、体にたっぷりのビタミンを補給したり、免疫力を上げたりして風邪の回復を早める効果が期待できます。
ビタミンを多く含むハーブ
ローズヒップ、レモングラス、ハイビスカス
免疫力を高めるハーブ
エキナセア、ネトル、クリーバーズ
妊娠中におすすめのハーブ
風邪に良いハーブの中で、妊娠中でも安全とされるハーブをご紹介します。※ ハーブの詳細は前の項で確認できます。
妊娠中でも安全とされる風邪に良いハーブ
カモミール、リンデン、ジンジャー
妊娠3ヶ月未満は、上記のハーブも含め、どんなハーブは使わない方が安全です。
子供におすすめのハーブ
子供の風邪には、次の4つハーブが良いとされています。
カモミールとカレンデュラは小さいうちから使うことができますが、ジンジャーとリコリスは、小学生以降から使う方が安心です。※ ハーブの詳細は前の項で確認できます。
子供向けの風邪に良いハーブ
カモミール、ジンジャー、カレンデュラ、リコリス、エルダーベリー
6か月未満の乳幼児には、直接ハーブを使わないようにしましょう。間接的に、母乳を介してハーブティーを与えたりすることはできます。
風邪のための7レシピ
上の表でご紹介したハーブを使った、風邪のためのハーブレシピをご紹介します。
01 伝統的な風邪薬:ジンジャーレモンティー
昔から作られている伝統的な風邪薬のレシピです。
02 おいしい風邪薬:エルダーベリーのシロップ
味がおいしく栄養価も高い風邪シロップです。子供にもおすすめです。
03 鼻とのどがすっきり!リコリスのハーブブレンド
鼻水や痰などの粘液のつまりを動かし、通りを良くする効果が期待できます。
04 風邪予防のハーブブレンド
風邪は呼吸器の感染が原因です。呼吸器を強くし、風邪にかかりにくい体質に近づけるブレンドです。
05 妊娠中にも飲める!カモミールの風邪ブレンド
妊娠中でも安全とされるハーブをブレンドしたレシピです。ラベンダーの効果で睡眠を促進し体力を回復します。
06 のど・鼻の即席ハーブスチームレシピ
鼻水とのどの痰のつまりがすっきり取れる即席のハーブ療法です。
07 風邪のための発汗フットバスレシピ
「風邪を治すには足湯が良い」と昔から言われています。足を温めることで免疫力を高め、風邪の治りを早める効果が期待できます。
スーパーで買える!役立つハーブ7つ
風邪で使うハーブには、「リンデン」や「カレンデュラ」など、カタカナの聞きなれないハーブを使わないといけないわけではありません。
実は、私たちの身近にあるハーブこそが一番強力だったりします。
下の表のハーブは、ほとんどのスーパーで手に入ります。野菜(またはスパイス)とハーブの両方に分類されている「おいしい薬」です。
ハーブ名 | 対応する風邪の症状 |
オニオン /タマネギ |
発熱、悪寒、疲労、消化不良、回復を早める |
ガーリック /ニンニク |
発熱、免疫力の強化、消化不良、回復を早める |
ジンジャー /ショウガ |
免疫力の強化、頭痛、悪寒、消化不良、発熱 |
マスタード /カラシ |
消化不良、免疫力の強化、回復を早める |
カイエン /赤トウガラシ |
発熱、悪寒、滋養強壮、関節の痛み |
ターメリック /ウコン |
発熱、悪寒、頭痛、関節の痛み、滋養強壮 |
ブラックペッパー /黒コショウ |
発熱、悪寒、消化不良、免疫力の強化 |
一番強力とされるのは、生のタマネギと生のニンニクです。すりおろしにしてお刺身や生トマトに乗せると、おいしく食べることができます。
カレーもおすすめです。カレーにはターメリックなどの風邪に良いスパイスハーブがふんだんに盛り込まれています。ニンニクとタマネギを多めにすれば、薬効も高まり立派な「薬膳カレー」になります。
ハーブをとるタイミング、やめるタイミング
ハーブをとるタイミング
ハーブをとり始めるタイミングは「風邪の引きはじめ」です。
「くしゃみ」や「のどがイガイガする」といった風邪の初期症状を感じたらハーブを使うタイミングです。面倒ならショウガのすりおろしを食卓に加えるだけでも、立派な「ハーブ療法」になります。
ハーブをやめるタイミング
ハーブを使って1~2日しても効果を感じなければ、ハーブをやめて別の方法に切り替えましょう。
自然治癒力で治せないほど重症化してしまった風邪は、医療薬とドクターが一番です。ハーブと医療薬を一緒に摂らないようにだけ、ご注意ください。