【ハーブのアブラムシ対策】ハーブについたアブラムシを取るには?食べても平気?

【ハーブのアブラムシの対策】ハーブについたアブラムシを取るには?食べても平気?

先日、ミントの茎にびっしりとついたアブラムシを発見しました。

アブラムシ、しつこいですよね。
ハーブ栽培はアブラムシとの戦いとも言えます。

水をかけるだけでは取りのぞけないアブラムシ。

どうすれば取ることができるのか、そして、もし取りのぞけない場合には食べてしまっても平気なのか、という点について詳しく解説します。

ハーブとアブラムシの関係

ハーブとアブラムシの関係

アブラムシは、ハーブが大好きです。

虫よけ作用のある「ミント」でさえ、アブラムシにつかれてしまうほどです。

アブラムシがハーブにくっついて何をしているのかというと、美味しくて栄養豊富なハーブの液を吸っているのです。

アブラムシの怖いところは、どんどん増えて密度が高まると、羽の生えたアブラムシが登場するということです。

羽の生えたアブラムシは別のハーブのところへ飛んでいき、またそこで仲間を増やしていきます。

1匹のアブラムシが見つかれば、1週間後にはかなりの数にまで増えています。

アブラムシは放っておかずに、見つけたらすぐに駆除するのが大切です。

アブラムシはどうやって取りのぞく?

アブラムシはどうやって取りのぞく?

農薬は使わない

アブラムシを駆除するために、農薬のようなものを使ってはいけません。

理由は2つあります。

農薬を使ってはいけない理由

1 よほど強力な農薬でないとアブラムシは取り除けないため

2 農薬はハーブにダメージを与え、効能を弱くするため

農薬を使えば、あなたの飲むハーブティーにも農薬が入ります。
農薬入りのハーブティーなんて、あまり気分の良いものではありませんよね。

オーガニックの野菜もハーブも、アブラムシを洗い落として販売されています。

おいしくて安全なハーブを育てるためには、私たちも手作業でなんとかアブラムシを取りのぞいていく必要があります。

アブラムシをテープで取る

アブラムシが発生し始めたら、テープでペタペタとくっつけて取りましょう。

細かい箇所は取りづらいのですが、水を使わないので手軽です。

注意点としては、粘着力が強くないテープを使い、ハーブにダメージを与えないために優しく行うということです。

おすすめなのは紙テープです。粘着力が弱めなので、ハーブを傷める心配がありません。

歯ブラシで落とす

アブラムシは、水をかけたくらいでは落ちてくれません。

ピタッとハーブに張り付いているからです。

そこで、細かい部分についているアブラムシは、歯ブラシでこすり落とすという方法がおすすめです。

私は、使い捨ての紙コップに水を入れて、歯ブラシを持ってベランダに出ます。そして、歯ブラシでこすり落とす→コップの水で歯ブラシをすすぐ、という繰り返しでアブラムシを落としています。

少し時間がかかりますが、「牛乳のスプレー」をかけるよりも確実に落とすことができますよ。

テントウムシを放つ

テントウムシは、アブラムシを食べてくれます。

テントウムシをハーブガーデンに放つというのも、アブラムシ駆除に役立ちます。

しかしながら、アリがテントウムシを追い払ってしまうのだそうです。

なぜアリがそんなことをするのかというと、アブラムシを守るためなのです。

アブラムシが甘い分泌物をアリにあげる代わりに、アリはテントウムシなどの天敵を追い払ってあげてアブラムシに協力しているのだとか。

まさか、アブラムシとアリがタッグを組んでいたとは・・・。

アリとも戦いつつ、ハーブ栽培を続けていくのが良さそうですね。

収穫後のハーブにアブラムシがついている場合

収穫後のハーブにアブラムシがついている場合

アブラムシを取るのが面倒になってきたら、私の場合は、もういっそのことハーブを収穫してしまいます。

なぜなら、切り離されたハーブの方が洗いやすいからです。

塩水が効果的

アブラムシがついたハーブを洗うときには、水にちょっとの塩を混ぜて洗うのがおすすめです。

アブラムシはハーブにぴったりと張り付いているため、水では落ちません。そこに塩が入ることで、アブラムシとハーブの間の表面張力を弱めることができるのだとか。

そう言われてみれば、なんとなく取れやすいような・・・という程度ですが、試してみる価値はありますよ。

収穫後のハーブの洗い方

1 ボウルにザルを重ね、水をためます。ほんのひとつまみの塩を混ぜます。

2 ハーブを沈めながら、優しくこすり洗いします。

3 ハーブを引き上げてアブラムシの取れ具合を確認します。まだついているようなら、もう一度洗います。

4 ハーブの香りを残すためにも、洗う作業はなるべく短い時間で行うようにしましょう。

取れないアブラムシは食べても良い?

取れないアブラムシは食べても良い?

結論から言えば、どうしても取れないアブラムシは食べてしまっても無害です。

「ハーブを洗えばアブラムシはすべていなくなる」

とついつい思いがちですが、そうはいかないこともあります。

それは、花のハーブの場合です。

ラベンダーやカレンデュラ、カモミールなどの花を使うハーブの場合、花の奥に入り込んだアブラムシを完全に落とすのは不可能に近いです。

そのようなときには、大まかなアブラムシを落として、あとはもう気にしないというのもひとつの手です。

アブラムシは、蚊のように人間に病気を運んできたりはしません。
アブラムシ自体も、無害です。

ウサギなんかは、絶対にアブラムシごと野菜を食べていると思います。

虫のことをあれこれ気にしているのは人間だけです。

気分的には微妙ですが、「取り切れないアブラムシはあきらめてそのままにする」のは賢い選択だと思います。

 注意
アブラムシは食べられますが、ナメクジの場合は別です。ナメクジは寄生虫を発生させるので、ナメクジが這った跡を発見したら、その部分のハーブは食べないでください。

私たちはいつも虫を食べている

私たちはいつも虫を食べている

それでもアブラムシを食べるのはちょっと…と思う方も多くいらっしゃると思います。
しかしながら、虫を食べることについてはあまり気にしなくても平気です。

なぜなら、私たちは普段から虫を食べているからです。

FDA(アメリカ食品医薬品局)によると、アメリカの食品には多少の虫が混入することが許可されています。

もしあなたがアメリカのケチャップやトマトソースなどを買っているとしたら、普段から虫を食べているということになります。

FDAによると・・・

トマトソースには、100gあたり30個以上のハエの卵が許可されています。ケチャップやトマトジュース、缶詰のトマトも同じように許可されています。

医薬品の錠剤のコーティングにはラックカイガラムシという虫の分泌物が使われています。

パスタは、225gあたり225以上の昆虫の破片の混入が許可されています。

パウダーシナモンやコショウなどのスパイスハーブの調味料は、50gあたり約500以上の虫の破片の混入が許可されています。

参照:Food Defect Levels Handbook

ちなみに日本は、アメリカとは反対に食品への虫の混入にシビアです。虫の破片が発見されると大問題になり、メーカーの存続の危機になるのだとか。

これは、アメリカが甘いということではありません。日本が遅れているのです。

アメリカでは、「食べても無害なものを取りのぞくために、大量の殺虫剤をまいたり、大量の食品を廃棄したりすることの方が無駄」だと考えています。

「サスティナブル」という言葉が流行っている今こそ、虫の混入についてもう一度考えていきたいところですね。

さいごに:神経質になりすぎない

さいごに:神経質になりすぎない

ハーブのアブラムシ対策をひとことで言うと、「神経質になりすぎない」のがおすすめです。

ハーブのアブラムシを完全に取りのぞこうとすれば、その作業に1日を費やすことになります。そうなると、もはやハーブ栽培は楽しいものではなく、ただの負担にしかなりません。

「ある程度の虫は許す」

というのが、ハーブ栽培を楽しむ方法であり、本当の意味での「自然のある暮らし」なのだと思います。

もし、ハーブティーやハーブオイルを作るのであれば、目の細かい茶こしを使ってアブラムシを取りのぞくことも可能です。

虫に対しては「ハーブをおすそ分けしている」くらいの大きな気持ちで構えていると、気持ちが楽になりますよ。